3P (ラジオ番組)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
3P(さんぴー)とはかつてKBCラジオで放送されていた夜の若者向けワイド番組。1990年4月から1996年3月まで放送。
番組タイトルは1度変更されており、前半の3年間は『ナイトスロープ3P』、後半の3年間は『中島浩二アワー・THE3P』として放送された。
目次 |
[編集] 概要
1983年から永きに渡り放送された夜のワイド番組『PAO〜N ぼくらラジオ異星人』が、1990年春にKBCラジオが報道・情報番組主体の新ブランド『KBC-INPAX』を立ち上げた事に伴い終了、その後番組として放送を開始した。当時同局のラジオ番組には「スロープ」というタイトルが付けられていて、それに倣う形で『ナイトスロープ3P』というタイトルとなった。その後、1993年にINPAX編成が終了した際にタイトルも『中島浩二アワー・THE3P』に変更された。
放送時間は基本的に平日21:00~24:30であったが、ナイターシーズン中はKBCジャンボナイター終了後からの放送となり、毎日平均数十分短縮された状態で放送されていた。また、1990年度のナイターオフ期には直前に文化放送より『超学生ハビタ となりのハチャメちゃん』がネットされていた関係で21:40からスタートしていた。
パーソナリティには前番組でスタッフ、番組レギュラーとして参加していた中島浩二が起用された。アシスタントは開始当初久村洋子アナ(当時)が「アルトマン・リカ」という変名で担当していたが、久村の降板後は前番組に倣い、女子大生がオーディションで選ばれ、「3Pギャル」として日替わりで担当していた。後に、プロ・アマ不問、18歳以上の女性、と応募基準が変わり、斉藤ふみはじめ、タレントの3Pギャルもいた。(ちなみにこの中には後に声優となる田村ゆかりの姿もあった)。パーソナリティが中島であった事もあり、基本的には前番組を踏襲した内容となった。
1996年3月をもって6年間の放送にピリオドを打ち、後番組『ダブルバスターズ』に譲った(なお、後番組も中島メインの番組であった)。
[編集] 出演者
- 中島浩二(メインパーソナリティ)
- アルトマン・リカ(当時KBCアナウンサー、初代アシスタント)
- おすぎ(新作映画紹介コーナーを担当)
- 和田安生(KBCアナウンサー、「和田君と中島君」担当)
- 武内裕之(KBCアナウンサー、期間途中から参加)
- 逸見明正(KBCアナウンサー、期間途中から参加)
- 3P両論(実は中島の上司)
- いしだしいたけ(チョコ玉たけし。3Pでのみ使ってた芸名(中島が命名))
- 3Pギャル(後期アシスタント、卒業生に田村ゆかり、斉藤ふみ、物部純子、広橋奈美、末安彩衣子、すわひろこ、小松貴子など)
その他
[編集] 主なコーナー
- 電話しまくりチヨコ→ソラシドポン(番組のオープニングを飾る、リスナー参加型のイントロクイズ)
- お笑いおハガキ道場(葉書ネタコーナー)
- タコ天(前番組で人気だった「わけありベストテン」の後継、当時『イカ天』が人気だった事からこのタイトルになった)
- 音楽はヘッドバンギング盗作コーナー(この曲とあの曲は似ているという指摘を元にそれらの曲を聴き比べるコーナー、のちに中島の持ち込み企画となり、中島が担当する同局のラジオ番組において定番コーナーと化している)
- 武マッハ(武内と番組スタッフやよし(漢字不明)の掛け合いコント、やよしは「ぼっくん」と言うキャラで登場し、武内にピコピコハンマーの進化版のようなもので叩かれ、「痛ったーい、お兄さん」と愚痴るのが定番であった)
- モンキーですモンキーですコーナー(コーナー名は、ゴダイゴの「Monkey Magic」(テレビドラマ「西遊記」の主題歌)が、“モンキーですモンキーです”と聞こえる、という事から。いわゆる、空耳コーナー)
- バナちゃんアップちゃんコーナー(当時ホークスに在籍していた助っ人外国人「バナザード」「アップショー」に似た人を見た、という目撃談)
- おまかせ3Pギャル(3Pギャルの1人しゃべりのコーナー)
- 金さんのドーンとやってみよう(中島が遠山の金さんとなって、高校回りをする)
- KO牧場の決闘(武内が中学回りをする)
- 虫吉君の昆虫記
- 霊感ING(霊能者がレギュラーで、リスナーを霊視する相談コーナー)
- 世にも奇妙な物語(リスナーの創作ショートショートを紹介する)
- 恐怖のハタチ女(リスナー投稿による久村こと“ハタチ女”のネタ紹介)
- 夕方!チャンス(放課後の学校での生徒へのインタビュー)
- キーワードでポン!(リスナーに電話をつなぎ、番組のどこかで中島が言ったキーワードを言うと賞金がもらえた)
- 恋の伝言板(リスナーから投稿されたラヴレターの紹介。男からの投稿は中島が、女からの投稿は3Pギャルが紹介した。BGMは、ティモシー・B・シュミット「So Much In Love(なぎさの誓い)」)
- 和田君と中島君(中島の大学のサークルの先輩でもある和田との雑談コーナー。週5回放送されていた。番組終了後も、KBCテレビの深夜番組「オハコンTV!ZOOo-」内で、週1回のレギュラーコーナーとして継続した)
- バナナっ娘CLUB(番組が企画した現役女子高生アイドルグループ。オリジナル曲「ずっとそばにいてね」は、作詞:セニョール和田(和田安生)、作曲:つんく)
- 武一クラシック(武内のコーナー)
- 君は僕の勇気(タイトルは東野純直の楽曲から、内容は『欽ドン!』のコーナーである「レコード大作戦」の派生)
- ブッタマほっとステーション(放送終了が24:00から24:30に延びたあと、23:30-24:00の枠は、ニッポン放送の夜ワイドの「内海ゆたおの夜はドッカーン!」の1コーナー「ブッタマほっとステーション」が放送されていた。)
- COKE TEENS CLUB(「内海ゆたおの夜はドッカーン!」終了後のコーナー。ミュージシャンのインタビューコーナーや、九州各県のラジオ局をつないで、そのパーソナリティと中島のトークを放送していた。)
- クイズ・おのぼりさん(電話参加で、1対1の対戦クイズ。早押し(ラジオなので、鳴り物で解答権を得る)である。正解すると、1000円の賞金となるが、片方不正解の場合は相手に賞金が移る。両者不正解の場合は賞金はなし。5問出題され、5000円獲得、すなわち5問全問正解となると、KBCテレビのキー局であるテレビ朝日「クイズタイムショック」形式の「クイズ・おのぼりショック」に挑戦する。1分間10問出題され(1問につき6秒)、1分間10問全問正解すると5人そろって東京ディズニーランド旅行と副賞の賞金10000円獲得となる)
- コーナー名不明だが、映画評論家のおすぎと中島による、新作映画紹介コーナーがあった。
この他にも、ニッポン放送や文化放送からのネット番組がいくつか挟まれていた。
[編集] 関連項目
- 当時の裏番組
KBCラジオ 平日夜の生ワイド枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
PAO〜N ぼくらラジオ異星人
1983年5月~1990年3月 |
3P
|
ダブルバスターズ
1996年4月~1997年3月 |