民主党 (イタリア)
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イタリアの政党 民主党 Partito Democratico(PD) |
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書記長 | ワルテル・ヴェルトローニ |
上院議員団長 | アンナ・フィノッキアーロ |
下院議員団長 | アントネッロ・ソーロ |
成立年月日 | 2007年10月27日 |
元老院(上院) | 137※ / 315 (2008年1月) |
代議院(下院) | 217※ / 630 (2008年1月) |
政治的思想・立場 | 民主党(PD)連合 社会民主主義、社会自由主義、 キリスト教左派 |
公式サイト | PARTITO DEMOCRATICO |
※イタリア急進主義者の議席を含む。 | |
民主党(みんしゅとう、Partito Democratico、"PD")は、イタリアの政党。書記長は、ワルテル・ヴェルトローニ(初代)。
目次 |
[編集] 歴史
[編集] 概要
中道左翼連合「オリーブの木」を率いたロマーノ・プローディは、1996年の総選挙で勝利して政権交替を実現したものの、与党連合の内紛からわずか2年で退陣した。その後欧州委員会委員長に就任し、約5年間にわたって欧州議会の中道左派勢力を率いた。2004年の欧州議会選挙では「オリーブの木」最大勢力である左翼民主主義者(DS)と第2勢力マルゲリータ(DL)による統一名簿を実現させ、翌年には「オリーブの木」を発展した中道左派連合「ルニオーネ」を結成、再び首相候補に選出された。
西欧最大の共産党であったイタリア共産党(PCI)の後継政党であるDSは、書記長のピエロ・ファッシノが左翼イメージを脱却し二大政党制へ移行すべくプローディ構想を積極的に進め、同じく二大政党制を志向するDL党首のフランチェスコ・ルテッリも構想を支持し、総選挙後の新党結成に向けて動き出した。
2006年の総選挙で「ルニオーネ」は勝利しプローディは再び首相に就任したが、与党内の政策合意は以前と変わらず困難が多く、DSとDLによる新党結成への動きが加速、2007年4月に正式合意し、10月末に新党・民主党を結成した。 しかし、左翼政党とキリスト教民主主義政党の合流に反発も強く、DSのファビオ・ムッシらは民主的左翼を、元首相のランベルト・ディーニは自由民主主義者(DL)を結成し、PDへの参加を見送った。
16歳以上の一般市民が参加する公開選挙制度を採用した書記長選挙でローマ市長のワルテル・ヴェルトローニが75%の得票率を獲得して当選、プローディは名誉職的な議長に就任し世代交代を印象付けた。
2008年1月、欧州民主連合・人民(UDEDR)が政権離脱し上院で内閣信任案が否決される事態となった。大統領のジョルジョ・ナポリターノは両院を解散し4月に総選挙を実施することを決定、プローディはイタリア政界の引退を表明し書記長のヴェルトローニは「ルニオーネ」を解消、左翼勢力と決別しPD単独で総選挙に臨むことを表明した。[1]
[編集] 党史
- 2006年
- 4月2日 - ピエロ・ファッシノとフランチェスコ・ルテッリが総選挙後の新党結成で合意。
- 2007年
[編集] 民主党執行部一覧表
書記長 |
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ワルテル・ヴェルトローニ |
[編集] 影の内閣
首相(閣僚評議会議長) | ワルテル・ヴェルトローニ |
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外務大臣 | ピエロ・ファッシノ |
経済大臣 | ピエル・ルイジ・ベルサーニ |
内務大臣 | マルコ・ミンニーティ |
法務大臣 | ランフランコ・テナーリア |
国防大臣 | ロベルタ・ピノッティ |
経済開発大臣 | マッテオ・コラニンノ |
インフラ整備大臣 | アンドレア・マルテッラ |
農林食品政策大臣 | アルフォンソ・アンドリア |
教育大臣 | マリア・ピア・ガラヴァリア |
保健大臣 | エンリーコ・レッタ |
文化財・文化活動大臣 | ヴィンチェンツォ・チェラーミ |
環境大臣 | エルメーテ・レアラッチ |
議会関係担当大臣 | ジョヴァンナ・メランドリ |
制度改革担当大臣 | セルジョ・キアンパリーノ |
行政改革大臣 | ベアトリーチェ・マノルフィ |
技術革新担当大臣 | リンダ・ランツィロッタ |
州問題・地方自治担当大臣 | マリアンジェラ・バスティコ |
EU政策・国際貿易担当大臣 | マリア・パオラ・メルローニ |
政府政策実施担当大臣 | ミケーレ・ヴェントゥーラ |
権利・機会均等担当大臣 | ヴィットリア・フランコ |
青少年政策担当大臣 | ピーナ・ピチェルノ |
[編集] 民主党合流政党
- 左翼民主主義者(DS)
- マルゲリータ(ML)
- 南部民主党(PDS)
- サルディーニ計画(PS)
- 欧州共和運動(MRE)
- 民主共和主義者(RD)
- イタリア中心の道(MRI)
- 民主連盟(AD)
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- PARTITO DEMOCRATICO(公式サイト)
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虹の左翼(SA) | 共産主義再建党(PRC) - 民主的左翼(SD) - イタリア共産主義者党(PdCI) - 緑の連盟(Verdi) | 元老院(上院) 代議院(下院) |
民主党(PD) | 民主党(PD) - 価値あるイタリア(IdV) - イタリア急進主義者(RI) ヴァルド人改革者(RV) - 南チロル人民党(SVP) - トレンティーノ自治党(PATT) - トレントマルゲリータ市民 |
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中道連合(UdC) | キリスト教中道民主連合(UDC) - 白いバラ(RB) - イタリア民主社会党(PSDI) | |
自由の人民(PdL) | フォルツァ・イタリア(FI) - 国民同盟(AN) - 北部同盟(LN) 自治によるキリスト教民主主義(DCA) - 年金受給者党(PP) - 社会行動(AS) - 自治運動(MpA) 自由民主主義者(LD) - イタリア共和党(PRI) - 自由人民(LP) - 自由改革者(LR) - 新イタリア社会党(NPSI) - 世界のイタリア(InM) 北東計画(PNE) - ヴェネト欧州人民党(VPPE) - サルデーニャ改革者(RS) - サルデーニャ人民党(PPS) - サルデーニャ民主連合(UDS) |
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右派・三色の炎(Destra–FT) | 右派(Destra) - 社会運動・三色の炎(MS-FT) | |
その他 | 欧州民主連合・人民(UDEUR) - 社会党(PS) 消費者民主連合(UD) - 南米イタリア人協会(AISA) - 批判的左翼(SC) - 中道イタリア(IdC) - 市民による政治運動(MPC) ヴァルド人連合(UV) - エーデルワイス(SA) - 自治連盟(FA) - 南チロル連合(UfS) - 自由主義者 - 民主人民(PD) - 新しいシシリー(NS) - サルデーニャ行動党(PSd'Az) |