神奈川中央交通茅ヶ崎営業所藤沢操車所
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神奈川中央交通茅ヶ崎営業所藤沢操車所(かながわちゅうおうこうつうちがさきえいぎょうしょふじさわそうしゃじょ)とは、神奈川中央交通茅ヶ崎営業所が管轄している神奈川県藤沢市辻堂新町に所在する操車所である。高山車庫とも呼ばれる。
以前は藤沢営業所(略号「ふ」)であったが、2005年4月16日より茅ヶ崎営業所藤沢操車所となり、車両は藤沢神奈交バスに全面管理委託されている(委託車両の略号は現在も「ふ」のまま)。なお藤沢操車所は神奈川県藤沢市を主に管轄しており、一部路線は鎌倉市、横浜市、茅ヶ崎市にも乗り入れる。
なお、用地の都合上、車庫が立体駐車場となっているのが大きな特徴である。
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[編集] 所在地
- 茅ヶ崎営業所 - 神奈川県茅ヶ崎市高田4-1-15
- 藤沢操車所(高山車庫) - 神奈川県藤沢市辻堂新町3-4-23
[編集] 沿革
- 1988年12月24日 綾瀬営業所開設、これにより長後操車所は廃止。
- 2005年4月16日 茅ヶ崎営業所藤沢操車所に格下げとなり、全路線・全車両が藤沢神奈交バスに管理委託。特定契約は戸塚営業所に移管。
- 2007年12月9日 共通ICカードシステムPASMO運用開始。
[編集] 現在の所管路線
2005年4月16日をもって全面的に藤沢神奈交バスに管理委託された。
[編集] 藤沢駅発着(辻堂方面)
- 藤01:藤沢駅 - 神明町 - 高山車庫
- 藤沢駅と日本精工やソニー等の工場を結ぶ通勤路線であると同時に、ソニー前及び高山車庫停留所付近に大型ショッピングセンターを2つ抱えており、同時に藤沢駅発着路線の出入庫も含まれるため、最短で3分間隔という高頻度で運行される。
- 藤02:藤沢駅 - 上村 - 高山車庫
- 藤03:藤沢駅 - 上村 - 明治中学校 - 辻堂駅北口
- 藤04:藤沢駅 - 鵠沼小学校 - 浜見山 - 辻堂団地
- 県道30号戸塚茅ヶ崎線を南進する。江ノ電バスと共管である
- 藤06:藤沢駅 - 鵠沼小学校 - 浜見山 - 辻堂駅南口
- 江ノ電バスと共管。
- 藤09:藤沢駅 - 南仲通り - 引地橋 - 明治中学校 - 辻堂駅北口
- 藤10:藤沢駅 - 南仲通り - 市民病院 - 引地橋 - 明治中学校 - 辻堂駅北口
[編集] 藤沢駅発着(国道1号・原宿方面)
- 戸81:戸塚バスセンター - 原宿 - 藤沢駅
- 藤54:藤沢駅 - 影取 - ドリームランド
- 1時間に1本程度運行され、藤沢駅 - 聖母の園前まで戸81系統を補完する。
- 船65:藤沢駅 - 影取 - 公文国際学園 - 大船駅西口
- 藤沢駅発は毎日夜間に数本運行、大船駅西口発は平日朝方3本程度運行され、藤沢駅 - 聖母の園前まで上記を補完する。原宿四ツ角 - 田谷間は船22・船24・船25と異なり、新道を経由する。
[編集] 藤沢駅発着(湘南ライフタウン方面)
メインは藤12・34・39系統で、藤12・34は1時間に2本、藤39は1時間に1本の運行である。
- 藤12:藤沢駅 - 南仲通り - 引地橋 - 大庭隧道 - 駒寄 - 湘南ライフタウン
- 藤13:藤沢駅 → 南仲通り → 藤沢小学校前 → 市民病院 → 引地橋 → 大庭隧道 → 駒寄 → 湘南ライフタウン
- 藤13:湘南ライフタウン → 駒寄 → 大庭隧道 →引地橋 → 市民病院 → 遊行通り四丁目 → 藤沢駅
- 藤15:藤沢駅 - 南仲通り - 引地橋 - 大六天 - 湘南カントリークラブ - 湘南ライフタウン
