SoftBank 3G
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SoftBank 3G(ソフトバンク スリージー)は、携帯電話キャリアであるソフトバンクモバイルが提供する2GHz帯を使用した第三世代携帯電話サービス及びそのサービスに対応した端末を指す。通称S3G。旧称はVodafone 3G、V3G。
もともとボーダフォン日本法人は第三世代携帯電話サービスを、日本国外との国際ローミングが可能なことを前面に出した「ボーダフォングローバルスタンダード」(Vodafone Global Standard=以下VGS)の名で2002年にスタートさせたが、加入者が伸びず、パケット定額制など新サービスを始めるのを機に2004年12月に名称をVodafone 3Gに変更した。
ボーダフォンからソフトバンクモバイルへの社名変更により、2006年10月に現在の名称に変更した。
目次 |
[編集] SoftBank 3G開始の背景
従来の機種は、通信方式に日本独自のPDC方式が使われていた為、日本国外で使用する事が出来なかった。そこで、内外両方で使用できる様に、欧米をはじめとしたほとんどの国で主流となっている第二世代携帯電話方式「GSM」と、NTTドコモとノキア、エリクソン、シーメンスなどヨーロッパの機器メーカーとの共同開発による第三世代携帯電話方式「W-CDMA」の両通信方式に対応させたものである。
同じW-CDMA方式であるNTTドコモのFOMAに遅れること1年強経過した2002年12月20日に、VGSとしてサービスが開始された。これは、FOMAより新しい(FOMAはRelease99)W-CDMAの国際標準規格Release4(別称:Release2000)に仕様を合わせたためである。当初の予定では2001年12月に3Gサービスを予定していた。[1]
最初に発売された3G端末は試験的な意味合いが強く、電話とショートメッセージ(短文のメール)が送受信できるのみで、販売店も限られていたが、2003年12月1日に発売されたV801SAは、「写メール」「ボーダフォンライブ!(現Yahoo!ケータイ)」などに対応した。しかし、その後発売されたV801SHともども、着うたなどの機能を前面に押し出すも、それ以外の性能がPDCハイエンド機より劣っている、使えるエリアが狭い、電池の持ち時間が短いといった初期のFOMAと同じ問題が山積みであったため、契約者数は伸び悩んでいた。
一方、国内向け機種とは別に、海外ローミング専用端末としてGSM方式のモトローラV66を安価に提供し、料金面ではグローバルコールプラン(海外使用のみであれば基本料金が非常に安い)を導入し、海外渡航者へアピールした。この施策は一定の成果をあげたが、3GサービスであるはずのVGSでGSM海外ローミングのみの利用者が増えるという矛盾もはらんでいた。
2004年12月に、「Vodafone 3G」にサービス名を変更するに伴い、メール機能やボーダフォンライブのファイルサイズ拡張などが行われた新シリーズVodafone 902、802、702シリーズを投入。合わせて、パケット定額制プラン「パケットフリー」の運用もスタート。これらにより、3Gで先行する2社への巻き返しを図った。しかし、端末を海外と共通化したことにより、ユーザーインタフェイスの変更、機能不足、対応サイトやコンテンツの少なさなどに対する不満の声が大きく、また致命的な不具合を抱えた機種が多かったことなどから利用者の離反を招いた。
2005年後半からは、上記の欠点を克服した新機種の投入や、各種定額制サービスの導入により、再度の巻き返しを図っている。
2005年7月25日から、MVNOによる法人向けVPNアクセス回線限定ながら、Vodafone 3G回線を利用した定額料金でのPC等外部接続が日本通信より提供開始された。[2][3]
Vodafone 時代は、主力サービスであるはずの3Gユーザー数増加は遅れていた。しかし最近では様々なサービスを打ち出したことに加え、2007年度いっぱいで2Gの新規契約受付を終了したこと、MNPでの他社からソフトバンクへの転入は3Gに限って認める等の3G誘導策を強化したことにより、現在は2Gから3Gへの移行が順調に進んでいる。2007年8月に契約者数が1,000万件を突破し、全ユーザーに占める割合も全体の3分の2近くに達している。
[編集] 特徴
NTTドコモのFOMAと同じく、ボーダフォンなど他国提携事業者の契約者は SoftBank 3G 網へローミングインして携帯電話機(W-CDMA対応端末)を利用でき、その反対にSoftBank 3Gユーザーがローミングアウトして他国の事業者網でSoftBank 3G 携帯電話機を使うことができる(対応する提携事業者のみ、一部利用できないサービスあり)。
