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利用者:Fuji-77/下書き/DQ5 - Wikipedia

利用者:Fuji-77/下書き/DQ5

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


ドラゴンクエストV 天空の花嫁
ジャンル ロールプレイングゲーム
ゲーム: ドラゴンクエストV 天空の花嫁
(SFC版)
対応機種 スーパーファミコン
開発元 チュンソフト
発売元 エニックス
メディア 12Mbitロムカセット
バッテリーバックアップ搭載)
プレイ人数 1人
発売日 1992年9月27日
販売価格 10,080円
売上本数 約280万本
キャラクター名設定 主人公、双子は可
セーブファイル数 3
ゲーム: ドラゴンクエストV 天空の花嫁
(PS2版)
対応機種 プレイステーション2
開発元 マトリックス
アルテピアッツァ
発売元 スクウェア・エニックス
メディア DVD-ROM1枚
プレイ人数 1人
発売日 2004年3月25日
(uh)2006年7月20日
販売価格 8,190円(税抜)
(uh)2,940円
売上本数 (通常版)約161万本
キャラクター名設定 主人公、双子、仲間モンスターは可
セーブファイル容量 188KB
その他 (uh)はアルティメットヒッツ版。
スタッフ
テンプレート使用方法 ノート

ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(ドラゴンクエストファイブ てんくうのはなよめ)は、エニックス(現スクウェア・エニックス)より発売されたゲームソフト。ジャンルはロールプレイングゲーム(RPG)。

日本国内において、1992年9月27日スーパーファミコン(以下SFC)用ソフトとして発売され、その後リメイク版としてプレイステーション2(以下PS2)版が発売されている(PS2版はのちに廉価版アルティメットヒッツ」として再販)。また、ニンテンドーDS(以下DS)版の発売が予定されている[1]。日本以外では発売されていない。

目次

[編集] 概要

ドラゴンクエストシリーズの第5作。前4作はファミリーコンピュータ(ファミコン)で発売されてきたが、本作はその後継機種であるスーパーファミコンで発売された最初のドラゴンクエスト作品となった。

主人公を含めた親子3代に渡るストーリーが展開される。幼少時代は父とともに冒険をし、青年時代では父の志を受け継いで行方不明となった母を捜すことが冒険の主な目的となる。

SFC版の発売後には、ゲームブック化や小説化、ドラマCD化も行われている。これらについてはそれぞれの項目(小説ドラゴンクエストゲームブックドラゴンクエストCDシアター ドラゴンクエスト)も参照。また、派生作品として漫画『ドラゴンクエスト 天空物語』も連載された。

[編集] 特徴

ストーリー構成は大きく3つのパートに分かれており、公式ガイドブックでは主人公の成長度からそれぞれ少年時代幼年時代とも)、青年時代前半青年時代後半と名付けられている(以降、本項でもこの表記に従う)。時代の変化に伴って登場人物は加齢し、町などの様子にも変化が見られる。

前作までと比べると、町などで重要キャラクターの会話が自動で進められるイベントが増え、ドラマ性が増している。また、ストーリー中盤には主人公が結婚するイベントが存在し、その際に主人公は2人の花嫁候補の中から結婚する相手を選択することができる。

それまでのドラゴンクエストでは常識であった「主人公=勇者」の設定を覆した最初の作品でもある。従来の作品と違い、「魔王を倒す」という使命がゲーム開始時から主人公に与えられているわけではなく、「悪者を退治する」ことよりも「人や物を捜す」という目的が中心となっている。物語の最後は他の作品と同様に魔王と対決することとなるが、その魔王の存在が明かされるのも終盤に入ってからとなる(ただし、PS2版では序盤から魔王の名前が登場する)。

多数のモンスターを仲間にするシステムが導入された。このシステムは後の『ドラゴンクエストVI 幻の大地』や、『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズに引き継がれている。

一度ラストボスを倒してエンディングを見た冒険の書(セーブファイル)でしか入ることのできない、いわゆる「隠しダンジョン」や、ラストボスを上回る強さを持つ隠しボスがシリーズで初めて登場した。

[編集] 前作との関連

本作は「天空シリーズ」の2作目として扱われている[1]。『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(以下「前作」)との関連について、原作者の堀井雄二は、関連書籍や雑誌のコメント記事において「(本作は)ドラゴンクエストIVから数百年後」と述べている[2]。また、内部構造や名称が前作と同じである「天空城」や、前作に登場した「天空」と名の付く武具が本作にも登場しており、「伝説の勇者」など前作の時代の伝説もゲーム内の町の住人によって語られている。ただし冒険の舞台となる世界の地図は、前作とまったく異なるものに変化している。

[編集] 主なゲームシステム

[編集] パーティ

前作で登場した「馬車システム」を引き継いでいる。馬車を牽引しているときの最大パーティ人数は8人で、そのうち馬車の外で戦闘に参加させることができるのは、SFC版では3人、PS2版では4人である。

本作のプレイヤーキャラクターは、主人公など人間のキャラクターと、後述の仲間モンスターとに大きく分けられる。人間のキャラクターはシナリオの進行に従って自動的に加入・離脱するが、ゲーム終盤「青年時代後半」では、「ルイーダの店」を利用することによって主人公以外の人間キャラクターを任意に加入・離脱させることができる[3]

[編集] 仲間モンスターシステム

戦闘終了後、倒した敵モンスターを味方に付けることができるシステムが導入された。

戦闘に勝利したとき、主人公の持つ「邪悪な力を打ち消す」という不思議な力により[4]、倒したモンスターのうち1匹が起き上がることがあり、プレイヤーの判断によりそのモンスターをパーティに加えることができる。仲間になるモンスターは限定されており、全ての種が仲間になるわけではない。また、少年時代は戦闘後にモンスターを仲間にすることはできないが、イベントにより「ベビーパンサー」1匹のみが仲間になる。モンスターによっては初期レベルが1でない種や、レベル上限が99より低く設定されている種もある。

仲間にしたモンスター(以下、仲間モンスター)は主人公など人間のプレイヤーキャラクターと同様に武器や防具を装備でき、レベルも上昇する。戦闘では、人間キャラクター同様に作戦・命令を与えることができるが、「かしこさ」のステータスが20に満たない場合は作戦・命令通りに行動しないことが多い[5]

