金剛自動車
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場
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略称 | 金剛バス、金剛タクシー |
本社所在地 | 584-0093 大阪府富田林市本町18-17 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 乗合バス事業、タクシー事業など |
代表者 | 代表取締役社長白江一博 |
金剛自動車(こんごうじどうしゃ)は、大阪府富田林市と南河内郡で営業している路線バス・タクシー会社。金剛バス、金剛タクシーと呼ばれている。大阪では珍しい独立系のバス会社である。地域住民にとって重要な足となっている。
ここ数年は、利用者の減少で労使の賃金交渉によるこじれから、たびたびストライキが行われていた。 しかし近年は運転手の雇用形態が契約社員制度となり(多くのバス会社で行われた組合つぶしの方法である)バス部では労働組合加盟員が消滅、タクシー部のみ活動を続けている。このためにバスにおいては目立った労使間交渉は行われていない。
なお、近畿圏の事業者の一つであるが、スルッとKANSAIやJスルーの加盟・導入は行われていない。
路線バスの車庫は、富田林市中野町の国道170号旧道沿いにあり、砂利敷きの駐車場となっている。車庫への路線は存在せず、回送となる(以前は近鉄バスが車庫前の国道上を運行していた)。
目次 |
[編集] 路線網
ターミナルは、近鉄長野線の富田林駅南口と喜志駅東口が中心で、この他、近鉄南大阪線上ノ太子駅の近くからもバスが発着する。富田林駅は駅に並行する形で、バスがバックで入線するターミナルが設置され、方面別に5台が停車できる。電車に接続して、5つののりばに停車しているバス全てが同時に出発することも多く、同駅付近ではそれらバスが連なって各方面へ向かっていく姿が見られる。
路線に系統番号はなく、方向幕は起終点併記されるのが一般的である。
[編集] 富田林駅前発着
- 北大伴線
- 富田林駅前―北大伴
- 千早線
- 河内線
- 富田林駅前―加納―河内
- 富田林駅前―平石
- 富田林駅前―白木―さくら坂
- 白木線
- 富田林駅前―白木―芹生谷―東水分
- 東條線
- 富田林駅前―中佐備―甘南備―東阪
- 富田林駅前―中佐備―サバーファーム
- 富田林駅前―中佐備―金剛コロニーセンター前
- 富田林駅前―中佐備―森屋―東水分
- 循環線
- 富田林駅前―中佐備―滝谷不動前―富田林駅前
- 石川線
- 富田林駅前―東山
- 富田林駅前―阪南ネオポリス(大阪府立近つ飛鳥博物館前)
[編集] 喜志駅前発着
- 太子線
- 喜志駅前―太子前―六枚橋―上ノ太子
- 喜志駅前―太子前―六枚橋―葉室―喜志駅前(循環)
- 阪南線
- 喜志駅前―東山―阪南ネオポリス(大阪府立近つ飛鳥博物館前)
[編集] 送迎バスなど
PL病院送迎バスを運行していたが2006年春から近鉄バスに変更された。また大阪芸術大学スクールバスも運行していたが、2006年度以降は契約を打ち切られ、エムケイによる運行に変更された。 現在では定期運行は堺福音教会のみである。
[編集] 車両
路線車は、三菱ふそうシャーシに西日本車体工業製の車体を架装するのが標準である。かつてはいすゞ自動車製も多かったが、現在はすべて廃車されている。側窓や座席は典型的な仕様であり、近隣の近鉄バスや南海バスほどの豪華さはない。塗装は、緑の濃淡で、側面に「Kongo Bus」の文字が入る。
一方で、同社独自の仕様が随所に見ることが出来、とりわけ側面方向幕を横方向に大型化し、運転区間を大きく表示する代わりに、後面には方向幕を設けないというのが長らく同社のバスの大きな特徴であった。ワンステップバスが導入されて以降は、LED式行先表示機になったため、他社同様の一般的な姿になっている。ただし、ワンステップバスでは三方シート(一部ロングシート)が採用されるなど、相変わらず独特の仕様も見られる。
なお、2005年度まで受託していた大阪芸術大学スクールバスには一般の路線車両が用意された(一部貸切登録車もあった)。PL病院については専用のマイクロバス(三菱ふそう・ローザ)が使われていた。堺福音教会はマイクロバス(同)を使用する。
[編集] その他
1991年ごろ、モリ工業の物干し竿「キラキラポール」のテレビCMに金剛バスが使われ、関西テレビ系で全国に放映された。