- 藤34:藤沢駅 - 遊行通り四丁目 - 引地橋 - 石川橋 - 一色上 - 湘南台駅西口
- ライフタウン東端の県道藤沢厚木線を走る系統、土曜休日の日中は藤沢駅行きに限り南仲通り経由で運行される。
- 藤39:藤沢駅 - 南仲通り - 引地橋 - 大六天 - 湘南カントリークラブ - 大辻 - 遠藤 - 湘南台駅西口
- ライフタウンを外周から回り込むような路線である。
[編集] 藤沢駅発着(亀井野方面)
- 藤51:藤沢駅 - 遊行通り四丁目 - 市民病院 - 下屋敷 - 湘南台駅東口
- 藤58:藤沢駅 - 遊行通り四丁目 - 市民病院 - 下屋敷 - 六会日大前駅
- 藤59:藤沢駅 - 遊行通り四丁目 - 下屋敷 - 西俣野 - ドリームランド
- 藤59は早朝1往復のみ運行。藤沢市民病院を経由しない。
[編集] 藤沢駅発着(その他)
- 藤35:藤沢駅 - 遊行通り四丁目 - 修道院下 - 荏原工業団地
- 藤36:藤沢駅 - 遊行通り四丁目 - 善行大橋 - 善行駅
- 藤38:藤沢駅 - 遊行通り四丁目 - 老人センター
- 土曜休日の日中は藤沢駅行きに限り南仲通り経由で運行される。道幅の狭い区間があるため、中型車がほぼ限定で使用される。
[編集] 辻堂駅北口・南口発着
- 辻07:辻堂駅北口 - 赤羽根
- 茅ヶ崎営業所から神奈交に運行管理委託するため移管された路線。
- 辻31:辻堂駅北口 - 明治中学校前 - 引地橋 - 老人センター前
- 辻03:辻堂駅南口 - 高砂 - 辻堂西海岸
- 辻11:辻堂駅南口 - 浜見山 - 辻堂団地(深夜バスのみ)
[編集] 大船駅西口発着
- 船32:大船駅西口 - 渡内 - 藤沢駅
- 大船駅西口発着の中ではもっとも本数が多い。日中1時間に4本運行。
- 船33:大船駅西口 - 植木谷戸 - 関谷インター - 藤沢駅
- 船39:大船駅西口 - 植木谷戸 - 関谷インター
- 1時間に2本運行。船39系統は船33系統の区間便で、関谷インターの側道を利用して折り返す。
- 船34:大船駅西口 - 南岡本
- 終点の南岡本は江ノ電バス・大船駅(東口) - 四季の杜 - 藤沢駅北口線と競合する。
- 船35:大船駅西口 - 栄光学園 - 清泉女学院
- 朝方は生徒輸送がメインであるが、玉縄地区の住宅への足としても機能している。日中1時間に3本運行される。
- 船37:大船駅西口 - 田谷 - 清泉女学院
- 大船駅を出ると北進し、戸塚営業所のエリアに入る路線である。田谷から関谷インター付近まで独自ルートをたどる。
- 船101:大船駅西口 - 城廻中村 - 大船駅西口
[編集] 善行駅発着
- 善01:善行駅 - 団地入口 - 善行団地
- 善04:善行駅 - 富士見台 - 善行団地
- 善行団地を結ぶ短距離路線。善04系統は沿線開発の進展により開業した路線である。
- 善02:善行駅 - 中央卸売市場前 - 老人センター前
- 善03:善行駅 - 中央卸売市場前 - 大六天 - 北の谷 - 駒寄 - 湘南ライフタウン
- 善02系統は老人福祉センター休業日は運休となる。藤38、辻31も同様。
[編集] 藤沢神奈交バス独自路線
- 藤101:藤沢駅 → 御所ヶ谷橋 → 藤が岡1号 → 藤が岡7号 → 藤が岡13号 → 藤が岡15号 → 御所ヶ谷橋 → 藤沢駅
- 藤102:藤沢駅 → 御所ヶ谷橋 → 藤が岡1号 → 藤が岡6号 → 藤が岡14号 → 藤が岡15号 → 御所ヶ谷橋 → 藤沢駅
- 藤103:藤沢駅 → 御所ヶ谷橋 →(通過)→ 藤が岡7号 → 藤が岡13号 → 藤が岡15号 → 御所ヶ谷橋 → 藤沢駅
- 「藤が岡循環」系統で、朝ラッシュ時以外は藤101が藤が丘地区全域を循環する。藤102と藤103は朝ラッシュ時交互に運転される。専用小型車が終日使用される。