SoftBank 3Gの端末は、一部機種を除き、GSM方式(GSM 900/1800:北米以外、GSM 1900:北米)にも対応しているため、GSM方式を採用している国での国際ローミングを利用できる。ただし、VGS初期の一部の端末はGSM1900には対応していない。なお、SoftBank 705NKは、さらにGSM850MHzにも対応するクワッドバンド/W-CDMA・デュアルモードとして利用可能である。またGSM方式を採用していない韓国でも、2005年6月7日からSKテレコムと提携し同社のW-CDMA網にローミングして、SoftBank 3Gの携帯を使用することができるようになった。
なお、国際ローミングで利用中の場合には、日本と異なり着信にも通話料がかかる。
USIMカードを使用するが、他のキャリアと同じく、SoftBank 3G端末にSIMロックがかかっている為、他のキャリアのSIMカード(FOMAカードなど)は使用できない。また、SoftBankはアクセスポイントを公開していないため、SoftBank 3G以外のW-CDMA端末(ノキアのスタンダードバージョンなど)ではウェブ(Yahoo!ケータイ対応コンテンツ)[4]やMMSを利用できない。
SoftBank 3GのYahoo!ケータイのコンテンツ記述言語は、従来のMMLではなく、XHTMLベースのWAP 2.0に準拠している。
また、他キャリアに比べ、Bluetoothに標準で対応した端末が多い。
902/802/702シリーズでは、操作性とユーザーインターフェイス(UI)が全機種ほぼ統一されている。ボーダフォンの国際統一展開戦略と西欧流の考え方のUIを反映しての措置であるが、従来のメーカーごとに操作体系が統一されていた日本流の考え方のUIが便利で使いやすいとの不評の声も一部にある。特に一部の機種(902SH、802SHなど)では、MMS(メール)を受信した際の受信日時が、相手側がメールサーバーに送った時刻ではなく、自機で受信した日時が表示される設計になっており、圏外から回復したユーザーを混乱させる原因となっている。
これらの声から、x03シリーズ(902T含む)以降のSoftBank 3G機種では、日本式のUIを再現しているが、まだ従来の日本式UIと違う点は残っている。 従来のボーダフォン2G機種(PDC)の機能であり、旧J-フォン時代からの特色ある機能だった「ステーション」や「スカイメール」が利用できないことに不満を持つユーザも少なくない(現在はSMSとスカイメール相互のやり取りが可能になり、またステーション類似サービスとしてS!速報ニュース、S!情報チャンネルが提供されている)。
最近では薄さを売りにする端末も多く、708SCはW-CDMA通信方式の携帯電話では世界最薄である。また、7シリーズは縮小され、新機種は9シリーズや8シリーズに絞られている。(なお、7シリーズは新機種こそ発売されていないものの2008年5月現在も705Px/705NK/707SCII/709SCの4機種が継続して発売されている。)
なお、Xシリーズを除き、公式コンテンツ以外でのトランザクションあたりの送受信容量は300KBに制限されており[5][6]、同じく公式コンテンツ以外のストリーミングコンテンツにも対応していない。
[編集] 課金体系
[編集] 料金プラン
[編集] 旧料金プラン(ボーダフォン時代)
ボーダフォン時代からの料金プランであり、現在は契約の受付を終了している。
- バリューパックプレミア 20000円(税込み21000円):無料通信17000円
- バリューパックプラチナ 14500円(税込み15225円):無料通信10000円
- バリューパックゴールド 9800円(税込み10290円):無料通信 6000円
- バリューパックシルバー 5900円(税込み 6195円):無料通信 3000円
- バリューパック 3900円(税込み 4095円):無料通信 2000円
- ライトコールパック 3500円(税込み 3675円):無料通信 1000円
[編集] データバリューパック
データ通信専用の契約プラン。ボーダフォン時代からの料金プランであるが、現在も新規契約できる。
定額ではないものの、日本国内の携帯電話網による従量制のデータ通信プランとしては、多量のデータを扱う場合においては コストパフォーマンスが高いとする評価がある。 データカード端末VC701SIやC01SIでの利用を想定しているが、USIMを挿し替えることで音声端末での利用も可能。
- パケット通信の対応ISPは ODN のみだが、追加の利用料金なしでソフトバンクの提供する「アクセスインターネット」接続が可能。
- S!ベーシックパックなどのオプション契約も不要(そもそも、オプションを付けられない)。
