血まみれの安息日
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血まみれの安息日 | ||
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ブラック・サバス の スタジオ・アルバム | ||
リリース | 1973年12月1日(イギリス) 1974年1月(アメリカ) |
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録音 | 1973年 | |
ジャンル | ヘヴィメタル | |
時間 | 42分35秒 | |
レーベル | ワールド・ワイド・アーティスツ(イギリス) ワーナー・ブラザーズ・レコード(アメリカ) キャッスル(イギリス・1996年) サンクチュアリ・レコード(イギリス・2004年) |
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プロデュース | ブラック・サバス | |
ブラック・サバス 年表 | ||
ブラック・サバス4 (1972年) |
血まみれの安息日 (1973年) |
サボタージュ (1975年) |
血まみれの安息日(Sabbath Bloody Sabbath)は、イギリスのロックバンド・ブラック・サバスが1973年に発表した通算5枚目のスタジオ・アルバム。ブラック・サバスはこのアルバムで、彼らの持ち味であるスローでザクザクとした曲調をさらに押し広げただけでなく、今までになく創造的でプログレッシヴなアルバムを作り出すためにシンセサイザーやオーケストラによる編曲を導入した。
前作「ブラック・サバス4」を録音したあとバンドは不調期に入り、ニューアルバムに収録するための曲を全く作れなくなっていた。新たなアイディアを得るための試行錯誤の末、ギタリストのトニー・アイオミはタイトルトラックのギターリフを偶然に発見した(そのリフは「ブラック・サバスを救ったリフ」と呼ばれている)。この曲が完成されると、残りの曲も次々と順調にできていった。[要出典]
「血まみれの安息日」とそれ以前の作品との大きな違いはソングライティングの形式にある。このアルバムはタイトルトラック「血まみれの安息日」のヘヴィなリフとともに幕を開け、ストリングスが加えられている「スパイラル・アーキテクト」とともに終焉する。新しい曲のスタイルに対して「ブラック・サバスは単に、彼らがそれまでの4枚のアルバムを通して変えることのなかったサウンドの幅をより広げたのだ」ととらえるファンがいた一方で「このような変化は、バンドが終わりに近づいていることを示しているのではないか」と感じるものもいた。[要出典]
同じくイギリスのロックバンドであるイエスのキーボードプレイヤーだったリック・ウェイクマンは、アルバムに収録されている「サブラ・カダブラ」にゲスト参加している。そのほかの曲では、ブラック・サバスのメンバーがキーボードをプレイしている。
[編集] カバー
- スラッシュメタルバンドのアンスラックスは、EP盤「アイム・ザ・マン」に「血まみれの安息日」のカバーバージョンを収録している。
- メタリカは、カバー集「ガレージ・インク」(1998年)のなかに「サブラ・カダブラ」のカバーを収録している。中間部では「ナショナル・アクロバット」の一部を演奏している。
- スウェーデンのバンドカーディガンズは、彼らのデビューアルバム「エマーデイル」(1994年)で「血まみれの安息日」をカバーしている。
- 「血まみれの安息日」は、ブラック・サバスのトリビュートアルバム「ネイティヴィティ・イン・ブラック」の中でブルース・ディッキンソンとゴッドスピードによってもカバーされている。また、スウェーデンのヴァイキングメタルバンドであるアモン・アマースもこの曲をカバーしている。
- ドイツのバンドSopor Aeternus and the Ensemble of Shadowsは、「ナショナル・アクロバット」のカバーバージョン(「Tabor C'alan O'itana」と呼ばれる)をボックスセット「Like a Corpse standing in Desperation」に収めている。
- (hed)P.E.は、ブラック・サバスのトリビュートアルバム「ネイティヴィティ・イン・ブラックⅡ」のなかで「サブラ・カダブラ」をカバーしている。
- オーストリアのブラックメタルバンドベルフェゴールはアルバム「ザ・ラスト・サパー」(1995年)に収録するために「血まみれの安息日」のカバーを製作したが、1999年にこのアルバムが再発されるまでは実際には収録されなかった。
[編集] 収録曲
- 血まみれの安息日 - 5:45
- ナショナル・アクロバット - 6:15
- フラッフ - 4:12
- サブラ・カダブラ - 5:59
- 生への自殺 - 5:42
- お前は誰だ! - 4:10
- ルッキング・フォー・トゥデイ - 5:03
- スパイラル・アーキテクト - 5:29