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灯台 - Wikipedia

灯台

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

灯台、燈台(とうだい、Lighthouse)は、の先端や港内に設置された航路標識の一種。塔状の建造物で、最上部には遠方からでも識別可能な強力な光源を有する。夜間には光源が明滅(大型のものでは指向性を持ったレンズが回転)し、航行する船舶が場所を識別する目印となる。現在多くはコンクリート製だが、木造や石造、煉瓦造のものも見られる。

チキウ岬燈台
チキウ岬燈台

目次

[編集] 役割

その外観や灯光によって、船舶が陸地、主要変針点又は船の位置を確認する時の目標(沿岸灯台)、又は港湾の所在、港口などを示す(防波堤灯台)。日本では「航路標識法」第2条第2項において「航路標識とは、灯光、形象、彩色、音響、電波等の手段により港、湾、海峡その他の日本国の沿岸水域を航行する船舶の指標とするための灯台、灯標、立標、浮標、霧信号所無線方位信号所その他の施設をいう。」と定められている。

それらを分類すると以下のようになり、灯台は「光波標識」の中の夜標として位置づけられている。

光波標識
(夜標)灯台・灯柱、灯標、灯浮標、照射灯、導灯、指向灯
(昼標)立標、浮標
電波標識
無線方位信号所(電波灯台)、LORAN-C、ディファレンシャルGPS
音波標識
霧信号所
その他標識
船舶通行信号所、潮流信号所

多くの国では、灯台はいわゆるコースト・ガード(沿岸警備隊)あるいは港湾行政当局の管理下にある。日本においても総括的には海上保安庁交通部(旧灯台部)が所管し、個々の設置・維持・管理等を各管区海上保安本部所轄下の海上保安部が行っている。

[編集] 灯質

近隣にある灯台は、それぞれ光り方(灯質)が全て異なっており、識別できるようになっている。灯台表(海上保安庁発行)や海図には各灯台の灯質が記号で表記されている。代表的な灯質としては以下のものがある。

  • 不動光 (F, fixed): 一定の光度を常時維持している
  • 明暗光 (Oc, occulting): 一定の光を放ち、明間が暗間より長い
  • 閃光 (Fl, flashing): 約1秒程度の閃光を放つ(長閃光、急閃光がある)
  • 互光 (Al, alternating): 異色の光を交互に放つ
  • モールス符号光 Mo

[編集] 歴史

記録に残る最古の灯台は、紀元前7世紀にエジプトのナイル河口の寺院の塔上で火を焚いたことに始まると言われている。その後紀元前279年頃から約19年の歳月をかけ、いわゆる世界の七不思議の一つ「アレクサンドリアの大灯台」が港口のファロス島に建設された。これは約134m の高さがあったと言われ、796年の地震で半壊するまで使用された。その後、宝物が埋まっているとの噂により破壊が進み、1375年の地震により完全に崩壊。1477年には跡地に要塞が建設され、消滅したと言われている。また、同じく世界の七不思議の一つであるロードス島の巨像も灯台の機能を果たしていた。

日本最初の灯台については、839年(承和6年)に復路離散した遣唐使船の目印として、九州各地の峰で篝火を焚かせたと続日本後記にあるのが最初であると言われている。建設が確認される最古の灯台は、摂津国住吉大社大阪市住吉区)の西にあるかつては住吉大社の馬場だった住吉公園入口に復元されている鎌倉時代に建てられた高灯籠である。 江戸時代に入り海運が盛んになると、日本式の灯台である灯明台や常夜灯が岬や港に近い神社の境内などに設置されるようになった。航路標識として海上保安庁から正式に承認されている最古の灯台は兵庫県西宮市にある今津灯台で、1858年に再建されたものである。

日本最初の洋式灯台は1869年(明治2年)2月11日に点灯した観音埼灯台で、着工した1868年(明治元年)11月1日が灯台記念日となっている。また、現存最古の洋式灯台は旧品川燈台(1870年点灯、品川区から犬山市博物館明治村に移築、重要文化財)、現地に建つ最古の洋式灯台は旧堺燈台(1877年点灯、大阪府堺市、国指定史跡)である。

日本の開国は1854年であるが、日本近海は暗礁も多い上、光達距離の短い灯明台や常夜灯の設置のみで航路標識の体系的な整備が行われていなかった。そのため諸外国から「ダークシー」と呼ばれて恐れられ、1866年5月にアメリカ、イギリス、フランス、オランダの四ヶ国と結んだ改税約書(租税条約、江戸条約)で8ヶ所、1867年4月にイギリスと結んだ大坂約定(大坂条約)で5ヶ所の灯台を整備することが定められた。明治維新による政権交代のため着工が1年遅れたが、順次建設された。これらの設計・建設には、お雇い外国人であるリチャード・ヘンリー・ブラントンレオンス・ヴェルニーなどが携わった。