- 回線交換データ通信(64kデジタルデータ通信)の場合は最大64kbps、接続時間単位での課金。課金額はプランにより異なる。
- ただし、64kデジタルデータ通信でアクセスインターネット接続を利用した場合は、その通信単価は下表の1.8倍になる。
- 音声通話・メール・Yahoo!ケータイの利用不可。
- TVコールは利用可能(TVコールは回線交換データ通信扱いであるため)。FOMA など他社の TV電話サービスとも通話可能。
- 割引オプションは、データバリューパック専用の一年割引または二年割引がある(基本料金の割引)。
- 無料通信分の繰り越しはない。
料金プラン名 | 最大通信速度(理論値) | 月額基本料金(税込) | 無料通信分 | 単価 | 備考 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
下り | 上り | 割引なし | 一年割引 | 二年割引 | パケット | 64kデジタルデータ通信 | |||
データバリューパックスーパー | 3.6Mbps または 1.8Mbps (パケット方式の場合) |
384kbps (パケット方式の場合) |
11,130円 | 9,460円 | 8,347円 | 44,100円分 | 0.0126円/packet | 42円/分 | HSDPA 未対応エリア・HSDPA非対応端末では最大384kbps(下り)・64kbps(上り) |
データバリューパックミドル | 8,400円 | 7,140円 | 6,300円 | 23,625円分 | 0.01575円/packet | 63円/分 | |||
データバリューパックレギュラー | 6,090円 | 5,176円 | 4,567円 | 8,400円分 | 0.02625円/packet | 84円/分 |
[編集] 新料金プラン(ソフトバンク時代)
2006年10月26日より、オレンジプラン・ブループランが用意された。au(オレンジプラン)とNTTドコモ(ブループラン/ブループラン・バリュー)の料金プランよりも200円安くした3つのプランが用意された。
- オレンジプラン
- LLプラン 14800円(税込み15540円):無料通信12000円
- Lプラン 9300円(税込み 9765円):無料通信 6300円
- Mプラン 6400円(税込み 6720円):無料通信 4050円
- Sプラン 4500円(税込み 4725円):無料通信 2000円
- SSプラン 3400円(税込み 3570円):無料通信 1000円
- デイタイムL 9300円(税込み 9765円):無料通信 5200円
- デイタイムS 3800円(税込み 3990円):無料通信なし
- キッズ・シニアプラン 3200円(税込み 3360円):無料通信なし
- シンプルオレンジ(新スーパーボーナス加入と同時に申込み可能。また、加入時は使用料から毎月一定の金額を割引する新スーパーボーナス特別割引の総額が、通常の割引金額より、最大20,880円(税込)(最大870円/月)を減額した金額となる。)
- シンプルオレンジL 2310円(税込み2425円):無料通信なし
- シンプルオレンジS 810円(税込み 850円):無料通信なし
- ブループラン (ブループラン・バリューは以下のプランの基本使用料より税込1680円割引だが、使用料から毎月一定の金額を割引する新スーパーボーナス特別割引の総額が、通常の割引金額より、最大15,600円(税込)(最大650円/月)を減額した金額となる。)
- LLプラン 14400円(税込み15540円):無料通信11000円
- Lプラン 9400円(税込み 9765円):無料通信 6000円
- Mプラン 6400円(税込み 6720円):無料通信 4000円
- Sプラン 4400円(税込み 4620円):無料通信 2000円
- SSプラン 3400円(税込み 3570円):無料通信 1000円
- キッズ・シニアプラン 2800円(税込み 2940円):無料通信なし(基本使用料2940円は一年割引に加入した場合の金額)
[編集] パケット通信料
料金プランについてはPDCでも利用できるため、ここでは3Gで適用されるパケット通信料についてのみまとめる。詳細はそれぞれのページを参照のこと。
- 各種割引サービスに加入していない場合
- 割引サービス
- 新プランのみに提供の割引サービス
- パケットし放題: 0.084円/パケット(定額対象外通信は通常料金)
- オレンジプランにのみ提供の割引サービス
- パケット定額: 0.0525円/パケット(定額対象外通信もパケット単価は同額)
- パケット定額ライト: 0.084円/パケット(定額対象外通信もパケット単価は同額)
