辺見じゅん
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辺見 じゅん(へんみ じゅん、本名、眞弓(まゆみ)、現姓不明、旧姓角川、1939年7月26日 - )は、日本の歌人・ノンフィクション作家。
目次 |
[編集] 経歴
- 1939年 富山県水橋町(現富山市)に父角川源義・冨美子との間に長女として生まれる。出生以後父母結婚。
- 1942年 実弟春樹出生
- 1943年 実弟歴彦出生
- 1947年 半弟道夫出生。死去。父母離婚
- 1949年 父源義が照子(旧姓中井)と再婚
- 1952年 半妹真理出生
- 1961年 早稲田大学文学部卒業
- 1964年 『花冷え』を清水真弓名義にて刊行。以降は辺見じゅんの筆名にて発表される。
- 1970年 半妹真理死去
- 1975年 父源義死去
- 1984年 『男たちの大和』で新田次郎文学賞を受賞
- 1988年 『闇の祝祭』で現代短歌女流賞を受賞
- 1989年 『収容所からきた遺書』で講談社ノンフィクション賞を受賞
- 1990年 『収容所からきた遺書』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞
- 1998年 『夢、未だ盡きず』でミズノスポーツライター賞を受賞
- 2002年 幻戯書房設立。社長に就任
- 2004年 義母照子死去
- 2008年 富山市にて歌誌「弦」創刊。代表に就任
[編集] 作品の特徴
私小説風から童話・詩歌まで幅広い作品を手がける。ノンフィクションにおいては、丹念な聞き取りを元に構成されているとして評価が高い。私小説風においては、複雑な家庭環境を元に冷静で批判的に家族を捕らえる反面、親子の愛情について細やかに描写されている。
[編集] 歌集
- 『水祭りの桟橋』(思潮社、1981年)
- 『闇の祝祭』(角川書店、1987年)
- 『幻花』(短歌新聞社 現代女流短歌全集、1996年)
[編集] 著書
- 『愛の民話』(新書館, 1974年)
- 『呪われたシルク・ロード』(角川書店、1975年)
- 『雪の座』(角川書店 新鋭歌人叢書、1976年)
- 『はしりかねと八つの村のものがたり』(文芸春秋、1977年)
- 『ふるさと幻視行』(講談社、1978年)
- 『たおやかな鬼たち』(角川書店、1979年)
- 『海の娼婦はしりかね』(角川文庫、1981年)
- 『探訪北越雪譜の世界』(角川書店、1982年)
- 『男たちの大和』(角川書店、1983年)
- 『愛することと歌うこと ー 女流歌人・俳人の肖像』(美術公論社、1986年)
- 『収容所から来た遺書』(文芸春秋、1989年)
- 『花子のくにの歳時記』(小学館、1991年)
- 『大下弘虹の生涯』(新潮社、1992年)
- 『レクイエム・太平洋戦争』(PHP研究所、1994年)
- 『夢、未だ盡きず - 平木信二と吉岡隆徳』(文芸春秋、1998年)
- 『暁の超特急 ー 吉岡隆徳ものがたり』(松江今井書店、2001年)
- 『戦場から届いた遺書』(日本放送出版協会 NHK人間講座、2002年)
- 『決定版 男たちの大和』上下巻(角川春樹事務所ハルキ文庫、2004年)
- 『小説 男たちの大和』(角川春樹事務所、2005年)