第4回参議院議員通常選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第4回参議院議員通常選挙(だい4かいさんぎいんぎいんつうじょうせんきょ)は、1956年(昭和31年)7月8日に行われた日本の国会議員(参議院議員)の選挙である。
目次 |
[編集] 概説
[編集] 選挙データ
[編集] 内閣
- 第三次鳩山内閣(第54代)
[編集] 公示日
[編集] 投票日
- 1956年(昭和31年)7月8日
[編集] 改選数
- 125
- 地方区 - 75
- 全国区 - 50
[編集] 選挙制度
- 地方区
- 全国区
- 大選挙区制 ‐ 改選数50
- 秘密投票
- 20歳以上の男女
- 有権者 stub( 男性: 女性: )
[編集] その他
- 立候補者 ( 地方区: 全国区: )
[編集] 主な争点
保守合同による自由民主党の発足と、社会党再統一後、初となる国政選挙として注目された。
また、第3次鳩山内閣は改憲を公約としており、1955年の第27回総選挙に引き続き、改憲派が改憲に必要な2/3の議席を占めるのか、護憲派が1/3の議席を確保するかも争点となった。
[編集] 選挙結果
[編集] 投票率
- 62.1%
[編集] 議席数
政党/無所属 | 改選 | 非改選 | 合計 |
---|---|---|---|
与党 | 61 | 61 | 122 |
自由民主党 | 61 | 61 | 122 |
野党他 | 66 | 62 | 128 |
日本社会党 | 49 | 31 | 80 |
緑風会 | 5 | 26 | 31 |
日本共産党 | 2 | 0 | 2 |
諸派(日本歯科医師連盟) | 1 | 0 | 1 |
無所属 | 9 | 5 | 14 |
合計 | 127 | 123 | 250 |
[編集] 政党・政治団体
自由民主党
総裁 | 幹事長 | 総務会長 | 政務調査会長 | 国会対策委員長 | 参議院議員会長 |
---|---|---|---|---|---|
鳩山一郎 | 岸信介 | 石井光次郎 | 水田三喜男 | 中村梅吉 | 松野鶴平 |
日本社会党
中央執行委員長 | 書記長 | 政策審議会長 | 国会対策委員長 | 参議院議員会長 |
---|---|---|---|---|
鈴木茂三郎 | 浅沼稲次郎 | 和田博雄 | 河野密 | 岡田宗司 |
緑風会
日本共産党
中央委員会書記長 | 中央委員 | 中央委員 | 中央委員 | 中央委員 |
---|---|---|---|---|
野坂参三 | 岡正芳 | 志賀義雄 | 袴田里見 | 宮本顕治 |
[編集] 選挙後
自民党は過半数の議席を得られなかった。社会党が独力で1/3を確保し、全国区では候補の乱立した自民党を上回る22議席を獲得した。一方、選挙区では1人区で自民党が強さを見せた。これで、衆参いずれでも当面改憲はできない情勢になり、また社会党の健闘は、二大政党制実現に近づいたと評価された。
この他、創価学会が初めて組織内候補を無所属として擁立し、3人を当選させた。これが、後の公明党の源流となる。