使わない仲間モンスターは、町などにあるモンスター預かり所モンスターじいさん)に預けることができ、預けた仲間モンスターは再びパーティに加えたり、別れたり(登録抹消)することもできる。仲間が増えたときにパーティが既に満員(8人)の場合は、使わない仲間モンスターをその場でモンスター預かり所へ送ることができる。[3][6]

モンスターを仲間にするためには、主人公のレベルがそれ相応に高くなければならない。また、仲間になりやすい種となりにくい種とが存在する。同じ種類のモンスターは3匹まで仲間にすることができが、2匹目、3匹目となるにつれて仲間になる確率は低くなる。[7]

仲間モンスターの名前は、モンスター種別ごとに4つの名前が設定されており(例:スラリン、スラぼう、アキーラ、サスケ)、仲間にしたときには1匹目用の名前から順番に付けられる。4番目の名前は、それまで仲間にしたうちの1匹と別れた後に新たに仲間にした場合のみ登場する(PS2版では2匹目の名前に3匹目の名前を付け替えると3匹目の名前が4匹目のものになる)。[6]

仲間モンスターの種類によっては、ブレス攻撃や踊りなどといった特技を使うことができる。これによって、従来は敵キャラクターのみが使用していたブレス攻撃や踊りなどを、本作では初めて味方キャラクターが自在に操ることができるようになった。これらの特技はすべてMPを消費することなく使用できる。

[編集] 戦闘システム

「作戦」を与えることによりコンピュータがAI(人工知能)に従って自動で行動するAI戦闘を前作から引き継いでいる。学習機能はあるが、前作に比べて飛躍的に向上している。また、前作のAI戦闘では、プレイヤーが主人公以外の行動を直接コマンドで指示することができなかったが、本作ではコマンド入力で指示を出すことができる作戦「めいれいさせろ」が新たに登場した[8]

本作では戦闘中の入れ替えシステムも変更された。前作は入れ替えが1ターン内のひとつの行動として行われていたが、本作では戦闘中のメンバーの入れ替えがターンの最初で即座に行えるようになった。また、一度に複数のメンバーを入れ替えることもできるようになっている[9]

また、敵モンスターが攻撃呪文を受ける際の耐性が、前作以前の確率式(ダメージを与えるか全く効かない)から、耐性の高低によってダメージが増減する方式に変更された[10]

[編集] 乗り物

  • - 水上を移動できる。移動の呪文「ルーラ」を使用すると、主人公たちとともに船も指定した場所付近に移動する。
  • 魔法のじゅうたん - 平地や水面(浅瀬も含む)など低地であれば、途中で魔物に遭遇せずに高速で移動することができる。船と異なりアイテムとして持ち運べるため、フィールド上の広い平地であればどこからでも乗ることができる。スピードは徒歩よりも速い。
  • 天空城 - あらゆる地形の上を飛行可能。ただしセントベレス山(中央の大陸にそびえる高い岩山)は越えられない。離着陸できる場所は広い平地に限られる。城であるため持ち運びはできず、船と違って「ルーラ」を使っても移動しないが、天空城自体には「ルーラ」で行くことができる。
  • マスタードラゴン - あらゆる地形の上を飛行可能で、セントベレス山の大神殿にも行くことができる。特定のアイテムを用いることによって呼び出す。スピードは徒歩よりも速い。離着陸可能な場所は魔法のじゅうたんと同様。

[編集] その他

昼と夜
青年時代ではフィールドを一定歩数歩くことによって昼と夜が切り替わる[11]。少年時代はレヌール城のイベント期間中に宿屋の利用によって昼・夜を切り替えるのみで、それ以外では夜は登場しない。本作では昼と夜での出現モンスターの違いは無い。
ルーラとキメラのつばさ
他のドラゴンクエストシリーズ作品と違い、呪文「ルーラ」とアイテム「キメラのつばさ」の効果が異なるものとなっている。「ルーラ」は行先の選択ができるのに対し、「キメラのつばさ」は直前に訪れた町などにワープするのみである。
きぜつ
少年時代においては、HPが0になると「きぜつ」となる(SFC版では青年時代前半のフローラも同様)。これは「しに」(死亡)とは異なり、戦闘が終了するとそのキャラクターはHPが1になって復活するので、教会への寄付や「ザオリク」の呪文などの蘇生措置をとる必要が無い[12]。ただし主人公が「きぜつ」した場合は全滅扱いとなる。
みのまもり
守備力の基礎値(防具を何も装備しない状態での守備力)となる「みのまもり」のステータスが新設された[13]。前作までは「すばやさ」の半分の値が守備力の基礎値となっているが、本作以降はこの「みのまもり」の登場により、「すばやさ」は守備力とは無関係となった。
複数攻撃武器
ムチ系、ブーメラン系の武器攻撃では一度に複数の敵を攻撃できるようになった。画面の左側にいる敵には大きなダメージを与え、画面の右側にいくほど与えるダメージは低くなる。会心の一撃は出ない。
カジノ
サブゲームを行うことでコインを増やし、景品を獲得できる。スロットマシンモンスター格闘場、スライムレース(競馬スライム版のようなもの)が登場した[14]。PS2版ではポーカーも登場する[15]

[編集] 各機種別の特徴

[編集] スーパーファミコン版

対応ハードが前作までのファミコンからスーパーファミコンに変わったことによるグラフィック面での変化として、メッセージウィンドウに漢字が使われるようになったこと、『II』以降で廃止されていた戦闘シーンの背景の再登場、敵モンスターに対して武器で攻撃したり呪文を唱えたりした際のアニメーション表示の追加が挙げられる。戦闘シーンは第1作『ドラゴンクエスト』のようにウィンドウ内にモンスターが表示される。

インタフェース面では、主人公の目の前の状況に応じて、会話・調査・扉明けのうち適切なものをボタン一つで行うことができる「便利ボタン」機能が追加された[16]。この他には、アイテム購入時における各メンバーのアイテムの装備可否や攻撃力・守備力の増減の一覧表示、購入と同時に武器・防具の装備が可能になったこと、移動中に呪文で自動的にパーティ全員のHPを完全回復(毒も治療)する「まんたん」コマンドが登場した[17]ことなどが挙げられる。

[編集] プレイステーション2版

キャッチコピーは「強き心は、時を越えて[18]。『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』の開発中のデモ映像を見ることができる「プレミアム映像ディスク」(PS2用CD-ROM)が同梱されている。SFC版の世界設定を保ちながら、多くの新要素が追加された。

