MORAL
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MORAL | ||
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BOØWY の アルバム | ||
リリース | 1982年3月21日 | |
録音 | STAR SHIP STUDIO STUDIO BIRDMAN |
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ジャンル | J-POP | |
時間 | 31分56秒 | |
レーベル | ビクターインビテーション | |
プロデュース | 渡辺モリオ(マライア) | |
チャート最高順位 | ||
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BOØWY 年表 | ||
MORAL (1982年) |
INSTANT LOVE (1983年) |
『MORAL』(モラル)は日本のロックバンド、BOØWYのファーストアルバム。
1982年3月21日にビクターインビテーションよりリリースされた。
その後、2002年1月23日に『MORAL-TRANCE MIX』との2枚組でデジタルリマスター盤(初回版のみ『MORAL+3』)として再発売された。また、2007年12月24日には期間限定で紙ジャケット化され再リリースされている。
目次 |
[編集] 解説
ほとんど一発録りに近い形でレコーディングされた楽曲は、かなりパンク色が強く、過激な表現が問題になり、レコーディング終了時から半年以上も経てからリリースされた。この当時、ボーカルの氷室は改名する前のため、クレジットされている名前は「氷室狂介」となっている。また、当時は6人編成であり、アルバムジャケットは6人で写ったものになっている。さらに、高橋まことはレコーディングの途中からドラムスとして加入したため、このアルバムでは「MASS AGE」と「WATCH YOUR BOY」の2曲しかドラムを叩いていない。また、2曲目に収録されている「IMAGE DOWN」のイントロ等もライブではサックスによるもので、深沢は全曲で演奏しているが、レコーディングでは1曲(「MASS AGE」のみ)しか演奏していない(コーラスでは多数の曲に参加している)。この作品の発売当時、結成当時のバンド名「暴威」から「BOØWY」に変更した。
[編集] 収録曲
[編集] Side A
- INTRODUCTION(イントロダクション)
- 作曲・編曲:布袋寅泰
- IMAGE DOWN(イメージ・ダウン)
- 作詞:氷室狂介/作曲・編曲:布袋寅泰
- BOØWYの原点とも言える曲。ライブでは最も観客とバンドが一体となれる曲であり、6曲目の「NO N.Y.」と共に、解散までのほぼ全てのライブで欠かさず演奏された。曲が完成した初期の頃は歌詞が異なり、「かっこいいわねマリーの彼氏と」の出だしと「自慢じゃないけどいつでも私は」の出だしの二つのバージョンが存在する。
- SCHOOL OUT(スクール・アウト)
- 作詞・作曲:氷室狂介/編曲:布袋寅泰
- タイトル通り、退学を示唆する楽曲。当時、ライブハウスなどで実際に退学を報告に来た若者がおり、疑問を感じた氷室が一時期ライブでの演奏を封印していた事もある。中期にも、出来のいいライブの最後に特別に演奏される事があった。アリス・クーパーから拝借したタイトルが付いている。
- ÉLITE(エリート)
- 作詞・作曲:氷室狂介/編曲:布袋寅泰
- GIVE IT TO ME(ギヴ・イット・トゥー・ミー)
- 作詞・作曲:氷室狂介/編曲:布袋寅泰
- 原題は「PLEASE TELL ME」。アマチュア時代に演奏していた「男の言い草」がモチーフ。女性に対してかなり辛辣な感情を歌っている。氷室によるMCは「かわいい女の子に贈ります」。また、初期のライブでは早急とも言えるテンポの8ビートにアレンジされ、アルバムのように演奏される事は少なかった。8ビートですらなくなった最終アレンジ版はシングル「わがままジュリエット」のB面に収録されている。
- NO N.Y.(ノー・ニューヨーク)
- 作詞:深沢和明/作曲・編曲:布袋寅泰
- BOØWYの代表曲の一つ。原題は「NEWYORK NEWYORK」。ほぼ全てのライブで演奏されている。歌詞は、1980年に起きたジョン・レノンの射殺事件に触発され、当時メンバーであった深沢が書いたもの。間奏部分での英語のMCは、彼の死を告げる当時のラジオ放送の音声である。後に再録音され、「BAD FEELING」のカップリングとしてリリースされた。MORAL+3リリース時のカードに書かれたレビューに「Nadeshiko Yamato」(やまとなでしこ)の略であることを思わせる言葉が書かれていたため、長らくそのことが信じられていた。現在では、「そういう意味ではない」ということが、マネージャーだった土屋の口から語られている。
