芦原温泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
芦原温泉(あわらおんせん)は、福井県あわら市温泉(旧越前国)にある温泉。あわら市が発足してからは「あわら温泉」と表記されることも多くなっている。福井県屈指の温泉街として「関西の奥座敷」と呼ばれ、昔から多くの文人墨客に愛されてきた。温泉療法医がすすめる名湯百選にも選ばれている。
目次 |
[編集] アクセス
- 鉄道
- JR北陸本線:芦原温泉駅からタクシー10分。
- えちぜん鉄道三国芦原線:あわら湯のまち駅から徒歩。
- 飛行機
- 小松空港よりタクシー45分。
- 自動車
[編集] 泉質
[編集] 温泉街
周囲を坂井平野に広がる水田に囲まれている。住宅街にあり、散策して楽しめる雰囲気のある街なみとは言えないかもしれないが、最近、観光協会から湯めぐり手形が1,500円で発行され、温泉街の19の宿の湯を楽しめるようになった(手形には500円のシールが3枚付き、1枚で1ヶ所巡れる)。
国指定の天然記念物・名勝である東尋坊へも近く、芦原温泉駅からはバスで約40分、タクシーで約15分の距離にある。
石川県の加賀温泉郷(山代温泉、山中温泉、片山津温泉)には大阪、名古屋からJR特急でさらに10分、次のJR加賀温泉駅で下車。
[編集] 歴史
明治16年開湯で、農地の灌漑工事を行っている最中に噴出した。その後は関西地方の奥座敷として発展を遂げていくが、昭和31年に大火に見舞われ、温泉街は烏有に帰す。その後、新たな都市計画の元に碁盤目上に区画された温泉街が作られた。農地のど真ん中にあるため風景は平凡で、それゆえ各旅館とも庭園など外観に力を入れている傾向がある。
2004年に発生した温泉偽装問題では、温泉利用表示に問題がある旅館および源泉の無断開発の疑いがある旅館が複数軒あり、ニュースで大きく取り上げられた。これをきっかけとして、あわら市独自の温泉表示に関する基準が設けられ、それを満たした施設には「温泉表示マーク」を交付するようになった。同マークは2004年12月から交付が始まった。