「フローラ」や「ゲマ」など重要人物に関するイベントや会話が多く追加・変更されているなど、ストーリー面に手が加えられている。また、新システムとして「名産品」をコレクションする要素が追加された(後述)。

ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』から採用された俯瞰方式の3Dマップを引き継ぎ、さらに従来は2Dドット絵で表現されていたキャラクターやモンスターも3Dポリゴンで表現されている。戦闘画面はフル画面となり、背景も3D化した。モンスターの動きも多彩となり、攻撃を受けたときや眠っているときなどのアクションが追加された。レイアウトは従来の作品ではHP・MPのウィンドウが画面上部に表示されていたが、PS2版の本作ではHP・MPが画面下部に表示されるという従来と異なるレイアウトになった。

ふくろ[19]、仲間モンスターの名前の変更仲間会話システム(移動中のみ)[19]、壷や樽などを持ち上げて投げるアクション[20]、キャラクター個別の作戦設定など、『VI』や『VII』で登場したシステムの多くが継承されている。

BGMは、NHK交響楽団演奏のオーケストラ[21]が使用されている[22]

[編集] 主な追加要素

名産品
世界各地の城や町ごとに名産品と呼ばれるアイテムが存在し、これをコレクションすることができる。ストーリーには何ら影響しない。手に入れた名産品は名産博物館に展示することができる。各名産品にランクが設定されており、展示する場所や数によって来場者数や台詞、評価ポイントが変化する。入手方法は名産品によって異なり、一部の名産品は何度でも手に入れることができる。特定のイベントやアイテムによりランクを上げることができる名産品や、道具として使うことで特殊効果を発揮する名産品もある。展示された名産品の数が増えると博物館を管理する「ゆうじい」からゴールド(貨幣)がもらえるが、名産品をコンプリートした際の特別な褒美は無い。[23]
すごろく場
リメイク版(SFC、ゲームボーイカラー)の『III』にも登場したすごろく場が再登場。基本ルールは『III』とほぼ同様だが、本作ではすごろくのサブマップ「すごろくダンジョン」と、制限時間内に宝物を取る「宝物庫」が新要素として登場。[24]
福引
「ふくびきけん」1枚で1回挑戦できる。ランダムで出る玉の色によってそれに応じたアイテムを獲得できる。[25]

[編集] その他の変更点

  • サンチョなどが覚える移動中の呪文・特技3種と、隠し仲間モンスター用の攻撃特技2種(ゲーム内では呪文扱い)が追加された。
  • レベルアップ時のステータス上昇幅はSFC版では固定方式であったが、PS2版ではランダム方式となった。また、一部の仲間のパラメータ上昇率が修正された。
  • 敵モンスターが8種追加された(コロボックル族、プチット族各4種)。
  • 仲間にすることのできるモンスターが42種から70種へと大幅に増加した。クリア後に特定の条件で仲間になる隠しモンスターも登場する。
  • 出会ったモンスターのデータを見ることができる「モンスターボックス」が追加された。
  • 一部の町やダンジョンのマップ、仕掛けが変更された(レヌール城、地下遺跡の洞くつ、エルヘブンとジャハンナ)。
  • ワールドマップに「カジノ船」のある新たな島が追加された。
  • エンディングまで到達した冒険の書で、パパスとマーサの過去に触れるシナリオを見られるようになった(名産品とも関連している)。



注意以降の記述でストーリーに関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]


[編集] ストーリー

少年時代
主人公は父パパスとともに、2年ぶりにサンタローズの村を訪れ、そこで幼なじみのビアンカと再会。主人公はビアンカとともにレヌール城でお化け退治をする。ビアンカと別れた後は妖精の世界を冒険。その後、ラインハットでヘンリー王子拉致事件が発生。光の教団の手によってパパスが犠牲となり、主人公は奴隷とされる。
青年時代前半
10年余(PS2版は10年)が過ぎ、主人公はヘンリーとともに、奴隷として働かされていた神殿建設現場からの脱走に成功。海辺の修道院に流れ着いた後、主人公は父の遺言どおりに母マーサを捜すため、ヘンリーとともに旅立つ。滅ぼされたサンタローズで見つけたパパスの手紙によると、母のいる魔界へ行くには伝説の勇者の力が必要であるとのこと。主人公は伝説の勇者が装備できる「天空の武具」を集めるために旅を続ける。そのさなか、サラボナの町で主人公は結婚。そして故郷グランバニアにて息子と娘が誕生し、主人公はグランバニアの王位を継ぐ。しかし主人公と妻は後に光の教団の魔物によって石化され、引き離される。
青年時代後半
8年の月日が流れたある日、成長した主人公の息子と娘が主人公の石像を見つけ、主人公は子供たちの手で石化を解かれる。グランバニアに戻った主人公たちは子供たちとともに、妻と母を捜す旅に出る。旅のさなか、実は主人公の息子が「伝説の勇者」であったことが判明。やがて父の仇を討ち[26]、石化されていた妻を救出。魔界に乗り込んだ一行は母マーサと対面後、大魔王と対決する。

[編集] 世界設定

本作は前作『IV』の数百年後(作中のキャラクターによれば500年後)の話とされているが、前作と同じ建造物は「天空への塔」「天空城」のみで、それ以外は地形も地名も前作とはまったく異なっている。「天空への塔」は世界地図における位置だけで見れば前作とほぼ同じ位置にあるが、前作の世界がどのようにして、どのくらいの年月をかけて本作のようになったのかは作品内ではまったく明らかになっていない。

主人公たちが主に活躍する世界(以降人間界と呼ぶ)の他、少年時代に登場する妖精の世界と、ストーリー終盤に登場する暗黒の世界魔界)が存在する。各世界間は「ルーラ」で相互行き来することができる。

人間界
人類が生活する地上の世界。天空への塔や、天高くそびえるセントベレス山のある大陸が世界地図の中央にあり、その大陸を囲むように各大陸が位置している。大陸間にある浅瀬によって海は内海と外海に分断されているため、船では内海と外海を行き来することができない。青年時代前半では内海のみ航海可能で、外海は青年時代後半になってから航海できるようになる。
妖精の世界
人間の住む人間界とは別の世界で、妖精ドワーフが暮らしている。人間界よりも小さく、村は1つだけ。少年時代と青年時代で都合2回訪れる。妖精の村は季節をつかさどる村である[27]が、少年時代では雪が積もっており、後に春が訪れる。SFC版の青年時代ではフィールドは登場せず妖精の村のみ訪問可能。PS2版では青年時代でもフィールドを歩くことができる。
暗黒の世界
大魔王の住まう邪悪な世界で、魔界とも呼ばれる。昼と夜の区別が無く、一日中暗い。北にある高い山「エビルマウンテン」が大魔王の本拠地。南部にはただ1つの町であるジャハンナがある。