[編集] Side B
- MASS AGE(マス・エージ)
- 作詞:氷室狂介/作曲・編曲:布袋寅泰
- タイトルは「メッセージ」ではなく「マスターベーション・エイジ」の意味。ライブではフランジャーを強く効かせた布袋のうねるギターが特徴的であった。
- WATCH YOUR BOY(ワッチ・ユア・ボーイ)
- 作詞:深沢和明/作曲・編曲:布袋寅泰
- 当時起きた未成年者の金属バットによる両親殺害事件をテーマにした曲。
- RATS(ラッツ)
- 作詞・作曲:氷室狂介/編曲:布袋寅泰
- 洋楽のバンド、ブームタウン・ラッツの影響を受けて作られた曲。ノリがよく、中期まではセットリストに残った。
- MORAL(モラル)
- 作詞・作曲:氷室狂介/編曲:布袋寅泰
- 人間の二面性をテーマにした曲。氷室の同級生であった山田かまちの事故死を元に作られた歌詞であると言われる。
- GUERRILLA(ゲリラ)
- 作詞:BOØWY/作曲・編曲:布袋寅泰
- サラリーマンに対する強烈なアンチテーゼを表した曲。途中に挿入されている布袋のMC「僕、今けっこう幸せだな」が皮肉である。また、MC「俺、テツマンでまだ眠いんだよね」は松井が言っている。こちらもノリがよいために、中期頃までセットリストに残った。ライブ版におけるアレンジは、ラストに哀愁が漂っている。
- ON MY BEAT(オン・マイ・ビート)
- 作詞:氷室狂介/作曲・編曲:布袋寅泰
- BOØWYの信条を頑なに表した曲。ライブにおいても「BOØWYの歴史に欠かせない曲」とMCで言われている。
- ENDLESS(エンドレス)
- 作詞:MOONLIGHT/作曲・編曲:布袋寅泰
- 作詞にクレジットされている「MOONLIGHT」とは、当時のスタッフであった月光恵亮のこと。英詩の意味は、「いくつの列車を乗り継いで、旅を続けなければいけないのだろう」という意味。なお、月光はヘヴィメタルバンド「BLIZARD」の作詞を手がけていることも有名である。
[編集] 参加ミュージシャン
メンバー |
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氷室京介 - 布袋寅泰 - 松井恒松 - 高橋まこと |
シングル |
ホンキー・トンキー・クレイジー - BAD FEELING - わがままジュリエット - B・BLUE - ONLY YOU - MARIONETTE - 季節が君だけを変える - DAKARA |
オリジナルアルバム |
MORAL - INSTANT LOVE - BOØWY - JUST A HERO - BEAT EMOTION - PSYCHOPATH |
ベストアルバム |
“SINGLES” - THIS BOØWY - THIS BOØWY DRASTIC - THIS BOØWY DRAMATIC |
ライブアルバム |
“GIGS”JUST A HERO TOUR 1986 - “LAST GIGS” - “GIGS”CASE OF BOØWY - GIGS at BUDOKAN BEAT EMOTION ROCK'N ROLL CIRCUS TOUR 1986.11.11〜1987.02.24 - “LAST GIGS” COMPLETE |
リミックスアルバム |
MORAL-TRANCE MIX - INSTANT LOVE HAMMER TRANCE |
トリビュートアルバム |
BOØWY Tribute - BOØWY Respect |
関連アルバム |
MORAL+3 - ORCHESTRATION BOØWY |
完全限定BOX |
BOØWY COMPLETE |
映像作品 |
BOØWY VIDEO - “GIGS”CASE OF BOØWY - SINGLES OF BOØWY - "LAST GIGS" - 1224 - GIGS at BUDOKAN BEAT EMOTION ROCK'N ROLL CIRCUS TOUR 1986.11.11〜1987.02.24 - “LAST GIGS” COMPLETE |
関連項目 |
ユイ音楽工房 - 東芝EMI - 吉川晃司 - 山下久美子 - COMPLEX - ビーイング |
この「MORAL」は、アルバムに関連した書きかけ項目です。加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。(P:音楽/PJアルバム) |