波照間島
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波照間島(はてるまじま)は、沖縄県の八重山諸島にある日本最南端の有人島。北緯24度2分25秒、東経123度47分16秒に位置し、面積は12.7km2、標高は59.5m、人口は600人弱。住所は郵便番号907-1751、沖縄県八重山郡竹富町波照間。
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[編集] 概要
島の成因は隆起珊瑚礁であるが比較的起伏が大きく、中央部には標高65mに達する地点もあり、この付近に灯台が立つ。
主な産業はサトウキビ栽培と製糖である。また、島内の酒造所では、沖縄の焼酎(泡盛)の中でも、製造量が少なく入手困難なことで有名な「泡波」という銘柄を生産している。
有人島として日本最南端の島であるとともに、一般の民間人が行くことのできる日本最南端の地でもあり、「日本最南端の碑」と「日本最南端平和の碑」が建てられている。なお、無人島も含めた日本最南端は東京都小笠原村の沖ノ鳥島(北緯20度25分31秒)であるが、一般の民間人が訪れることはできない。
緯度が低く、日本国内では南十字星を好条件で観測できる数少ない島であり、高那崎に程近い島の南海岸には星空観測タワーが立っている。周囲に人工的な灯りが極めて少ないため、他の場所では見えにくい星を肉眼で見ることができる。星空観測タワーには200mmの屈折式天体望遠鏡やプラネタリウムがあり、観光客も見学可能である。
島の周囲にはニシ浜、ペー浜、ペムチ浜など白砂の美しい砂浜が多いが、ニシ浜以外は基本的に遊泳禁止である。
波照間島のさらに南に「南波照間島」(パイパティローマ)があるという伝説がある。重税から逃れるため、1648年に島人が南波照間島に渡ったという伝聞が、琉球王府の記録である『八重山島年来記』に記されている。
波照間島にはハブは生息していない。
[編集] アクセス
石垣島との間に海路の定期便がある。
[編集] 海路
- 波照間港
[編集] 空路
[編集] 観光
[編集] 文化財
[編集] 観光名所
- 高那崎(日本最南端之碑、日本最南端平和の碑がある)
- 星空観測タワー
- ニシ浜ビーチ
- 浜シタン群落
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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北端 | 択捉島 - カモイワッカ岬 - 宗谷岬(弁天島および北方領土を除く) |
南端 | 沖ノ鳥島 - 波照間島(無人島を除く) |
東端 | 南鳥島 - 納沙布岬(離島を除く) |
西端 | 与那国島 |