[編集] 城・町など

  • サンタローズ : 世界北部の大陸の中ほどにある。主人公とパパスが暮らしている家がある村。物語中、最初に訪れる村である。後にラインハットの侵攻によって、廃墟と化す。村の奥に洞窟があり、パパスからのメッセージが残されている。
  • アルカパ : サンタローズの西方にある町で、大きな宿屋が特徴。少年時代は、ビアンカの育ての父ダンカンが宿屋を営む。
  • レヌール城 : アルカパの北にある城で、幼年時代のお化け退治の舞台。エリック王とソフィア王妃の城であったが、子供がいなかったため王家の血筋は途絶えた。天空城の動力源であるゴールドオーブがこの城に落ちてきたため、ゴーストたちに占領された。
  • ラインハット : サンタローズの北東に位置する城・城下町。ヘンリー王子、デール王子が住む。王位継承問題に揺れており、パパスと主人公はそれに巻き込まれる。城の北東には古代の遺跡があり、そこで重大な事件が発生する。
  • オラクルベリー : サンタローズの南方にある町。中心にカジノがある大きな町。店の数が多い。青年時代に最初に訪れる町で、主人公はここで初めてモンスターじいさんと出会い、自分の能力について知ることになる。
  • ポートセルミ : 北西の大陸にある港町。大きな灯台と酒場がある。主人公がヘンリーと別れた後、ビスタの港から船に乗って訪れる。
  • カボチ : ポートセルミの南にある農村。古き良き田舎の村といった風情だが、村人は閉鎖的な傾向があり、よそ者が来るのを快く思っていないようだ。西の洞窟の魔物によって農作物を荒らされて悩まされている。
  • ルラフェン : ポートセルミの西にある町。魔物の襲撃を防ぐため、迷路のようなつくりとなっている。呪文研究家のベネットが住む。
  • サラボナ : 南東の大陸にある町。大富豪ルドマンの住む屋敷とその別荘、大きな教会があり、結婚関連のイベントが発生する。町の隣にはルドマンが町の周辺の警備のために建てた見晴らしの塔が併設されている。
  • 山奥の村 : サラボナの北の山中にある名も無き村。ビアンカとダンカンがアルカパからここに移り住む。温泉が湧き出ているほか、村の近くにある水門を管理している。腕の良いヴェール作りの職人がいる。
  • テルパドール : 世界南西の砂漠の中にある城。女王アイシスが治める。伝説の勇者の兜が保管されている。
  • チゾット : 世界南東の大陸、グランバニアの南の山奥にある村。ネッドの宿屋からグランバニアへ向かうダンジョンの途中にある。
  • グランバニア : 南東の大陸にある、森に囲まれた城で、雰囲気はノイシュヴァンシュタイン城に似ている。主人公とパパスの出身地。安全のために城下町をまるごと城の中に収めている。北西には試練の洞くつがある。
  • エルヘブン : 世界北東の大陸の盆地にある村。マーサの故郷であり、青年時代後半になってから訪れることになる。4人の長老が治めている。太古のエルヘブンの民は、人間界と天界・魔界との間にある「門」を操る能力を持っていたが、現在はその力のほとんどが失われている。
  • 天空城 : 前作にも登場した天空の神マスタードラゴンの住む城。かつては空に浮いていたが、動力源である2つのオーブのうち片方を失い、エルヘブンの南の湖底に沈んだ。再浮上後は、自在に操って乗り物として使用できる。
  • 天空への塔 : 中央の大陸にそびえる塔。かつて前作の時代は天空城に通じていた塔だが、本作の時代では荒れ果てており、塔の途中までしか登ることができない。
  • 妖精の城 : 天空への塔の北にある霧の湖に隠された妖精の女王の城。2階に飾られている絵には秘密が隠されている。
  • 大神殿 : 中央の大陸のセントベレス山の頂上にある、光の教団の大神殿。地下迷宮の奥には教祖イブールがいる。マスタードラゴンでのみ進入可能。
  • 妖精の村 : 妖精の世界にあるただひとつの村。人間と妖精、魔物がともに暮らす。ポワンが村を治めている。
  • ジャハンナ : 暗黒世界で唯一の町。マーサによって人間化されたもと魔物たちが住んでいる。SFC版とPS2版では構造及び外見が異なる。
  • エビルマウンテン : 暗黒世界にある大魔王ミルドラースの住まう魔の山。ラストダンジョン。

[編集] 登場キャラクター

この節では、ゲーム作品本編内で語られる設定を中心に記述する。

[編集] 主人公と仲間たち

※呪文の詳細についてはドラゴンクエストシリーズの呪文体系を参照。

※主人公はゲームスタート時に、男の子・女の子(主人公の息子・娘)は誕生時に、それぞれプレイヤーが自由に名前を付けられるようになっている。ただしPS2版では、男の子に「レックス」、女の子に「タバサ」という名が名前入力時にデフォルトで与えられている。

