東急多摩川線
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東急多摩川線(とうきゅうたまがわせん)は、多摩川駅と蒲田駅とを結ぶ東京急行電鉄が運営する鉄道路線。全線が東京都大田区内にある。
かつての目蒲線の一部であった。目蒲線の目黒側が目黒線として2000年9月26日より営団(当時)南北線・都営三田線と相互直通運転を行うため、これに先立つ2000年8月6日に目蒲線の路線系統再編が行われ、多摩川駅~蒲田駅間が分離・区間運転化されて成立した。
なお、東急がかつて運営していた玉川線(いわゆる玉電)とは異なる路線である。
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[編集] 名称について
単に「多摩川線」ではなく「東急」を含めた「東急多摩川線」が届出上の正式な路線名称であり、車内の自動放送や路線図などでもこのように呼ばれている。ただし、東横線と目黒線の多摩川駅構内の自動案内放送では「多摩川線、蒲田方面はお乗り換えです」と案内されている。
これは、名称設定時にすでに都内に存在していた西武多摩川線(こちらは多摩川線が正式名称)との混同を防ぐためである。また、同じ読み方である「玉川線」及び「新玉川線」という名称がかつて東急に存在しており、それを区別するためとも言われている。
なお、新玉川線は2000年8月6日に東急多摩川線の成立と同時に田園都市線に編入されたが、これは運行形態と路線名を統一するという目的の他に、当路線との混同を防ぐためでもある。
[編集] 路線データ
[編集] 車両・設備
列車種別は各駅停車のみで、池上線と共通の18m車3両編成で運行される。基本は多摩川駅~蒲田駅間の折り返し運行であるが、一部に蒲田駅を介して池上線と直通する電車がある。これは当路線が独自の車両基地を有さず、全列車に池上線雪が谷大塚駅にある雪が谷検車区に所属している車両が用いられているため、車両入出庫に伴う運用としてのものである。
ホームセンサー方式のワンマン運転を行っている。転落や車両との接触を防止するため、ホームには安全柵が設けられている。
なお、目蒲線時代には奥沢駅に所在した雪が谷検車区奥沢班に配置されていた4両編成で運行されていたため、踏切に挟まれてホームが3両分のみだった鵜の木駅を除き、ホームは4両編成分の長さがある。また、鵜の木駅では1両をドアカットしていた。
[編集] 使用車両
- 7600系 - 3両編成3本(9両)
- 7700系 - 3両編成12本(36両)
- 1000系 - 3両編成14本(42両)
- 7000系 - 5000系をベースとした池上線と共通の新型車両。2007年度は3両編成2本(計6両)を導入し、第1編成は同年12月25日から営業運転を開始。今後も2011年度までに3両編成19本(計57両)を製造予定である(PDFファイルによる公式発表)。
[編集] 多摩川アートラインプロジェクト
2007年11月3日から11日まで、「古代から未来へ 10分7駅多摩川線」をテーマに、東急多摩川線全駅で「多摩川アートラインプロジェクト アートウィーク2007」が展開された。これは、当路線を未来の鉄道とイメージして浅葉克己を始めとする17名の有名アーティストが個性的なアートを繰り広げるものである。
これに併せて、同月30日まで7700系7903Fが「レインボートレーン」として運転されていた。
[編集] 歴史
田園調布開発のために設立された目黒蒲田電鉄が最初に開業した路線の一部で、東京急行電鉄の発祥路線でもある。
※駅の新設・廃止・改称は多摩川~蒲田間の駅のみ記す。分割前は東急目蒲線も参照。
- 1923年(大正12年)3月11日 - 目黒線目黒~丸子(現在の沼部)間開業。
- 1923年(大正12年)10月 - 目黒不動前駅を不動前駅に改称。
- 1923年(大正12年)11月1日 - 丸子~蒲田間開業(全通)。目蒲線に改称。
- 1924年(大正13年)2月29日 - 鵜ノ木駅(現在の鵜の木駅)開業。
- 1924年(大正13年)5月2日 - 下丸子駅開業。
- 1924年(大正13年)6月1日 - 丸子駅を武蔵丸子駅に改称。
- 1925年(大正14年)10月12日 - 矢口(現在の矢口渡)~蒲田間に本門寺道駅開業。
- 1926年(大正15年)1月1日 - 多摩川駅を丸子多摩川駅に、武蔵丸子駅を沼部駅に改称。
- 1930年(昭和5年)5月21日 - 矢口駅を矢口渡駅に改称。
- 1931年(昭和6年)1月1日 - 丸子多摩川駅を多摩川園前駅に改称。
- 1936年(昭和11年)1月1日 - 本門寺道駅を道塚駅に改称。
- 1945年(昭和20年)6月1日 - 矢口渡~道塚~蒲田間休止(1946年廃止)。
- 1945年(昭和20年)8月14日 - 矢口渡~蒲田間の新線開業。
- 1955年(昭和30年)11月5日 - 架線電圧を600Vから1500Vに昇圧。
- 1966年(昭和41年)1月20日 - 鵜ノ木駅を鵜の木駅に改称。
- 1989年(平成元年)3月18日 - 3両編成を4両編成化。なお、池上線は3両編成のまま。
- 2000年(平成12年)8月6日 - 多摩川~蒲田間を分離し、東急多摩川線に改称。多摩川園駅を多摩川駅に改称。ワンマン運転開始。池上線との車両共通化で4両編成から3両編成となる。
- 2005年(平成17年)6月10日 - 日中の平均運転間隔を7分30秒から6分間隔に短縮し増発を行う。
- 2007年(平成19年)11月3日 - 「古代から未来へ」をテーマに多摩川アートラインプロジェクト アートウィーク2007を開催(11日まで)。
- 2007年(平成19年)12月25日 - 新型車両7000系(2代)営業運転開始。
[編集] エイトライナー・蒲蒲線との関連
エイトライナー構想や蒲蒲線構想では、当路線も組み込まれている。
[編集] 駅一覧
駅名 | 駅間キロ | 累計キロ | 接続路線 | 所在地 |
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多摩川駅 | - | 0.0 | 東京急行電鉄:■東横線、■目黒線 | 東京都大田区 |
沼部駅 | 0.9 | 0.9 | ||
鵜の木駅 | 1.1 | 2.0 | ||
下丸子駅 | 0.6 | 2.6 | ||
武蔵新田駅 | 0.8 | 3.4 | ||
矢口渡駅 | 0.9 | 4.3 | ||
蒲田駅 | 1.3 | 5.6 | 東京急行電鉄:■池上線 東日本旅客鉄道:京浜東北線 |
[編集] 遺失物
多摩川駅~鵜の木駅での遺失物は目黒駅、下丸子駅~蒲田駅での遺失物は五反田駅に収集される。
[編集] 関連項目
東京急行電鉄の路線 |
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第1種鉄道事業 : 東横線■・目黒線■・田園都市線■・大井町線■・池上線■・東急多摩川線■ 第2種鉄道事業 : こどもの国線■ / 軌道事業 : 世田谷線■ |