オムニマックス
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オムニマックス (OmniMax) は、半球状のスクリーンに映像を映写するシステムの名前。カナダのアイマックス(IMAX)社の製品である。画面が広く全天におよび迫力のある映像を作ることができる。
全天に映像を投影するため魚眼レンズを用い、フィルムも通常の映画の約4倍の52.63mm×70.41mmの大きさのものを用いる。撮影用のカメラも魚眼レンズのついた専用のものを使用する。
1973年に開発され、日本では、1981年のポートピア'81のダイエーパビリオンで初公開され人気を博した。現在は科学館などで見ることができ、同じくドーム状のスクリーンを使用する、プラネタリウムに併設されている場合もある。
開発元のアイマックス社は先に平面スクリーンを使うIMAXを1969年に開発しておりOmniMaxは後継的なものである。現在、同社ではOmniMaxではなくIMAX Domeと言っているが日本では引き続きOmnimaxの名称を使っている。
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[編集] シアターがある施設
- サントリーミュージアム(世界最大級のスクリーン)(IMAX.2D/3D)(大阪府大阪市)
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパン (IMAX Dome.2D)(大阪府大阪市)
- カナダプレース (カナダ・バンクーバーにある世界初の3DのIMAXシアター)
- Royal BC Museum (National Geographic Theater、カナダ・ブリティッシュコロンビア州・ビクトリア)
- オンタリオプレース(カナダ・トロント)
- 大阪市立科学館 (IMAX Dome.2D)(大阪府大阪市)
- 名古屋港水族館(IMAX 2D)(愛知県名古屋市)
- 浜岡原子力館(中部電力浜岡原子力発電所 静岡県御前崎市)
- スペースワールド(福岡県北九州市)
- 白神山地ビジターセンター(青森県弘前市)
- 鹿児島市立科学館 (IMAX Dome.2D)(鹿児島市)
- さいたま市宇宙劇場 (IMAX Dome.2D)(大宮市)
- パールシー (IMAX Dome.2D)(佐世保市)
- 所沢航空発祥記念館 (IMAX 2D)(埼玉県)
など、世界中に200館以上の常設館がある。
[編集] 日本で過去に営業していたアイマックス上映館
立地や経営の問題も見受けられるものの、映像コンテンツが少ないことが災いし、一部の映画ファンには好評を得ているものの、営業が成り立たなくなり撤退する施設が相次いでいる。博物館や科学館としてのプログラムとしては有効であるが、映画館の公開と、その後のDVD展開、TV放映を考えた場合、アイマックス作品が多く制作されるのは容易ではないことが要因である。 しかしながら、2008年には、アイマックス・デジタルがデビューする予定で、最新ハリウッド映画をアイマックスシアターで見ること(アイマックスDMR)が北米では定着してきている。日本でのデビューも期待したい。
- 科学万博 富士通ドームシアター ザ・ユニバースを上映 赤と青の眼鏡をかける立体映像
- メルシャン品川IMAXシアター(品川プリンスホテル内にて営業。2007年3月31日で閉館)
- メルシャン軽井沢IMAXシアター(軽井沢プリンスホテル内にて営業。2007年3月31日で閉館)
- 千葉県立現代産業科学館(2004年にIMAXとしての映像ホールは閉館。サイエンスドームとなった。[1])
- 長崎県 ハウステンボス 「天星館」ドラマ『南君の恋人』のロケでも使用された。ドーム直径17.5m。194席
- 高島屋東京IMAXシアター(高島屋新宿店にて営業。2001年暮れに閉館)
- 東映映画村 映像実験館ドームシアター 1992年 ドーム直径14m。70席。
- 天王寺公園(マルチイメージシアター) 1987年の天王寺博の時に設置され1995年頃?まで営業
- 大阪ビジネスパーク 富士通ドームシアター 1980年代後半に運営 科学万博で上映されたザ・ユニバースと他の作品を上映 (1986~1988年)
- 花の万博 富士通ドームシアター カラー全天周立体映像ザ・ユニバース2を上映
- 千葉県 美浜区 幕張新都心 富士通ドームシアター 花の万博で上映された偏光シャッター眼鏡を使用したカラー全天周立体映像ザ・ユニバース2と他の作品が上映された。1992年 ドーム直径24m。傾斜角30度。304席
[編集] アイマックスDMRで上映されたハリウッド映画
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