主人公
グランバニア王パパスと元エルヘブンの民である王妃マーサの間に生まれた一人息子。紫のターバンに杖がトレードマーク。本来ならば、グランバニアの正当な王位継承者だが、父パパスと共に幼い頃から世界中を旅している。母マーサの不思議な力を受け継いでいるため、邪悪な魔物すら改心させる潜在力があり、青年時代以降には多くの魔物を仲間にすることができる。
勇者の装備である天空の武具を装備できない、デイン系等の勇者用呪文は全く使えないなどの特徴があり、「勇者ではない主人公」と言う特徴が前面に押し出されている。装備できる武具は多く、主人公にしか装備できない強力な武具も存在する。
パパス
主人公の父。グランバニアの王であったが、魔界に連れ去られた妻マーサを救うため、その身分を隠して幼い息子と召使いのサンチョを連れて、天空の勇者を探す旅を続けている。見た目は体躯の良い勇ましい戦士だが、回復呪文も使える。王にふさわしい気品と風格を持ち、厳しさとともに優しい一面も持ち併せている。
戦闘ではプレイヤーは操作できず、作戦には従わず独自の判断で行動。能力値は全体的に高めで1ターンで2度行動することがあり、頻繁に会心の一撃を発生させる。戦闘終了後は、主人公のHPが低下していると呪文で回復する(戦闘中はベビーパンサーも回復させることがある)。
ビアンカ
主人公の幼なじみで2つ年上の少女。金髪に青い瞳が特徴。アルカパの宿屋を営むダンカンの娘とされているが、実子ではない(ビアンカ自身はそのことは知らされていない)。幼少期はおてんばでお姉さんぶっていたが、町の子にいじめられていたベビーパンサーのために主人公とお化け退治をするなど心優しい一面もある。数年後、ダンカンとともに山奥の村へ移り住み、その後育ての母を病気で亡くす。後に主人公と再会し、結婚候補者となる。花嫁決定前夜までの主人公との会話では、それまで強い女性であった彼女の弱さ(複雑な思い)を見ることになる。主人公と結婚した場合には、天空の勇者の子孫であるということが後に明らかになる。なお、主人公がフローラと結婚した場合は、ビアンカは独身のまま父ダンカンとともに暮らす。
メラ、ギラ系呪文などを覚える。覚える呪文ではフローラに比べてやや劣る面があるが、装備できる品はフローラより多い。能力値の面では「ちから」がフローラに勝り、「みのまもり」で劣る他はほぼ同等である。
ヘンリー
ラインハット王国の第一王子。イタズラ好きで毎日城の人間にイタズラを仕掛け、手を焼かせていた。主人公とともに奴隷として連れ去られることになるが、パパスの叱咤と犠牲、奴隷としての苦労などがきっかけで、後に主人公の親友となり、青年時代前半で主人公のパーティに加わり活躍する。後に、出会って以降想いを寄せていたマリアと結婚する。
戦士向けの武器・防具を装備でき、いくつかの初級呪文も使える。またPS2版では、幼年時代の最後の場面と青年時代最初の奴隷期間中のイベント戦闘でもパーティキャラクターの1人という扱いになっている。
フローラ
ルドマンの娘とされている少女。青髪に碧瞳が特徴。ビアンカと同じくルドマンの実子ではない(フローラ本人は自分が実子ではないという事実を知らされている)。父の命令で10年余り修道院で生活をし、おしとやかで心優しい女性へと成長。ルドマンの意向で結婚相手を探すために修道院から連れ戻され、実家のあるサラボナで主人公と出会う。主人公と結婚した場合には主人公のパーティに加わり、後に天空の勇者の子孫であるということが明らかになる。主人公がビアンカと結婚した場合は、フローラはアンディと結婚する。PS2版では、幼き頃に主人公やパパスと出会う場面がある(主人公とビアンカの再会よりも前)。また、茶目っ気のある面も描かれている。
覚える呪文の系統はビアンカと変わらないが、「ベホイミ」と「イオナズン」を使える。また、結婚直後はルドマンから資金援助やアイテムのプレゼントが発生する。ただし、装備できるアイテムはビアンカより若干少ない。SFC版では青年時代前半においては最高レベルが10までで、プレイヤーが行動指示を行えないNPCとなっているが、PS2版ではレベル上限は無くなっており、非AIである。
男の子(主人公の息子・グランバニア王子)
主人公と妻との間に生まれる双子の息子。主人公が行方不明となった後、サンチョや王女とともに石化した主人公たちを探す旅に出、その旅で主人公を救いだした後パーティに加わる。主人公が受け継ぐエルヘブンの民の血と、主人公の妻が受け継ぐ天空の勇者の血の混血により、伝説の勇者としての使命に目覚める(作中では「勇者の血筋からの、伝説の勇者の復活」という表現がされる)。
天空の武具を装備することができるただ一人の人物。武器による攻撃の他、補助・回復・蘇生系呪文をバランス良く覚えるほか、デイン系呪文も扱えるなど、主人公と同様に、どんな状況にも対応できる強さを持つ。「焼け付く息」が効かないという特殊な能力もある。主人公家族の中では他の3人と比べ、MP値が若干低く設定されている。
女の子(主人公の娘・グランバニア王女)
主人公と妻との間に生まれる双子の娘。サンチョや王子との旅の末、ストロスの杖で主人公の石化を解き、その後主人公のパーティに加わる。王子とは双子のきょうだいであり、PS2版では王子が兄、王女が妹という公式設定になっている。性格はブラコンで甘えん坊。PS2版では、王子の「勇者」としての大きな責務を、自分が共に背負うことができればという実直な優しさも持つ。鳥などの動物やモンスターとも会話をしたり、気持ちがわかるような旨の発言をする。
ちからの伸びは悪いが、それ以外の能力値はかなり高く、イオ、ヒャド系等の強力な全体攻撃呪文を多数覚える。
王子・王女ともに、妻がビアンカとフローラのどちらでもステータス的な違いはないが、髪の色が異なる(母がビアンカの場合は金髪、フローラの場合は濃い青)。
サンチョ
パパスに仕えている召使いで、主人公の教育係的存在。後に主人公にも仕える。やや肥満体で、気の優しい男性。主人公が石化され行方不明になっている間は、彼の子供たちの親代わりでもあった。涙もろい性格でもあり、主人公の前でも幾度となく泣く光景が描かれる。パパスを深く敬愛し、パパスの死に誰よりも深い悲しみを表している。青年時代後半で、ルイーダの店で主人公のパーティに加えることができる。
「ザキ」「メガンテ」などのいくつかの呪文を扱え、PS2版では「フローミ」「とうぞくのはな」などの盗賊系呪文・特技が追加されている。ちからとHPは高いが、素早さが低い。パーティに加えなくてもクリア可能。
ピピン
グランバニア城の男性兵士。宿屋を経営する両親の反対を押し切って、父パピンと同じ兵士に志願した。サンチョと同様、青年時代後半においてルイーダの店で主人公のパーティに加えることができる。PS2版では女性好きでお調子者の道化を演じる。
ちからが強く、装備できる武器・防具も多いが、呪文は一切使えない。HPが群を抜いて高いということもなく、素早さもさほど低くはない。パーティに加えなくてもクリア可能。
ベビーパンサー、キラーパンサー
ヒョウのような姿をした魔物。ベビーパンサーはキラーパンサーの幼生。本来は「地獄の殺し屋」と呼ばれ人に懐くことはないが[28]、一匹だけ主人公の仲間となる。ベビーパンサー時代(主人公の少年時代)はアルカパで子供たちにいじめられていたが、お化け退治をした主人公とビアンカによって助けられ主人公の仲間になり、ビアンカと別れる際に彼女のリボンを付けられる。主人公が大神殿に連行される際に一度はぐれることとなるが、青年時代になると成長してキラーパンサーとなり、カボチ村の西の洞窟に住みつく。ゲマは野生に戻れば再び魔物としての本能を取り戻すと考えていたが、主人公と再開した際にビアンカのリボンの匂いを嗅ぐことにより主人公を思い出し、再び仲間に加わる。名前は、仲間にするときにビアンカが考え付いた名前の中から主人公が選ぶことになる。

