東京都交響楽団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
交響曲 - ピアノ協奏曲 |
ピアノソナタ |
ヴァイオリン協奏曲 |
ヴァイオリンソナタ |
弦楽四重奏曲 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
イベント |
音楽祭 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
財団法人東京都交響楽団(とうきょうとこうきょうがくだん、Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra)は、日本を代表するオーケストラの一つ。通称、都響(ときょう)。
目次 |
[編集] 概要
1964年の東京オリンピックの記念文化事業として、1965年に東京都によって財団法人として設立された。本部は上野の東京文化会館に置かれており、同会館とサントリーホールを定期演奏会の会場にしているほか、東京芸術劇場シリーズや多摩地区・近県での公演などを行っている。東京文化会館の主催する《響の森》コンサートや、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンにおいて、定期的に演奏している。
東京交響楽団(東響、とうきょう)とは全くの別組織であるが、名称が似ているためで混同されがちである。
[編集] 指揮者
- ハインツ・ホフマン(1965年 - 1967年 常任指揮者)
- 森正(1967年 - 1972年 音楽監督、常任指揮者)
- 渡邉暁雄(1972年 - 1978年 音楽監督、常任指揮者)
- モーシェ・アツモン(1978年 - 1983年 音楽顧問、首席指揮者)
- ズデニェク・コシュラー(1983年 - 1986年 常任客演指揮者)
- ペーター・マーク(1983年 - 1986年 常任客演指揮者)
- ジャン・フルネ(1983年 - 1986年 常任客演指揮者、1989年 - 名誉指揮者)
- 若杉弘(1986年 - 1995年 音楽監督、1987年 - 1995年 首席指揮者)
- 小泉和裕(1995年 - 1998年 首席指揮者、1998年 - 2008年 首席客演指揮者、2008年 - レジデント・コンダクター)
- エリアフ・インバル(1995年 - 2000年 特別客演指揮者)
- ガリー・ベルティーニ(1998年 - 2005年 音楽監督、2005年 - 名誉指揮者)
- ジェームズ・デプリースト(2005年 - 2008年 常任指揮者)
- エリアフ・インバル(2008年 - 2011年 プリンシパル・コンダクター)
[編集] 演奏
伝統的にグスタフ・マーラーの作品を重要なレパートリーとしており、若杉弘やインバルがそれぞれ「マーラー・サイクル」を行っている。ベルティーニもケルン放送交響楽団との全曲録音に次いで2度目の全曲演奏を行っており、一部はすでにCD化されている。
クラシック曲以外での活動は稀であったが、2000年代以降はすぎやまこういち指揮の下、ドラゴンクエストシリーズ関連曲の演奏をしばしばてがけているほか、二ノ宮知子の漫画『のだめカンタービレ』ではドラマ、アニメ版共に音楽面で協力している。
[編集] 東京都との関係
東京都の外郭団体であるため、財団の理事長は東京都知事が兼ねることが常であったが、石原慎太郎は都知事になっても理事長に就任せず、理事長代行の職がおかれていた。現在は民間から起用された鳥海巌が理事長に就任している。
石原慎太郎が都知事となって以後、都の財政再建策の一環として文化事業への歳出削減と外郭団体の統廃合がはかられ、都響についても補助金の削減、団員の有期契約制、能力給制(各団員の能力の査定は都が行う)への移行などのリストラがはかられており、オーケストラの今後の存続が危ぶまれている。都がオーケストラを持つことの是非ともあいまって、一部で議論の対象となっている。
地方自治体がオーケストラの運営に関与する例として、京都市交響楽団、大阪センチュリー交響楽団がある。
[編集] アンサンブル
- 東京メトロポリタン・ブラス・クインテットは、東京都交響楽団の金管楽器奏者5名によるアンサンブルである[1]。2005年に結成され、すぎやまこういち指揮の下、(都響本体とは別に)ドラゴンクエストシリーズ関連曲のコンサートなどを手がけている。