F-ZERO X
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ジャンル | レースゲーム |
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対応機種 | NINTENDO64 iQue Player バーチャルコンソール |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1~4人 |
メディア | カートリッジ |
発売日 |
NINTENDO64 2007年6月15日 2007年6月25日 |
対象年齢 | ESRB:E |
F-ZERO X(エフゼロ エックス)は1998年7月14日に任天堂から発売されたNINTENDO64用レースゲーム。F-ZEROシリーズの第2作目。
目次 |
[編集] 概要
レース中に大事故が発生して一時中止され、再開されたというストーリーが存在する。中止であった期間は3年であるが、この大事故が初代の時を指すのかどうかは定かではない。
本作での特徴として、マシンの追加やコースの立体化、そして破壊をウリとしたルールが挙げられる。操作における追加点は、特殊なターンや、サイドアタック、スピンアタックといった攻撃方法が追加された。空中を飛んでいる際は機体角度を変えることで、滑空時間や速度を上げる事ができるようになった。ブーストはエネルギー消費タイプに代わり、機体のエネルギーが尽きるまでブーストを使用できるようになった。
また最後の"破壊をウリとしたルール"に関連し、自分以外の全車を破壊するまでの時間を競う"DEATH RACE"がゲームモードに追加された。また、登場する全てのコースで練習ができるようになったり、最高4人までの対戦が可能になったのも本作からである。
また登場するキャラクターにも大きな変化があり、前作では主要4台のみに名前が付いていたが、本作では前作にあったいわゆる"その他大勢"ではなく30台全てに名前とパイロットが設定されている。これにより各パイロットの関連性やキャラクター性が伺え、ゲームに深みを与えた。機体の重量やアルファベット評価で3項目で区分けされた性能により、機体自体にも個性がさらに大きく出ている。また、レース開始前に加速、最高速設定の比重を調整する事もできる。
コースは3D化され、立体交差・ループ・シリンダー(棒状のコースの外側を走る)・パイプ(コースが筒状になっており、マシンはその内側を走る)といった複雑なレイアウトも可能になった。
特に隠し要素の1つであるX CUPはゲーム側でコースを自動生成するというもので、簡単な物ではほぼ円形のシリンダーやパイプのコースから、複雑な物になると場合によってはCPUが全員落ちてしまうような普通ではあり得ないほどの起伏のコースまで、多彩なコースでのレースが6回行われるという物である。そのためアクション的要素がかなり強くなっている。
また、後に拡張キットが64DD購入者に配布された。
また、2007年5月29日より、Wiiのバーチャルコンソールで配信された。(価格は1,000Wiiポイント)但し、振動機能は対応されていない。
[編集] ルール
- 使用可能なマシンは初期状態で6台(初代から登場していた4人と、ジョディ・サマーおよびMMガゼル。グランプリのクリア状況により6台ずつ増加、最終的に30台まで増える)。この30台による6コース3周勝負。2レース目以降は前レースの下位が前になるようにスタート位置が設定される。
- 3周完走者はその順位に応じてポイントが与えられる。この合計得点で総合順位が決定される。
- ブーストは2周目以降、エネルギーを一定量消費して使用する。エネルギーの残りがある限り何回でも使用可能。
- アタックをかけて敵マシンを5台破壊するorコースから突き落とすとスペアマシンが1台追加される。なお、マシンを破壊したり突き落としたりした際にエネルギーが若干回復する。
- 路外転落、クラッシュ時はスペアマシン(初期状態で5台(NOVICEランクの場合。STANDARD/EXPERT/MASTERはそれぞれ4/3/2台)、前述の条件で増加)を1台消費して再レース可能。
[編集] F-ZERO X EXPANSION KIT
ランドネット会員に配布されたのみに終わった拡張キット。カセットとディスクを同時に使用することによって様々な要素が追加される。
- カップの追加
- DD-1 CUP、DD-2 CUPの2つのカップと、エディットしたコースをセットできるEDIT CUPの3つが追加される。追加されるコースはかなり意地悪な作りになっていて、難易度が高い。
- エディット
