松田咲實
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松田 咲實(まつだ さくみ、1948年 - )は日本の元声優事務所経営者・マネージャー・芸能プロモーター。宮城県栗原市出身。
元日本芸能マネージメント事業者協会副理事長。
[編集] 来歴・人物
東京俳優生活協同組合でマネージャー生活を送った後、NHK関連企業に移り、1984年にアーツビジョンを設立する。その後、1990年に付属養成所を日本ナレーション演技研究所とし、1997年には新たにグループ事務所としてアイムエンタープライズを設立した。
林原めぐみ・三石琴乃・白鳥由里・椎名へきる・堀江由衣・田村ゆかりらを世に送り出していわゆる「アイドル声優」という概念を定着させた一人であり、キングレコード常務取締役の大月俊倫と共にいわゆる「声優ブーム」の仕掛人とみられている。その一方で「声優業の商業主義化」を招いたという批判を受ける事もある。
また、所属タレントの音楽活動におけるエグゼクティブプロデューサーも務めていた(なお、レコード会社によっては、会社在籍のエグゼクティブプロデューサーと連名になっているケースもある。また、キングレコードスターチャイルドレーベルで前述の大月がエグゼクティブプロデューサーである場合は、松田は除外されることが多かった)。
将来の中国におけるタレント・声優の育成事業開始のための基盤作りのために中国雑貨の輸入事業を行う子会社なども経営していたが、こちらに関して現職であるかは不明。
[編集] 不祥事
2007年4月4日に、前年12月にオーディション受講者の16歳の少女に、面接合格をちらつかせて猥褻行為を行った(ちなみにこの少女は不合格となっている)とされる容疑によって警視庁渋谷署に逮捕され、その際に容疑を認め(その後、病状を理由に釈放)、同年5月28日に書類送検されたが、最終的には不起訴処分となった。この事件を受け、5月29日にアイムエンタープライズ代表取締役、翌30日にアーツビジョン代表取締役、更に日本ナレーション演技研究所代表取締役を引責辞任。