遠藤慶隆

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遠藤慶隆（えんどうよしたか、1550年（天文19年） - 1632年 5月10日（寛永9年3月21日））は美濃国の国人で郡上八幡城主。美濃八幡藩初代藩主。三上藩遠藤家初代。

遠藤盛数の長男。母は東常慶の娘。弟に遠藤慶胤。正室は安藤守就の娘、継室は三木良頼の娘、継々室は姉小路自綱の娘。子に遠藤慶勝（長男）、娘（金森可重正室）、娘（遠藤胤直室のち粥川某室）、娘（三木直綱室）。養子に遠藤慶利。但馬守。旦斎と号した。

また遠藤慶隆の妹が、山内一豊の妻で有名な土佐藩主正室（まつ、ちよとも言う見性院）であるとされる。

[編集] 略歴

美濃の遠藤氏は千葉氏の一族である東氏の庶流であるが、慶隆の父である盛数の時代に下克上を果たしている。盛数は斎藤氏に恭順し、斎藤義龍、斎藤龍興の下で尾張の織田信長と戦っていたが永禄5年（1562年）に死去し、慶隆は13歳で家督を継ぐことになる。義父安藤守就、養父長井道利らと共に信長に抵抗するが、稲葉山城が落ち、斎藤氏が滅亡すると、降伏。領地安堵の上で織田家に服従する。

飛騨国方面への押さえとして姉小路氏や三木氏と抗争を繰り返す。姉川の戦いでは森可成の与力衆として、また後に織田信忠の与力衆として美濃に駐屯、比叡山延暦寺焼き討ちなどに参加。さらに日根野弘就らと共に金森長近の与力衆となり、飛騨攻略、甲斐攻略など各地を転戦した。

本能寺の変後、美濃に封じられた織田信孝傘下として美濃の平定を行うが、羽柴秀吉と不和になった信孝と共に秀吉に対立し、秀吉に敗北し服従している。

紀州平定、飛騨平定、小牧・長久手の戦い、九州平定と従軍するも秀吉の命により郡上八幡城主の座を失い加茂郡小原へと減封されるが、秀吉の死後、関ヶ原の合戦では徳川家康の支援の下に西軍に属していた郡上八幡城主稲葉貞通を攻め、戦後、その功績から郡上八幡城主の座を取り戻すことに成功し、郡上八幡藩（2万7000石）の初代藩主となった。