- コースエディット、マシンクリエイトが可能。コースエディットはポイントの座標を64個まで指定して、そこを通る曲線のコースを作る。座標を2つ近接させて指定すれば角をつけて曲げることも可能。無理のある指定をするとコースが正しく表示されず、プレイできない。また、コース作成で指定したポイント間でダートやピットゾーン、それとは別に任意のポイントでダッシュプレートやトラップを置くことも出来る。コースの背景やBGMの指定も可能。作ったコースは100個までセーブ可能で、EDIT CUPに登録して遊ぶことができる。
- マシンクリエイトはフロント、リア、ウイングにそれぞれ用意されたパーツの組み合わせ、カラーリングの変更、マーキングによってオリジナルのマシンを製作するモード。選んだパーツによって重さが決定され、そこにパラメータの調整を加えて性能が決定される。作ったマシンは100台までセーブ可能で、既存のマシンのいずれかと交替させて登録することで使用できるようになる。
- このソフトはマウスの使用ができず、またランドネットの通信サービスにも対応していなかったことから、他のユーザーとのデータのやりとりが非常に困難、面倒で、『マリオアーティストシリーズ』での作品のやりとりよりも盛り上がりに欠けるものとなった。
- その他の追加要素
- ディスクの記録領域を使うことにより、タイムアタックのゴーストがすべてのコースに3つまでセーブ可能になった。また、BGMがモノラルからステレオになり、新しい曲も追加された。キャプテン・ファルコン、サムライ ゴロー、ジョディー サマーの3人のパイロットには新しく高性能なマシンが用意されており、登録すれば使用することが可能になる。『マリオアーティストシリーズ』のセーブ・ロード画面からディスクを入れ替えこのソフトをセットすると、各パイロットの画像を持ち出すことも出来た。
[編集] コース一覧
[編集] JACK CUP
- 1.MUTE CITY:エイトロード
- レースエリアはミュートシティ。文字通り8の字を描いた形のコース。『大乱闘スマッシュブラザーズDX』では、対戦ステージとして登場する。
- 2.SILENCE:ハイスピード
- 直線が長く、ダッシュプレートも多数近接して設置されてあるため最高速度が出しやすいコース。
- 3.SAND OCEAN:パイプ
- 2箇所の円筒の内部を走行する箇所が存在するコース。
- 4.DEVIL'S FOREST:スクリュー
- コースの通称通り、途中で路面自体がスクリューしているコース。
- 5.BIG BLUE:シリンダー
- パイプ状の走行路の表面を走り抜けて行くコース。独特の走行感覚がある。
- 6.PORT TOWN:ハイジャンプ
- コース途中で高低差の激しいジャンプ台があるコース。
[編集] QUEEN CUP
- SECTOR α:ロールオーバー
- RED CANYON:ジャンプジャンプ
- DEVIL'S FOREST 2:アップダウン
- MUTE CITY 2:テクニカル
- BIG BLUE 2:クイックターン
- WHITE LAND:ステップアップロード
[編集] KING CUP
- FIRE FIELD:ジグザグジャンプ
- SILENCE 2:ウェーブロード
- SECTOR β:ムーンサルト
- RED CANYON 2:スリムライン
- WHITE LAND 2:ハーフパイプ
- MUTE CITY 3:クランククランク
[編集] JOKER CUP
- RAINBOW ROAD:レインボーロード
- DEVIL'S FOREST 3:ミラーロード
- SPACE PLANT:シリンダー&ハイジャンプ
- SAND OCEAN 2:ウェーブパニック
- PORT TOWN 2:スネークロード
- BIG HAND:ビッグハンド
[編集] DD-1 CUP
- SILENCE 3:アウトサイドループ
スピードを出しすぎるとコースアウトするから注意。
- SAND OCEAN 3:シリンダーループ
- DEVIL'S FOREST 4:ダイビング
- PORT TOWN 3:ジグザグクランク
- DEVIL'S FOREST 5:エックス
- BIG BULE 3:ジャポン
[編集] DD-2 CUP
- MUTE CITY 4:スリムハーフパイプ
- SPACE PLANT 2:ストレートジャンプ
- PORT TOWN 4:トラップロード
- FIRE FIELD 2:180ローリング
- WHITE LAND 3:スター
- BIG FOOT:ビッグフット
[編集] 外部リンク
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本編 | F-ZERO - X - GX |
外伝 | BS F-ZERO 2 - for GBA - AX |
メディアミックス | ファルコン伝説 - CLIMAX |
登場人物 | キャプテン・ファルコン - その他 |
関連項目 | G-ディフューザーシステム |