その後、海運の発展とともに航路標識の整備も進み、第二次世界大戦直前期には400基を数えるようになったが、依然として諸外国の水準とは隔たりがあり、「ダークシー」と呼ばれる状況は続いた。昭和初期になっても式根島では私設灯明台が建てられている。だが、戦時中は灯火管制とカモフラージュで本来の役目は果たしにくかった。戦後は高度経済成長により飛躍的に増加し、2004年4月1日現在で全航路標識総数は5,600基、うち灯台だけで3,348基となっている。

2006年(平成18年)11月12日、日本で最後の職員滞在灯台であった女島灯台長崎県五島市)が自動化され、全ての灯台が無人化された。なお、女島灯台は灯台守を主人公にしたことで著名な映画「喜びも悲しみも幾歳月」(木下惠介監督)の舞台の一つとなったことで知られている。

[編集] 江戸条約の灯台

  1. 観音埼灯台(初点灯1869年)
  2. 野島埼灯台(1870年)
  3. 樫野埼灯台(現存・現役・1870年) - 初めて回転式せん光を採用した
  4. 神子元島灯台(現存・1871年)
  5. 剱埼灯台(1871年)
  6. 伊王島灯台(1871年)
  7. 佐多岬灯台(1871年)
  8. 潮岬灯台(1873年)

[編集] 大坂条約の灯台

  1. 江埼灯台(現存・現役・1871年)
  2. 六連島灯台(現存・現役・1872年)
  3. 部埼灯台(現存・現役・1872年)
  4. 友ヶ島灯台(現存・現役・1872年)
  5. 和田岬灯台(廃灯・1872年)

[編集] 命名法

所在地である岬や堤防の名を記する。堤防の先端に建つ灯台は原則として場所を示す固有名詞の後に堤防燈台又は堤防灯台という命名するが、重要な港湾灯台には「堤防」を冠していない物もある。

[編集] 灯台と燈台

灯台は構造物を表す言葉で、ごく近年建てられた一部の灯台を除き、殆どの灯台では地点を表す固有名詞の後に燈台を付け正式名称としている。これらの多くは常用漢字が採用される以前に命名された灯台である。

常用漢字制定後は、燈台と言う名称が付いているにもかかわらず、灯台が使われることがある。固有名詞には原則として常用漢字という概念は当てはめないため、地点を表す固有名詞の後に燈台と名前が付いている灯台に対し、地点を表す固有名詞の後に灯台と付ける用法は意味が異なる用法になる。

    • 犬吠埼燈台 - 構造物としての正式名称
    • 犬吠埼灯台 - 犬吠埼に建っている灯台

尚、地図などでは地点を表す言葉として使用するので、固有名詞の後に灯台を付けることが多い。

[編集] 崎と埼

一般に岬に建つ灯台には岬の名前としてを使用する。は地形を表し、は地点を表す。灯台は地点を船舶などに周知する為の存在であるので、を使用する。

[編集] 諸元

灯台の諸元は、海上からの高さを元に策定される。以下は灯光する灯台の諸元。

光達距離
航路標識灯の灯台では灯台頂上から見える水平線が光達距離となる。光達距離d は、次の式で求められる。
d = 2.083\sqrt{h} + \sqrt{H}
h:灯光高さ
H:眼高
光源
水銀球など幾つかの種類がある。航路標識灯の灯台では灯台頂上から見える水平線が光達距離となる為、光達距離まで届くだけの明るさにしている。
発光間隔
大型のものはレンズを回転させ、あたかも点滅している様に見せかけている。この発光間隔は灯台毎に定められており、その違いからどの灯台であるか判断できるようになっている。
レンズ
大型の灯台ではフレネルレンズと呼ばれるレンズが使用される。
明弧
光の発せられる方向(角度)。南を0°として、時計回りに表現される。大きな灯台では陸上部に光が漏れないように遮蔽しているところもある。

[編集] 代表的な灯台

[編集] 灯台の公開

常時一般公開されている灯台を参観灯台と呼ぶ。現在は15灯台で、社団法人燈光会などが海上保安庁から委託を受け、有料で参観事業を行っている。これらの灯台は、上部へ登って眺望を楽しむことができるほか、資料館や展示室を併設するものもある。ただし、荒天時や冬期などには公開されない場合もある。常時公開されていない灯台でも、海の日灯台記念日11月1日)の前後などに特別公開される場合がある。


[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ


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