発電機
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発電機(はつでんき、electrical generator)は、電磁誘導の法則を利用して、機械的エネルギー(仕事)から電気エネルギー(電力)を得る機械(電力機器)である。
自動車やオートバイなどのエンジンに付いている発電機はオルタネーターやダイナモとも呼ばれ、電気関係の一部ではジェネレータと呼ばれることがある。
構造が電動機と近い(教科書的な簡素な物は同じ構造だが、実用的にはそれぞれに特化した異なる構造をしている)ことから、電車やハイブリッドカーにおいては電動機を発電機として利用してブレーキをかけ、さらに発生した電力を架線やバッテリに戻す仕組み(回生ブレーキ)をもっている。電動発電機を参照。
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[編集] 発電機の歴史
- ファラデーが電磁誘導の法則(1831年)を発見してから1年後、ヒポライト・ピクシー(fr:Hippolyte Pixii)は、現代の発電機の原型とも言うべき発電機を発明している(1832年)。これは、上部に2つのコイルを取り付け、その下に置いたU字形の永久磁石を回転させることにより電気を発生させようというものであった。ファラデーも同年(1832年)U字形の永久磁石の磁極の間に挟んだ銅円盤(ファラデーの円盤)を回転させることにより、円盤の側円部と中心部に電位差が発生することを確認している。
- ファラデーは、1821年 世界初の電動機の一つとも考えられる単極誘導モーターとでも云うべき原理を考案している。しかし、師のデービー(Davy)とアイデアについて考え方が合わず、以後デービーが亡くなるまで、ファラデーは師の専攻の一つである化学の実験に明け暮れる。
[編集] 発電機の仕様
- 絶縁体の耐熱クラス
- 絶縁の階級
[編集] 種類
発生する電力の種類により直流発電機、交流発電機に大別される。
また発電機を動かす動力源としては下記のように分類される。
[編集] 保安装置
[編集] 機械的保護
- 過速度継電器
- 温度継電器
[編集] 電気的保護
- 比率差動継電器
- 地絡過電圧継電器
- 界磁地絡継電器
- 過電流継電器
- 逆過電流継電器