[編集] 重要人物

マーサ
主人公の母親でパパスの妻(グランバニア王妃)、エルヘブン出身。彼女がパパスと駆け落ちしてエルヘブンを出たことにより、パパスはエルヘブンの住民たちに恨まれていた。邪悪な魔物を人間に変化させることができる不思議な力を備えており、その力は“モンスターを仲間にする能力”として主人公に継承されている。エルヘブンの民の「人間界と魔界への門を操る能力」を最も強く受け継いでいたが、その能力ゆえ大魔王によって魔界に連れ去られた。魔界のエビルマウンテンにて大魔王ミルドラースを封じるために全力を尽くし、魔界で主人公と再会を果たすが、ミルドラースを封じることはできず、命を落とす。
オジロン
パパスの弟で主人公の叔父。パパスが行方不明となって以来、グランバニアの王の座に就いている。のちに主人公にその座を明け渡すが、主人公が行方不明になった時に王代行(大臣)として再びグランバニアを護る。人柄の良さで周囲には慕われているが、決断力と胆力に乏しい面があり、国王にはいささか不向きなのは本人も自覚している。ドリスという一人娘がいるのだが、妻(ドリスの母親)の存在には物語中では全く触れられない。
ダンカン
ビアンカの育ての父親。主人公の少年時代では宿屋を経営しているが、病弱となり、ビアンカとともに山奥の村に移り住む。後に主人公にビアンカが自分の実子ではないことを打ち明ける。
デール
ラインハット王国の第二王子。ヘンリーの異母兄弟で、ヘンリー曰く「鈍臭い」が気の優しい少年。本人は王位には就きたくないと思っていたが、息子の王位に目がくらんだ母の陰謀により、兄ヘンリーに代わり王位につくことになる。一連の騒動が終結した後は跡目争いを避けるため、自身は独身を貫き、いずれは甥のコリンズに王位を継がせるつもりのようである。
マリア
奴隷牢獄看守のヨシュアの妹で、彼女は教祖に仕える侍女であったが、教祖の大事にしていた皿を割ったことを咎められて奴隷にされた。主人公やヘンリーと共に脱走し、海辺の修道院に預けられる。戦闘能力はないが、通常の人間には開けられない神の塔の扉を開ける能力を持っている。後にヘンリーと結婚し、コリンズを出産する。
コリンズ
ヘンリーとマリアの間に生まれる息子でラインハットの王子。叔父デール王が独身のため王世子に指名されるが、父親譲りのいたずら好きの性格で周囲を困らせており、幼少時のヘンリーと同様のいたずらを主人公の子供たちに仕掛けるシーンもある。ヘンリー本人が言うには「自分が子どもの頃はもっとおとなしかった」とのこと。しかしヘンリーの少年時代と比べると、ヘンリーは同世代の女の子にはあまり好かれていなかったが、コリンズは城の女の子に好かれているという違いがあり、異性には優しい一面が描かれている。
ルドマン
サラボナに住む大富豪で、フローラの育ての父親。フローラを溺愛しており、彼女の結婚相手候補の男性には厳しい条件を課す。しかしそれを除けば気のいい紳士で、主人公がフローラを選ばなかったとしても文句一つ言わずに祝福する。主人公に自分の船をまるごと与え、PS2版ではカジノ船のオーナーでもある。押しが強い面もあるようで、腕が良いという理由から、本来そのような仕事は受けないという道具屋の職人に結婚時のヴェールを作らせたりもする。150年前の先祖ルドルフは怪物ブオーンを封印した。
ベラ
妖精のひとり。妖精の世界の危機を救ってくれる人間を探しに人間界を訪れるが、大人の人間には気付いてもらえないために、気付いてもらおうととサンタローズでいたずらを繰り返す。そして自分の姿を見ることのできる少年時代の主人公と出会い、主人公を妖精の世界へ案内する。妖精の世界では主人公のパーティに加わり、一緒に戦う(SFC版では命令可能だが、PS2版では命令不可になった)。
プサン
エルヘブン南のトロッコ洞窟(地下遺跡の洞くつ)で出会う、自称天空人の男。本人曰く、回り続けるトロッコにうっかり乗ってしまい、そのまま20年間も回り続けていたという。バーテンのような姿をしているが、その正体は天空の神マスタードラゴンで、ドラゴンオーブにその力を分離・封印することにより人間の姿を得ている。

[編集] その他の人物

ポワン
妖精の村の長。心が広く、人間・妖精・魔物を皆一緒の村で暮らさせている。世界に季節の変わり目を告げる役目を担っている。
ザイル
妖精の世界に住むドワーフの息子。世界中を凍りつかせようと企む雪の女王に騙され、妖精の村から「はるかぜのフルート」を盗み、氷の館に逃げ込んだ。PS2版では、青年時代後半に仲間モンスターとして登場する。外見は、モンスター「エリミネーター」を小柄にしたような感じである。
ヨシュア
マリアの実兄。光の教団の兵士として職務を全うしていたが、奴隷が皆殺しにされることを知り、さらにマリアを助けようとした主人公とヘンリーの強さを知り、2人にマリアを託し解放した。しかし、その後大神殿の地下牢内にて死亡。白骨死体という変わり果てた姿になるが、壁に遺言を残す。
ベネット
ルラフェンに住む古代呪文研究家の老人。「ルーラ」と「パルプンテ」の呪文を主人公に伝授する。出会った際、主人公たちが何者であるかが分かっていたようである。
アンディ
フローラの幼馴染の青年。彼女に好意を抱いており、彼女の結婚相手となるべく火山に入るも大やけどを負う。主人公がビアンカと結婚した場合は、後にフローラと結婚することになる。主人公がフローラと結婚した場合は、アンディは踊り子のスーザンと結婚する。どちらと結婚した場合もルドマンの別荘で暮らす。
アイシス
テルパドールの女王。人の心や未来を読む力を持ち、伝説の勇者が現れるのを待ち続けている。彼女の祖先はかつて伝説の勇者と共に戦った者(名前は明かされていない)であり、その縁で代々、「天空の兜」を守っていたとされている。
ジージョ
グランバニア大陸南東の離れ小島に住む大富豪の息子。石化している主人公の前で魔物によって拉致され、大神殿で奴隷にされるが、主人公一行の活躍により、成長した姿で両親の元に帰る。
ゆうじい
PS2版にのみ登場。名産博物館である品物を待ち侘びる間に天寿を全うしたが、死にきれずに幽霊となる。主人公が彼の願いをかなえた後、彼は名産博物館の管理人となる。ゆうじいとは本名ではなく、本名を忘れたために「霊のじいさん」ということで「ゆうじい」と名乗っている。ゲームクリエイターの堀井雄二と名前が似ているが、堀井自身はPS2版発売前のインタビューにおいて「無関係である」と語っている。