- ブループラン、ブループラン・バリューのみに提供の割引サービス
- パケット定額: (定額対象外通信は0.021円/パケット)
- パケット割引10: 0.105円/パケット
- パケット割引30: 0.0525円/パケット
- パケット割引60: 0.021円/パケット
- パケット割引90: 0.01575円/パケット
- 旧プランにのみ提供の割引サービス
- ハッピーパケットレギュラー: 0.0735円/パケット
- デュアルパケット定額: 0.0525円/パケット(定額対象外通信は通常料金)
- ハッピーパケットスーパー: 0.042円/パケット
- 新プランのみに提供の割引サービス
- 定額サービスの定額料
- 定額サービスの上限
- デュアルパケット定額・パケット定額(ブループラン、ブループラン・バリュー): 4,095円
- パケットし放題・パケット定額・パケット定額ライト: 4,410円
- 定額サービスの下限
- パケットし放題: 1,029円
- パケット定額ライト・デュアルパケット定額: 1,050円
- パケット定額(オレンジプラン): 2,100円
- パケット定額(ブループラン、ブループラン・バリュー): 4,095円
- 定額サービスの上限
新プランは「ホワイトプラン」「オレンジプラン」「ブループラン」「ブループラン・バリュー」「ゴールドプラン」。旧プランはボーダフォン時代から提供されている料金プラン。また、料金は全て税込みの価格。現在はホワイトプランが主になっている。
[編集] 電波状況
従来のPDCとは互換性がないため、サービス開始当初(2002年12月20日)は、首都圏(国道16号線内)および全国主要都市(計865市区町村)に限られていた。 また、サービスエリア内でも電波状況が悪く、不満の声が多くみられた。
ボーダフォンはエリア拡大を最優先とするため、PDCの基地局に併設する形で基地局を設置し [7][8]、一時はW-CDMAで先行したFOMAより多い基地局[9]、高い人口カバー率[10][11]を誇っていた。
しかし、FOMAと同様に直進性の高い2GHz帯のため、屋内や地下などでの電波状況は芳しくない。そのため、2005年2月よりネットワーク構築プロジェクト「B3P(バリ3プラン)」がスタートし、サービスエリア内の通信品質向上に努めている。
すでにソフトバンクモバイルの2G基地局の新規設置は停止していることから、場所によっては2Gより良い場合もある。2006年3月現在の3Gの人口カバー率は99.93%となり、PDCの99.9%を上回った。
2006年4月にソフトバンクグループ入りし、2006年度末までに3G基地局を現状の21,000局(2006年3月)から2倍以上となる46,000局まで増やす目標が発表された。この目標はドコモが06年度末に目指していた基地局数45,000局を超えることを意図していた[12]。しかし、ドコモが2006年度末に、基地局数46,000局を達成する一方で[13]、ソフトバンクは2006年11月に数ヶ月遅れる見込みであることを公表し、4,6000局達成は2007年8月1日にずれ込んだ。[14] その後、2007年11月26日、孫社長は記者団に対して、3G基地局数を来年度中に5万数千の上の方にしたいと語った。[15]
なお、2007年7月以降にソフトバンクが公表する基地局数は、総務省総合通信基盤局の「無線局情報検索」[16]より得られる基地局免許数を集計した結果[17]と大きく異なっている。
このことから、ソフトバンクによる「基地局」の定義の変遷を巡って論議を呼んでいた。
ところが、2008年3月19日付けの、ソフトバンクモバイル副社長、松本徹三氏のブログにおいて、ソフトバンクの「基地局数」は中継局を含んでおり、「この数をドコモの基地局数と比べることは全くナンセンスです。」[18]と言明され、議論に決着が付いた。なお、宮川潤一CTOも、日経トレンディネット2008年4月24日付けインタビュー記事、「本音を聞き出せ! 石川温のケータイ“ここだけ”の話」[19]において同趣旨の発言をしている。
年月 | 基地局免許数 | 締め日 | ソフトバンク公表の基地局数(レピータ含む) | 締め日 |
---|---|---|---|---|
2007年4月 | 29,911 | 3/31 | 29,409 | 3/31[20] [21] |
2007年5月 | 31,930 | 5/12 | 約31,000 | 4/30[22] |
2007年7月 | 32,346 | 7/7 | 約42,000 | 7/2[23] |
2007年8月 | 33,032 | 8/4 | 46,000 | 8/1[24] |
2007年10月 | 34,363 | 9/29 | 47,439 | 9/30 [25] [26] |
