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科学技術学園高等学校(かがくぎじゅつがくえんこうとうがっこう)は、東京都世田谷区成城にある、私立高等学校。校舎は設立当時から変わらず今に至る。
[編集] 設置学科
- 昼間定時制課程 普通科…定時制課程だが、全日制と変わらない45分6時間授業を取り入れている。校則も都立高校や私立高校より厳しいという点もあり、部活動は全員部活を取り入れている。弓道部(全日部会)や陸上部・野球部などがたびたび入賞している。とくに弓道部は国体入賞と年々力を上げている。陸上部は全国定時制通信制陸上競技大会に毎年出場。最近では柔道部、剣道部の活躍も見受けられる。文化部では写真部がH20年度全国高等学校総合文化祭の出展も決まっており、科学部は科学雑誌ニュートンにも紹介された。
- 通信制 概ね2種類に分類される。
- 技能連携生…企業が設置した技能連携施設や専修学校等と提携し、それらで修得した単位を科学技術学園高等学校の単位として認め、高等学校卒業へと導く。技能連携施設や専修学校に勤務する教員は「非常勤講師」として科学技術学園高等学校より1年間委嘱される(再任可)。技能連携を行った企業については別項に示した。しかし、現在では多くの企業で技能連携は廃止となった。
このほか、防衛省航空自衛隊(航空自衛隊生徒)とも技能連携を行っているが同制度は2007年4月入隊者を以って廃止となるなど現在でも募集を行っている企業等は日立製作所など少数になってきている。また、専修学校も少子化の影響を受け、高等課程の募集を停止している。また、経営的な問題からか他の広域通信制高等学校と技能連携する専修学校が現れる一方で、この5年近くで構造特区などの枠組みを用いて独自に高等学校となり、離脱する動きが大きくなっている。その為、技能連携に関する行事が減少しているのは事実である。
- 個人生…数は少ないものの、東京・名古屋・大阪のいずれかに所属する形で4月ないし10月に入学する。個人生の場合は高等学校を中退したのちに転入学・編入学するケースが多く、前所属校の在籍年数を通算した場合、最短では半年で卒業という場合もある。近年の高等学校全日制退学者増加を受けて、編入してくる生徒が増加している。中には自分のリズムを取り戻し、著名大学への進学を果たす生徒もいる。この個人生は成績や生活環境、年齢層も多様であるのが特徴といえる。スクーリングでの授業中は全日制の高等学校では異なる雰囲気であり、授業での発問もそれぞれの人生経験から来るものがあるという。近年の通信制高等学校の過当競争もあり、個人生を徐々に拡大していくようである。個人生が所属するコースとしては以下の通り。
- 平日コース・日曜コース…決められた回数のスクーリングに参加し、通信課題を提出して試験を受けるもの。
- e-ラーニングコース…基本的に通学は学期末の3日間のみで集中スクーリングの後試験を受ける。実際の授業はサイト上で受講。しかし、通信課題は郵送し、添削を受ける。すべてをネット任せにしないということがこの科学技術学園高等学校の良さであると言える。
- 週4日コース…大学進学コースとステップ・アップコースがある。
[編集] 沿革
- 1960年 財団法人日本科学技術振興財団が科学技術庁より設立を許可される。
- 創立総会で日立製作所の社長であった、倉田主税が初代会長に就任する。
- 1963年12月 財団法人日本科学技術振興財団のもとで学校法人科学技術学園の設立が認可される。
- 1964年4月 科学技術学園工業高等学校が開校する。
- 名称のように当時は企業連携校が多かったため、普通科の設置はなされなかった。同時に東京都千代田区の科学技術館が開館し、東京12チャンネル(現在のテレビ東京)が開局した。
- 1965年4月 大阪分室が開設される。
- 1970年3月 名古屋分室が開設される。
- 1975年4月 通信制普通科が設置される。
- 1976年4月 科学技術学園工業専門学校開校。(後に廃校となった)
- 1977年4月 高等学校名を科学技術学園高等学校と変更する。
- 1978年4月 高等学校昼間定時制課程が開校する。(男子のみ)
- 1988年12月 高等学校の修業年限を通信制課程3年以上に変更。
