嘉弥真島
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嘉弥真島(かやまじま)は、沖縄県八重山郡竹富町に属する無人島である。北緯24度21分、東経124度0分に位置する。国土地理院の2万5千分の1地図では加屋真島と表記される。
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[編集] 概要
石垣市の西約15キロメートル、小浜島の北東約2キロメートルの沖に位置し、亜熱帯性の低草木に覆われた周囲約2.5キロメートルの平坦な島である。石垣市の観光ホテル「ホテルミヤヒラ」が島を丸ごと所有している(同ホテルでは「嘉弥真島」ではなく「カヤマ島」と表記)。島の南西側海岸にレストハウスがあり、シュノーケリングやスキューバダイビングなどの観光客を予約制で受け入れている。島内には踏み跡程度の遊歩道が数本あり、徒歩15~20分で標高19メートルの「山頂」に立てる。高い樹木がないので360度の遠望が可能。島内にはウサギ数百羽が生息している。
なお現在は無人島だが、山頂部を取り巻くように石積みの遺跡(遠見台的な用途であったと考えられている)が残されている。石積み内部から土器片(第3、4期編年)が発掘されているほか、島内全域から沖縄産陶器や外来陶磁器も出土している。
[編集] 施設
人は住んでいないが、従業員が船で通う木造のレストハウスがあり、朝から夕方まで軽食や飲み物、酒類を販売している。ダイビング用品やシュノーケルなどの貸し出しも行っている。無人島のため当然インフラには恵まれていないが、プロパンガスと発電機があるほか、トイレは雨水を貯めて使用する水洗式。シャワー室もある。
[編集] 交通
上陸にはホテルミヤヒラへの予約が必要。石垣港からいったん小浜港へ行き、観光用いかだに乗り換える。いかだの所要時間は約10分。料金はパックツアー代込みで7000円~16000円(12歳以上)。