[編集] 敵キャラクター

[編集] 「光の教団」関連

ミルドラース
最終ボス。魔界のエビルマウンテンに住まう大魔王。PS2版では、元来は人間であったという設定となっている。魔界で力を蓄え、人間界への扉が開くのを待ち望んでいた。人間形態は仮の姿であり、本来の姿は巨大な魔物。SFC版では物語の終盤にならないと、名前も存在も判明しない。
イブール
ミルドラースを崇める光の教団の教祖。知能は高い。セントベレス山山頂の大神殿の奥深くにて、伝説の勇者と主人公たちを待ち受ける。主人公たちに敗れた後、ミルドラースの力を借りて主人公たちを魔界へ送ろうとするも、見捨てられて息絶える。PS2版では見捨てられた挙げ句、ゲマにとどめを刺される。
ゲマ
光の教団の幹部。ジャミとゴンズを引き連れて古代の遺跡に現れ、パパスを殺害し、主人公とヘンリーを奴隷としてセントベレス山に連れ去る。それ以降、主人公にとっては父の仇という位置づけとなる。後に、テルパドール西の島にあるボブルの塔で主人公たちと再度戦う。SFC版ではイブールを敬っていたようだが、PS2版では人心を集めるためにイブールを利用していただけであり、ボブルの塔の戦いの後も生き延び、イブールにとどめをした後、エビルマウンテンで再び主人公たちと対決する。
ジャミ
グランバニアの北、デモンズタワーに住むゲマの手下のひとり。鱗の生えた白馬の姿をしている。グランバニア大臣を唆して主人公を殺害しようとして失敗するも、主人公の妻をデモンズタワーに連れ去ることにより、主人公をおびき出して殺害し、主人公の妻を自分の妻にして[29]自らグランバニア王になりすまそうと企む。主人公の抹殺に失敗後、SFC版では死に際に勇者の誕生を阻止するため主人公夫妻を石化させるが、PS2版ではそのまま死に、主人公たちの石化はゲマが行う。
ゴンズ
ゲマの手下のひとり。ボブルの塔で竜の目を守る。SFC版ではサーベル、PS2版では巨大なナタのような武器を持つ。『VII』にも形は違うが同じ名前のボスが登場する。
ラマダ
イブールに仕える一つ目巨人の神官。大神殿でマーサの姿に化け、主人公を欺こうとする。

[編集] その他

カンダタ
グランバニアの大臣(オジロンの前代)が、主人公が王に即位するのを妨害するべく差し向けた刺客。グランバニア北東の試練の洞くつで魔物「シールドヒッポ」とともに現れる。青年時代後半には、一部の町にカンダタこぶんが登場し、盗品と思われる宝箱を守る。「カンダタ」および「カンダタこぶん」は『III』にも登場しているが、『III』と本作では「カンダタこぶん」のイラストが異なる。
ブオーン
かつてルドマンの祖先ルドルフによって壷に封印された巨大な魔物。青年時代後半に封印から150年を迎え、封印の効き目が切れて地上に再び現れる。体のところどころに苔が生えている。
エスターク
前作『ドラゴンクエストIV』で登場した地獄の帝王。本作では、ゲームクリア後の隠しボスとして登場(色は前作のデスピサロ第1形態に近い)、暗黒の世界の地下深くで記憶を失った状態で眠っている。SFC版で「エスタークを一定ターン以内に倒すと仲間になる」という噂が日本全国で広がり都市伝説化した[要出典]。SFC版では仲間になることは無かったが、PS2版では、隠しすごろく場をクリアした際の景品として、エスタークの息子「プチターク」が仲間になる、という形で取り入れられた。

[編集] 補足

SFC版のサンチョやフローラ、ヘンリー、男の子、女の子は、鳥山によるデザイン画が描き起こされておらず、ゲーム中ではオリジナルのグラフィックが使われていた。後に発売された公式ガイドブックでは、アニメ『ドラゴンボールZ』で鳥山の絵柄の忠実な模写で定評のあった中鶴勝祥が代わってイラストを起こしている。彼の起こしたイラストは、ゲーム中のドットグラフィックとかなり異なっている(例えば、女の子(娘)はゲーム中ではワンレンだったが、イラストではおかっぱになった)。PS2版では、中鶴によるイラストが公式デザイン化し、ゲーム内のグラフィックもSFC版公式ガイドブックのイラストとほぼ同じ姿となっている。

[編集] バグ

下記の各バグの詳細については、外部のファンサイト等を参照のこと。

  • SFC版
    • 主人公に特定のアイテムを特定の順番で所持させて(装備はしない)戦闘に入ると、仲間の攻撃がすべて会心の一撃になる上、仲間になるモンスターは条件が揃っていれば必ず仲間になるという現象が起こる。
    • 「どくばり」を使用しているときに、残りの味方キャラが倒したはずの敵をもう一度攻撃し一撃殺するという現象が起こる。
    • 同種の仲間モンスター2匹をパーティに加え、そのうち1匹をモンスターじいさんに預けてすぐに引き取り、その後で戦闘に勝つと、預けてすぐに引き取った仲間モンスターが経験値にかかわらず必ずレベルアップする。やりすぎるとゲームがフリーズする危険性もある。
    • 主人公以外のキャラクターを先頭にした状態でモンスターじいさんに預けているモンスターの様子を見ると、数々のバグや怪現象が発生する。セーブデータに深刻な影響をもたらす可能性が高い。
  • PS2版
    • フィールド画面上でPS2本体のディスクトレイを開け、画面を一定以上スクロールさせると黒い画面になりどこへでも歩けるという現象が起きる。これを利用することによって通常のゲーム進行ではあり得ないことも引き起こせるようになるが、ストーリーが進まなくなる可能性が高い。