- 2004年4月 e-ラーニングコース開設。
- 東京本校・名古屋分室・大阪分室にて3日連続のスクーリングを年2回行い、試験を実施するもの。実際の学習活動はサイト上の通信課題のアドバイスビデオを視聴、通信課題は郵送で添削される。
- 2006年4月 週4日通学コース開設。
- 東京本校でのみ実施される。ステップアップコースと大学進学コースの2つがある。
[編集] 連携企業
[編集] 現在連携している企業
[編集] 近い将来、連携を廃止する官公庁
[編集] 連携を廃止した企業
- (のちにJR東日本などに移管)
- (倒産後、ミシン製造から撤退)
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- 東粉冶金工業
- 池貝鉄工
- 工進精工所
- 三輪精機
- 埼玉機器
- 三進プレス工業所
- 都南金属工業
- 日本建鉄
- 宮津製作所
- オリジン電気
- 中根製作所
- 栃木時計
- 三豊製作所
- 旭電機
- 東京芝浦電気
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- 芝浦製作所
- 自動車鋳物
- 厚木自動車部品
- 日産車体
- 日本冶金工業
- 岡村製作所
- 河西工業
- 神奈川精器
- 神奈川電気工事
- 木付ボウリング工場
- 田中金属工業
- トキコ
- 東海鉄鋼
- 中部電力
- 東亜合成化学工業(現・東亜合成)
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[編集] 現在連携している専修学校
- 札幌科学技術学園高等課程
- 東北外国語専門学校
- TBC学院国際情報ビジネス専門学校
- TBC学院専門学校国際スクールオブビジネス
- TBC学院国際テクニカル調理師専門学校
- 群馬自動車大学校
- 日本産業専門学校
- 国際製菓専門学校小平校
- 国際ビジネス専門学校
- 新宿情報ビジネス専門学校
- アイム湘南美容専門学校
- 湘南文理高等学院
- 清水学院実務高等専修学校
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- 駿河学院実務専門学校
- 静進情報高等専修学校
- 藤枝学院実務高等専修学校
- 静岡個別学習センター
- 愛知自動車整備専門学校
- サンデザイン専門学校
- 名都高等学院
- ニュートン高等学院
- 中部国際自動車大学校
- 京都科学技術専門学校高等課程
- 大阪情報コンピュータ高等専修学校
- 関西情報工学院専門学校
- 日本モータースポーツ専門学校新大阪校
- 東朋高等専修学校
- 専門学校神戸カレッジ・オブ・ファッション
- 奈良高等専修学校
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[編集] 近い将来、連携を廃止する専修学校
- (栃木県の広域通信制日々輝学園高等学校と技能連携変更中)
[編集] 以前連携していた専修学校
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- 専修学校さつき調理・情報学院 (現・専修学校さつき調理・福祉学院、向陽台高等学校と技能連携)
- 協栄高等商業学校 (現・勢京ビジネス専門学校)
- 大橋学園高等専修学校(同一学園内の大橋学園高等学校と技能連携)
- 滋賀高等学園
- 大阪電子専門学校高等課程
- 神戸暁星学園
- 関西高等学院 (八州学園高等学校と技能連携した後、募集停止)
- 菊野学園ファッション教育専門学校 (デネブ高等学校と技能連携)
- 麻生アカデミー高等学園
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[編集] 所在地
- 東京本校
- 北緯35度37分58.7秒東経139度36分9.1秒
- 大阪分室
- 北緯34度45分37.1秒東経135度29分48.3秒
- 名古屋分室
- 北緯35度10分12.7秒東経136度53分37.7秒
[編集] 著名な卒業生
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク