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イー・モバイル - Wikipedia

イー・モバイル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

イー・モバイル株式会社
EMOBILE Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 〒105-0001
東京都港区虎ノ門2-10-1
新日鉱ビル
設立 2005年1月5日
代表者 千本倖生(代表取締役会長兼CEO)、エリック・ガン(代表取締役社長兼COO)
資本金 718億円
主要株主 イー・アクセスゴールドマン・サックスグループ、東京放送三井物産
外部リンク emobile.jp/
  

イー・モバイル株式会社英称EMOBILE Ltd.)は、イー・アクセス傘下の、ブロードバンド携帯通信事業を担当する会社である。2005年平成17年)1月5日設立。

目次

[編集] 概要

総務省より新たに携帯電話用としての割り当られた1.7GHz帯への、W-CDMA方式での携帯電話事業への新規参入を表明し、2005年11月9日、総務省の電波監理審議会の答申により、事業計画の認定が発表された(BBモバイルソフトバンクグループ)及びアイピーモバイルと同時)。これにより、事業認可と電波免許の交付(1.7GHz帯)が行われた。基地局エリクソン華為技術の製品を用いている。

2007年3月31日東名阪HSDPAを利用したデータ通信を開始。2008年3月28日より音声通話サービスを開始した。2008年には全国で利用できるようになるが、25道県においては当分の間NTTドコモのW-CDMA(FOMA)ネットワークをローミング利用する。(将来ソフトバンク3G網とのローミングも可能になる予定[要出典])

2008年5月末時点での契約数は約55.5万件で、国内の携帯電話市場における市場占有率が約0.5%で業界4位。

モバイルナンバーポータビリティ(MNP)は、2008年3月28日から音声サービス開始。

なお、イー・モバイルは当初、TD-SCDMA(MC)で携帯電話に参入すると表明し、2004年4月15日に実験局の予備免許、同年5月28日に本免許を取得し、フィールド実証実験も実施していたが、その後、W-CDMAに方式の変更を行う事となった。

[編集] 沿革

  • 2005年(平成17年)1月5日 - モバイルブロードバンド事業の準備・企画会社として「イー・モバイル株式会社」を設立。
  • 2005年(平成17年)11月9日 - イー・モバイルが総務省より携帯電話事業者として認可された。
  • 2006年(平成18年)9月11日 - 2008年の音声通話サービス開始時から2010年10月まで、NTTドコモ通信網のローミング利用に合意。
  • 2006年(平成18年)10月17日 - 設立当初のロゴから新しいブランドロゴマークに変更[1]
  • 2007年(平成19年)3月31日 - 定額データ通信サービス「EMモバイルブロードバンド」を開始。
  • 2007年(平成19年)6月22日 - 2段階定額制のライトデータプランの導入を発表。7月1日からサービス開始。
  • 2007年(平成19年)10月1日 - 株式会社USENとの業務提携、高速モバイルデータサービス「モバイルアクセス type EM」をUSENにて販売開始。
  • 2007年(平成19年)11月26日 - ライトデータプランと比較し従量部分のデータ量を大きく設定したギガデータプランの導入を発表。12月12日からサービス開始。
  • 2007年(平成19年)11月26日 - 2年間の継続利用を約束することで、初期費用と月額料金の双方を割り引く、新にねんプランを発表。
  • 2007年(平成19年)12月12日 - 一部地域にてHSDPA 7.2Mbps通信サービスを開始。
  • 2008年(平成20年)2月1日 - ライトデータプラン値下げ
  • 2008年(平成20年)2月25日 - 音声通話サービスを発表。音声機種「S11HT」「H11T」を発表。2段階定額制のスーパーライトデータプラン発表。
  • 2008年(平成20年)3月28日 - 音声通話サービスを開始。2段階定額制のスーパーライトデータプランサービスを開始。

[編集] サービス

最大速度下り7.2Mbps・上り384KbpsのHSDPAデータ通信「EMモバイルブロードバンド」が主。通信端末内蔵のPDAEM・ONE」による通信に加えて、PCと接続した状態でのデータ通信も定額制で利用できる。一般向けサービスのPC定額制は、携帯電話事業者では初となる。開始当初のサービスエリアは東京23区名古屋市京都市大阪市及び各周辺部、そして成田国際空港中部国際空港関西国際空港。その後順次エリアを拡大中である。

また、2008年3月28日から携帯電話端末向けインターネット接続サービス「EMnet」を開始した。携帯電話端末単体でEメールやウェブを利用する際には必ず加入が必要になる。その際のメールアドレスは『(任意の文字)@emnet.ne.jp』となる。