以上でストーリーに関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 関連商品

[編集] ガイドブック

  • スーパーファミコン版
    • スーパーファミコン奥義大全書 ドラゴンクエストV 天空の花嫁
    • ドラゴンクエストV 天空の花嫁 公式ガイドブック 上巻 世界編 (ISBN 4-87025-705-X)
    • ドラゴンクエストV 天空の花嫁 公式ガイドブック 下巻 知識編 (ISBN 4-87025-706-8)
  • プレイステーション2版
    • Vジャンプブックス ドラゴンクエストV 天空の花嫁 プレイステーション2版 (ISBN 4-0877-9282-X)
    • SE-MOOK ドラゴンクエストV 天空の花嫁 公式ガイドブック 上巻 世界編 (ISBN 4-7575-1184-1)
    • SE-MOOK ドラゴンクエストV 天空の花嫁 公式ガイドブック 下巻 知識編 (ISBN 4-7575-1185-X)
    • ドラゴンクエストVのあるきかた (ISBN 4-7575-1229-5)

[編集] その他の書籍

[編集] CD

†は廃盤。

  • CDシアター ドラゴンクエストV
  • † 交響組曲 ドラゴンクエストV 天空の花嫁(アポロン音楽工業、APCG-9004) - DISC1はNHK交響楽団演奏のオーケストラ版、DISC2はゲーム音源。オーケストラ版はPS2版のゲームBGMとしても使用されている。
  • † すぎやまこういち ドラゴンクエストV 天空の花嫁 結婚ワルツ コーラスバージョン 演奏コーラス・クリエーション(アポロン音楽工業、APDG-4002) 廃盤。N響版CDの『結婚ワルツ』にコーラスを加えたもの。シングル。なお結婚ワルツというタイトルがつくのはこのコーラス版と「ルーラ」というデュエットが歌うものとがあるが全く別物である。
  • † すぎやまこういち ドラゴンクエストV 天空の花嫁 イン・ブラス(アポロン音楽工業、APCG-4029)
  • † すぎやまこういち ドラゴンクエストV 天空の花嫁 オン・ピアノ(アポロン音楽工業)
  • † すぎやまこういち ドラゴンクエストV 天空の花嫁 オン・エレクトーン(アポロン音楽工業、APCG-4036)
  • 吹奏楽組曲ドラゴンクエスト第3集 ドラゴンクエストV 天空の花嫁(OTO音、OTA-0005) - 「イン・ブラス」にデジタルリマスター処理を施し再リリースしたバージョン。
  • 交響組曲 ドラゴンクエストV 天空の花嫁(SPEビジュアルワークス、SVWC-7065) - ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団演奏。『哀愁物語』が追加された。
  • 交響組曲 ドラゴンクエストV 天空の花嫁(アニプレックス、SVWC-7313) - 東京都交響楽団演奏。『はめつの予感』など3曲のメドレーが追加された。当初はレーベルゲートCD2として発売されたが、後に通常のCDとして再販された。

[編集] 派生作品

漫画ドラゴンクエスト 天空物語』(幸宮チノ
本作のキャラクター、グランバニア王子「テン」とグランバニア王女「ソラ」が仲間たちと行方不明の主人公を捜す外伝的作品。青年時代前半終了から青年時代後半開始までのゲーム内部で明かされていない期間の物語。

[編集] 脚注

  1. ^ a b ニンテンドーDS版『ドラゴンクエスト』天空シリーズ - スクウェア・エニックス
  2. ^ 『スーパーファミコン奥義大全書 ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(集英社 1992)、週刊少年ジャンプ連載「ファミコン怪盗芸魔団」(ファミコンかいとうげ〜まだん)
  3. ^ a b SFC版公式ガイドブック上巻 p.170
  4. ^ SFC版公式ガイドブック上巻 p.162
  5. ^ SFC版公式ガイドブック 下巻 p.30
  6. ^ a b SFC版公式ガイドブック上巻 p.165
  7. ^ SFC版公式ガイドブック 下巻 p.29
  8. ^ SFC版公式ガイドブック上巻 p.160
  9. ^ SFC版公式ガイドブック上巻 p.159
  10. ^ SFC公式ガイドブック下巻の「モンスター大図鑑」には、呪文の耐性の高低がチャートで掲載されている
  11. ^ SFC版公式ガイドブック上巻 p.173
  12. ^ SFC版公式ガイドブック上巻 p.31
  13. ^ SFC版公式ガイドブック上巻 p.154
  14. ^ SFC版公式ガイドブック上巻 pp.174-177
  15. ^ PS2版公式ガイドブック上巻 pp.184-189
  16. ^ SFC版公式ガイドブック上巻 p.157
  17. ^ SFC版公式ガイドブック上巻 p.153
  18. ^ PS2版公式サイトより
  19. ^ a b PS2版公式ガイドブック上巻 p.10
  20. ^ PS2版公式ガイドブック上巻 p.13
  21. ^ 1992年発売のアポロン音楽工業のCDに収録
  22. ^ ただし、『哀愁物語』は神奈川フィルハーモニー管弦楽団、『ローリング・ダイス』はセントラル愛知交響楽団のライブ音源を使用(エンディングのスタッフロールにこれらの曲名と楽団名が書かれている)。当時オーケストラ版の存在しなかった数曲についてはシンセサイザーによるサウンドである。
  23. ^ PS2版公式ガイドブック上巻 pp.200-205
  24. ^ PS2版公式ガイドブック上巻 p.190-191
  25. ^ PS2版公式ガイドブック上巻 p.206
  26. ^ PS2版では敵討ちの実現はマーサとの対面時になる
  27. ^ SFC版公式ガイドブック 下巻 p.23
  28. ^ 敵として登場するキラーパンサーは仲間にできない。
  29. ^ パーティに主人公を加えずにジャミの元へ行くと、ジャミが主人公の妻を自分の妻にしようとしている旨の発言をする。

[編集] 外部リンク


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