2008年1月 | 35,083 | 1/5 | 49,296 | 12/31[27] |
2008年3月 | 35,695 | 3/29 | 51,320 | 3/31[28] |
[編集] 3G ハイスピード
2006年よりHSDPAサービスを開始。2007年11月現在、対応機種、対応エリアともに一部に限定されており、エリアマップは公開されていない。
詳細は3G ハイスピードを参照
[編集] 端末一覧
ソフトバンクモバイルの端末一覧を参照。
[編集] サービス一覧
[編集] TVコール
いわゆるテレビ電話。VGS初期の一部機種を除くほとんどの機種で利用可能(ただし702NK、803T、705T、912T、920SHは自分撮り用カメラを持たないため不向き。また、813SH、813SH for Bizではカメラを持たないため、利用できない)。FOMAやau(2006年12月サービス開始)、海外事業者のW-CDMA端末とも相互に通話が可能。
[編集] 世界対応ケータイ
国内専用機種以外なら、海外でも番号を変えずに利用可能。2007年9月3日現在、通話は177の国や地域、SMSは177の国や地域、MMS・ウェブは106の国や地域、モバイルデータ通信は104の国や地域、TVコール(テレビ電話)は34の国や地域でローミングが可能となっている。
なお、GSMについて現在発売されているほとんどの端末はトライバンド(900/1800/1900MHz帯)に対応しているのみであるために、GSM850MHz帯のエリアで利用する場合は705NKのような、クワッドバンド(850/900/1800/1900MHz帯)に対応した端末が必要。
- ローミングサービスが提供された当初に発売されたV-N701やNokia 6650(V-NM701)では、GSMについてデュアルモード(900/1800MHz帯)に対応するのみであった。
以前から一部機種は日本国内専用(国際ローミング非対応)であったが、2007年以降はその数が多めになっている(主にワンセグ対応機種など)。 また2008年夏モデルから、W-CDMA ローミングのみ対応(GSMは非対応)の音声端末も登場している。
国際ローミング非対応機種: V-SA701、802N、703N、905SH、910SH、911SH、912SH、913SH、911T、912T、812T、814T、815T、805SC。
[編集] S!GPSナビ
端末にGPSを内蔵し、目的地までの道案内を行うサービス。2005年10月に初の対応機種903Tを発売し、サービスが開始された。 対応機種・対応エリアなら海外でも利用できる。 なお、総務省が策定した「緊急通報位置通知」機能は、904T以降から対応している。
[編集] S!FeliCa
S!FeliCaは、非接触型ICカード規格であるFeliCaICチップを携帯電話に内蔵したものであり、そのサービス名称。ICチップを搭載した携帯電話をドコモやauと同様に「おサイフケータイ」(おサイフケータイはNTTドコモの登録商標)と呼ぶ。2005年11月に703SHfを発売してサービスが開始した。
[編集] 絵文字自動変換
他社携帯電話に送信したメールの絵文字を、ソフトバンクのサーバーで他社の絵文字に自動変換してくれるサービス。特別な操作や申し込みはなく、ソフトバンクユーザー同士でメールをやりとりする感覚で絵文字を送信できる。全ての絵文字には対応せず、他社に該当する絵文字が無い場合は、文字または「〓」と表示される。802SE、VGS端末は未対応。
[編集] メールアート・デコレメール
「メールアート」は、V3Gの一部機種に搭載された機能。文字の色やサイズ、背景色を変えたり画像やメロディを挿入するなど、メールで多彩なアレンジを楽しめる。3G以外のV6、V5、V4、V3シリーズおよび他社携帯電話で受信した場合は、添付ファイル扱いとなる。
SoftBank91X、81Xシリーズより自由度の高まった「デコレメール(旧称:アレンジメール)」という機能が実装されている。
[編集] デルモジ表示
受信メールの中に含まれる絵文字や顔文字に反応し、3Dアニメーションで表示する機能。他社携帯電話や、PCから送られたメールでも利用可能。
[編集] S!電話帳バックアップ
端末内の電話帳データを専用ネットワークサーバにバックアップしたり端末に書き戻したりする機能。利用料は月額105円で、端末とサーバ間での電話帳データの送受信は対応機種のみ利用可能。迷惑メール対策への利用(電話帳をホワイトリストとして扱う)やパソコンのWebブラウザからサーバ内の電話帳情報を編集することもできる。
[編集] S!番組プレイヤー
[編集] S!速報ニュース
旧称:ライブモニター。
リアルタイムでニュースなどの情報を画面にテロップで表示する。情報料は無料だが、パケット料金は発生する。対応機種はSoftBank91Xシリーズ、81Xシリーズ(除く812T)。
[編集] S!一斉トーク
旧称:サークルトーク。 トランシーバー感覚で話すことができるサービス。なお、最大11人まで可能。2007年3月現在は試験サービスで無料であったが、2007年9月以降は月額210円(税込)の利用料がかかる。対応機種は811T、812SH、813T、813SH、910SH、911T、911SH、814SH、815SH、912SH、913SH。
[編集] S!アプリ(メガアプリ)
1MBの大容量ゲーム等ができるが、SoftBank 6-2とは実行環境が変わった為、一部の下位アプリを利用する事ができなくなっている。804SH、904SH及びFULLFACE2は6軸モーションコントロールセンサーに対応。
[編集] Yahoo!mocoa
Yahoo!メールとYahoo!メッセンジャーが一つになったアプリ。
[編集] ワンセグ
PDC時代にはテレビ搭載機を出していたが、ワンセグ対応機では後発。S3Gの対応機種でのみ利用可能。 通信料はかからない。 なお、ワンセグ対応機の多くはその代償として国際ローミングができなくなっている。(920SH、922SH、920P、820SCは国際ローミング対応)
[編集] S!タウン
架空の街でコミュニケーションが楽しめるサービス。
[編集] 顔認証
対応機種で利用可能。但しこれは端末のキーロックに対する機能であり、ICカードのロック機能はこれとは別である。
[編集] ちかチャット
Bluetoothを利用してチャットができるプリインストールS!アプリ。
[編集] PCサイトブラウザ
705NKにも搭載されているが、この機種のPCサイトブラウザはパケットし放題などの パケット定額制の対象外。
[編集] S!情報チャンネル
S!CAST対応機種およびS!情報チャンネル対応機で利用できる。
夜間〜早朝にニュースコンテンツを配信。また、お天気アイコン対応機種では待受画面にお天気アイコンが表示できる (天気情報は一日2回の配信)。
[編集] かつてあったサービス
主なもの。
[編集] S!CAST
雑誌感覚で読める最大1Mバイトの大容量コンテンツを、夜間(深夜2時~朝7時)に配信。パケット通信料を含め、利用料は月額315円。またお天気アイコンが利用できる。対応機種は904T、804N、904SH、905SH、705SH、705T(この6機種はお天気アイコン非対応)。その他、SoftBank91Xシリーズ、81Xシリーズ(除く812T)、705N、706N。
[編集] S!ケータイ動画
大容量コンテンツをパソコンから外部メモリにダウンロードし、携帯電話で認証キーの発行を受けることでコンテンツ再生が可能なサービス。802N、703N、812T、VGS端末は未対応。
[編集] 関連項目
[編集] 註釈
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- ^ http://www.j-com.co.jp/news/release/0503.html
- ^ ウェブ閲覧自体は、アクセスインターネット接続により行える場合もある
- ^ 公式コンテンツに関しては2MBまで。
- ^ PCサイトブラウザの場合は500kないし1MB(機種により異なる)
- ^ http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/0207/17/n_jphone.html
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- ^ http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0711/07/news032.html
- ^ http://www.softbank.co.jp/irlibrary/presentation/pdf/softbank_presentation_2008q2_001.pdf 2008年3月期中間決算説明会プレゼンテーション資料
- ^ http://www.softbank.co.jp/irlibrary/presentation/pdf/analyst_20080208_001.pdf 2008年3月期第3四半期決算アナリスト説明会資料
- ^ http://www.softbank.co.jp/irlibrary/presentation/pdf/analyst_20080509_001.pdf 2008年3月期決算アナリスト説明会資料
[編集] 外部リンク
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