片山津温泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
♨片山津温泉 | |
---|---|
柴山潟を望む温泉街 |
|
温泉情報 | |
所在地 | 石川県加賀市 |
交通アクセス | 空路 - 小松空港 鉄道 - JR西日本北陸本線:加賀温泉駅 車 - 北陸自動車道:加賀IC |
泉質 | 塩化物泉 (ナトリウム・カルシウム) |
泉温 | 72.5 °C |
湧出量 | 400 リットル/分 |
pH | 7.3 |
液性の分類 | 中性 |
浸透圧の分類 | 高張性 |
宿泊施設数 | 13(旅館) |
総収容人員数 | 4,734 人/日 |
年間浴客数 | 39.5万 人 |
統計年度 | 2005 年度 |
外部リンク | 片山津温泉観光協会 |
片山津温泉(かたやまづおんせん)は、石川県加賀市(旧国加賀国)にある温泉。温泉街は柴山潟の一部を埋め立てられて作られている。加賀温泉郷のひとつで、北陸を代表する歓楽温泉として知られた。
目次 |
[編集] アクセス
[編集] 鉄道
JR北陸本線の加賀温泉駅からタクシーで約10分。ただし、最も近い駅は動橋駅(普通列車のみ停車)であり、かつては北陸鉄道片山津線が通じていた。1965年に片山津線が廃止され、さらに1970年に動橋駅と大聖寺駅の間の作見駅(現:加賀温泉駅)が特急停車駅となったため、事実上加賀温泉駅が最寄駅となっている。
[編集] 自動車
[編集] バス
加賀温泉駅からバスが出ているが、山代温泉、山中温泉方面に比べると本数は限られている。なお、2008年3月末で片山津温泉を経由する加賀温泉バスの路線が全て廃止されることが発表されている。
[編集] 泉質
ナトリウム・カルシウム塩化物泉。和倉温泉同様、無色透明で塩分が非常に高い。
[編集] 温泉街
旅館数14軒ほどのこぢんまりした温泉街が、柴山潟南岸に見える。大型ホテルの閉鎖が相次ぎ、代わりに老人ホームなどの福祉施設が建てられるなど町並みに変化が起こっている。
[編集] 歴史
発見は承応2年(1653年)だが、本格的に開発されたのは明治になってからである。北陸最大級の山代温泉と同じ最寄り駅であり、山代と共に歓楽温泉として発展を遂げていった。しかし、後に団体客は減少、転機が訪れるが、その対応に遅れたために急激に衰退することになる。今日では柴山潟の花火打ち上げやサイクリングロード整備によるレジャー開発、また中谷宇吉郎「雪の科学館」の建設などで巻き返しを図っている。