[編集] 料金プラン

最低限必要な料金はソフトバンクと同程度で月額1000円である。また月額980円のオプション(定額パック24)を利用すると発信者の発信する区域にもよるが、イー・モバイル同士で通話無料である。そのため自分がよく発信する区域によってはイー・モバイル同士で通話無料が適用されないため予め通話無料が適用される地域かどうか調べておく必要がある。

2008年3月25日よりプリペイド型のデータ通信サービスであるEMチャージを開始した。

また使用量は以下の料金(その他のパターンも存在する)が目安となる。

料金項目 値段 説明 備考
データ通信料 1000~4980円 0.042円/パケットの値段であるが、下限1000円/月、上限4980円/月である オプションではない
ケータイプラン
データセット
-1000円
基本使用料 0円 基本使用料は無料である。
定額パック24
(オプション)
980円/月 e-mobile同士で通話無料で話せる(一部制限あり)の他、他社との通話料が安くなる
通話料
(定額パック24なし)
18.9円/30s 通話先に関係なく一律料金 国内ローミング通話は別途明記
通話料
(定額パック24あり)
0円/30s~
9.45円/30s
e-mobile同士なら通話無料、その他一般電話5.25円/30s、その他携帯電話等9.45円/30s
国内ローミング 105円/月 e-mobileのエリアだけではなくドコモのエリアでもe-mobileが使える代わりに通話料が高い
(通信料は、プライスキャップに含まれないため、完全に別料金体制となる)
2008年6月までに発表されている機種で対応しているのは、H11TのみでH11HWやS11HT・S12HTは対応していない。
国内ローミング
(通話料)
22.05円/30秒 その他通信料も高くなるので注意が必要である。 上記「定額パック24」の対象外。
EMnetサービス 315円/月 このサービスを使えばメールアドレスとWebが使用可能になる。

[編集] 端末供給メーカー

2008年2月現在、データカード端末のDシリーズと携帯情報端末EM・ONEが各メーカーにより供給されている。


[編集] 端末一覧

機種 メーカー タイプ 対応通信速度
EM・ONE(S01SH) シャープ PDA 3.6Mbps
EM・ONEα(S01SH2) シャープ PDA 3.6Mbps
EMONSTER(S11HT) HTC スマートフォン 3.6Mbps
EMONSTER lite(S12HT) HTC スマートフォン 3.6Mbps
D01NE NECインフロンティア PCカード 3.6Mbps
D02NE NECインフロンティア PCカード 7.2Mbps
D01NX ネットインデックス CFカード 3.6Mbps
D01NXⅡ ネットインデックス CFカード 7.2Mbps
H11T 東芝 音声端末(携帯電話) 3.6Mbps
H11HW 華為技術 音声端末(携帯電話) 3.6Mbps
D01HW 華為技術 USBモデム 3.6Mbps
D02HW 華為技術 USBモデム 7.2Mbps
D03HW 華為技術 ExpressCard/34 7.2Mbps
D02OP Option ExpressCard/34 3.6Mbps

[編集] サービスエリア

サービスエリアは他携帯電話会社と比べるとまだ狭いが、順次エリアを拡大している。

[編集] CMキャラクター

  • 松下奈緒(2007年4月~同年12月)
  • ニホンザル(『Crying Monkey』篇 小山力也大塚明夫、2008年1月~)
    • なお、上記のCMでは白い犬が登場するシーンがあった。しかし、ソフトバンクモバイル(こちらが先に北海道犬を登場させていた)を連想させるためか全てサルに差し替えられた。なお、音声サービス開始当日の記者会見において、サルのキャラクター名が「はやはや君」であることが社長から明らかにされている。

[編集] MVNO

イー・モバイルは、2008年3月現在以下の事業者に対し個人向け・法人向け回線の貸し出しを行っている。それぞれのサービスエリアはイー・モバイルのエリアに準ずる。

[編集] その他

イー・モバイル会長最高経営責任者の千本倖生(せんもと・さちお)は、かつて電電公社(現NTT)に新卒入社の後、第二電電(現KDDI)を起こして専務に就任、また関西セルラー電話、ディーディーアイ東京ポケット電話(現・ウィルコム)、イー・アクセスイー・モバイルと、5つの通信会社を起業。ディーディーアイ東京ポケット電話の社長も務めた。

NTT入社2年後のアメリカ留学時代にルームメイトの白人青年から「独占事業にいることは悪だ。リスクを取って起業して競争するものこそ尊敬される」と批判されたことがベンチャー企業人生の原点となったと、インタビューに答えている。

イー・モバイル前副会長で、初代社長の種野晴夫も、旧第二電電出身である。

現・社長兼最高執行責任者のエリック・ガンは、出資会社の一つである、ゴールドマン・サックスから派遣されて、当社の副社長兼最高財務責任者を経て就任している。

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[編集] 脚注・出典

  1. ^ [1]

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


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