- 六01:六会日大前駅西口 → 天神町4号 → 天神町7号 → 天神町9号 → 天神町4号 → 六会日大前駅西口
- 六02:六会日大前駅西口 → 天神町4号 → 天神町7号 → 天神町9号
- 六03:天神町6号 → 天神町7号 → 天神町9号 → 天神町4号 → 六会日大前駅西口
- 六04:六会日大前駅西口 → 湘南看護専門学校前 → 天神町7号 → 天神町9号 → 湘南看護専門学校前 → 六会日大前駅西口
- 六05:六会日大前駅西口 → 湘南看護専門学校前 → 天神町7号 → 天神町9号
- 六06:天神町6号 → 天神町7号 → 天神町9号 → 湘南看護専門学校前 → 六会日大前駅西口
- 「天神町循環」系統で、湘南看護専門学校前経由の便は「西廻り」と呼んで区別している。六02・05は入庫用、六03・06は出庫用である。通常は「てんじんミニバス」と表記された専用の中型バスが運用に入る。
[編集] 廃止・休止路線
- 藤37 藤沢駅 - 遊行通り四丁目 - 善行大橋 - プレス工業前 - 団地中央 - 湘南台駅西口
- 藤34系統、藤36系統、湘13系統を足したような路線であるが、所々に独自区間のある免許維持路線。「善行・プレス経由」と案内され、以前は毎日5往復運行していたが、末期は土曜日朝方に1往復運行されるのみであった。2003年9月末に廃止。
- 藤77 藤沢駅 - 江ノ島 - 辻堂駅
- 県道30号戸塚茅ヶ崎線以南のエリアでは神奈中唯一の系統で、長く免許維持路線として1往復(最末期は土休日夜間)のみの運行していたが2001年9月16日に「休止」。車内掲載の最新版の路線図や「かながわのバスマップ」等の地図には現在も記載がある。休止といえど免許が存続している理由は、臨時運行等や路線復活を簡単に行なえるようにするためと考えられる。
[編集] 以前所管していた路線
[編集] 車両
現在は藤沢操車場として茅ヶ崎営業所の管理下にあるが、車両構成は藤沢営業所時代と代わりがなく略号「ふ」もそのままとされているため、ここでは藤沢営業所として記載する。ただし、狭隘路用のリエッセなどは配備は従来どおり本区であるが、車籍は藤沢神奈交バスに移管している。
藤沢営業所はモノコック車体の時代は4社の並立採用区であったが、神奈川三菱ふそう自動車販売が神奈中傘下となってからは他区同様、三菱ふそう車の比率が上昇した。その過程において日産ディーゼル車は全滅、日野車もミニバスのリエッセが配属されるまで姿を消していたが、藤沢市周辺地域はいすゞ自動車のお膝元との事情から、いすゞ車(純正車)の投入が続けられていた。そのため、三菱ふそう車67%にいすゞ車33%の構成比で長く推移していたが、三菱リコール隠しで三菱ふそう車の信用が失墜後、本区はいすゞ車を選択できる有利さがあったため、現在は両者の構成比が縮まりつつある。
高速、観光車、特定車については藤沢営業所時代は配備があったが、現在はない。
[編集] その他
- 綾瀬営業所を分離した上、所轄路線に藤沢市北部方面の路線も含まれていることから、開設後しばらくは綾瀬営業所へ発着する便も存在した。
- 管内路線の車内放送は綾瀬・秦野営業所と共に未だ8トラテープを使用している。
[編集] 操車所へのアクセス
高山車庫下車
- 藤01 藤沢駅 - 神明町 - 高山車庫
- 藤02 藤沢駅 - 上村(かむら) - 高山車庫
- 辻09 茅ヶ崎駅 - 室田 - 辻堂駅北口 - 高山車庫(茅ヶ崎営業所による運行)
[編集] 参考文献
- バスラマ・インターナショナル68号(ユーザー訪問・神奈川中央交通)
- バス・ジャパン・ハンドブックシリーズR・57「神奈川中央交通」
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