西海パールシーリゾート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
西海パールシーリゾート(さいかい Pearl sea resort)は、長崎県佐世保市にある、水族館・遊覧船・映画館・飲食店・土産物店などの複合施設である。
目次 |
[編集] 概要
佐世保市西部の鹿子前町(かしまえちょう)に、1994年にオープンした。第三セクター「させぼパール・シー」によって運営されている。佐世保市の統計によると2006年度の観客動員数は139万8400人。
施設は水族館、ドームシアターなどがある「西海パールシーセンター」をメインに、遊覧船ターミナル、飲食店、土産物店が周囲に連なる。また、施設全体が南九十九島に面した海岸に位置し、海辺まで降りることもできる。
2006年始めに、ドームシアター廃止、イルカ水槽やクラゲ水槽の設置などを柱としたパールシーセンターの拡充計画が明らかになった。2008年秋から閉館し、2009年夏にリニューアルオープンする予定である。
[編集] 海上施設
- 遊覧船 - 九十九島遊覧船「パールクィーン」を運航。約50分かけて複雑に入り組んだ九十九島の間を縫うように走る。
- 体験施設 - パールシーセンター前の海で、ヨットセイリングとシーカヤック体験ができる。
[編集] パールシーセンター
- 船の展示館 - 古代の丸木舟から帆船、航海用の器具まで幅広く展示している。
- ドームシアター - アイマックスドームシアターによる映画上映。隣接の水族館に関連し、動物や海など科学的なテーマの上映が多い。
[編集] 水族館
アオウミガメ、タイマイ、チョウチョウウオ類など南方系の動物もいるが、佐世保近海の生物展示に重点を置く。干潟、荒波が打ち寄せる磯、タイドプール、アマモの藻場、砂泥底、海底の瀬などを模した小水槽が配置され、他にもカブトガニ、根魚、毒魚、ウツボなどをテーマにした水槽もある。
メインの「ジオラマ大水槽」は凸形で、様々な角度から観察できるのが特徴である。ウミガメ、エイ類、スズキ、クエ、タマカイ、カタクチイワシ、スズメダイなどが泳ぐ。特にハタ科の大型魚・タマカイは全長2mに迫る巨体で底近くを悠然と泳ぐ。
展示を観覧するだけではなく、メジナやマダイなどに餌を与えることができる「餌やり水槽」、イトマキヒトデやナマコなどに触れることができる「タッチング水槽」、真珠の玉出し体験などのコーナーもある。
水槽以外でも大村湾のスナメリ、九十九島沿岸のカブトガニ、九十九島に自生するカノコユリやマメ科植物・トビカズラなど、佐世保近郊の希少種の展示に力を入れている。また、水族館入口には2002年に平戸市度島で捕獲されたリュウグウノツカイの剥製(全長4m)が展示されている。
[編集] 利用
- アクセス
- JR佐世保駅から佐世保港沿いのSSKバイパスに入る。俵ヶ浦方面へ行かずに右折し、鹿子前トンネルを抜けると左側に入り口がある。
- 佐世保市営バス佐世保駅前バスターミナル1番のりばから有料シャトルバスで18分。または、6番のりばから「鹿子前観光船桟橋(鹿子前桟橋・パールシーセンター前)」行きで25分。
- パールシーセンター
- 大人600円、子供300円。15名以上の団体は大人400円、子供200円。開館時間 9:00~18:00(ただし11月~2月は17:00まで)、最終入館は閉館30分前まで
- 遊覧船
- 大人1,200円、子供600円。10:00から15:00まで1時間おき運行
- ヨットセイリング
- 大人2,000円、子供1,000円。11:10から16:10まで毎時10分スタート
- シーカヤック
- 1人乗り500円、2人乗り1,000円。4月から10月までの毎週日曜11:00から16:00まで(受付は15:30まで)