青電 (京成)

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京成電鉄の青電（あおでん）とは、京成電鉄に於いて自社線内のみで運用される鉄道車両で、第二次世界大戦終了後（以下戦後と称す）に緑の濃淡の組み合わせの塗装を施した車両のことである。

[編集] 概要

創業期より終戦直後まで、京成電鉄に所属する車両の塗装は数種類が存在していたが、戦後に登場した車両からこの塗装を採用した。この塗装は後に「青電」と呼ばれるようになった。これに対し、都営地下鉄浅草線乗り入れ用の車両に施された塗装は「赤電」と呼ばれ、対を成した。

青電の塗装を施された最初の車両は、1952年に登場した2100形（クハ2100）とされている。なお、これ以前に製造された車両（2000形以前）についても、基本的に青電塗装に塗装変更された。

この塗装は初代3000形まで採用され、これ以降に製造された車両は赤電塗装となった（初代3000形も1960年より翌年1961年までに赤電塗装に変更）。

青電塗装の車両は旧性能のものが多く、1960～70年代に、順次新京成電鉄へ移籍したり廃車されたりし、一部は更新工事の際に新赤電塗装に塗り替えられた。最後の青電は、1982年 3月廃車のモハ704-クハ2203行商列車編成であった。なお、1988年に210形及び2000/2100形（新赤電塗装に変更されていた）のさよなら運転で青電塗装を復活させた。

さらに後年の1997年には、1978年に新京成電鉄に譲渡されて1990年まで使用されていた200形の1両が京成に買い戻され、京成当時の車体に復元後に、青電塗装を施されて静態保存されている。

なお、新京成電鉄へ京成から譲渡された車両は、この青電塗装のままで運行されていたものも存在したが、後年に殆んどの車両が同社独自のマルーンとキャンディピンクの塗装となった。