DECT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
DECT (Digital Enhanced Cordless Telecommunications) は、ETSI (European Telecommunications Standards Institute) が1988年に策定した、デジタルコードレス電話規格である。欧州・オーストラリア・南米・アジア諸国で使用されている。
規格はデジタルコードレス電話向けに開発されたが、IMT-2000の要求事項をも満たすため、国際的には第三世代携帯電話の一種である(IMT-FT)。日本国内でのDECT事業者はない。
[編集] 主な用途
- 家庭用のデジタルコードレス電話として固定電話に接続。
- 事業所向けの内線電話に多数の自営基地局を設置して使用。
- 屋外で電気通信事業者の基地局と接続し、移動体通信として利用。
- 需要の少ない地域においての公衆交換電話網の代替。
- GSMとのディアルモード端末による国際ローミング。
- いくつかの無線チャネルを束ねて無線アクセスに利用。
[編集] 技術
- 周波数帯 : 1.9GHz
- 通信方式 : TDD-TDMA・自立分散型マルチチャネルアクセス無線
- 搬送波 : 間隔 1782kHz・伝送速度 1152kb/s・多重化チャネル数 12
- 変調方式 : GMSK
- 音声符号化方式 : 32kb/s ADPCM
- データ通信 : 回線交換・パケット通信(ISDNと共通のHDLCを元にしたLAPC)
- セル半径 : 25~100m
- トラフィック密度 : 10000 アーラン/km2
[編集] 関連項目
|
|||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
世代別方式 | |||||||||||||||
|
|||||||||||||||
日本の事業者別サービス | |||||||||||||||
|