東急ハンズ
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場
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略称 | ハンズ、TH |
本社所在地 | 東京都渋谷区道玄坂1-10-7 五島育英会ビル |
設立 | 1976年8月28日 |
業種 | 小売業 |
事業内容 | 都市型ホームセンターおよびの専門店の展開 |
代表者 | 代表取締役社長 中島美博 |
資本金 | 4億円 |
売上高 | 908億円(2008年3月期) |
従業員数 | 3,011名(2008年4月1日現在) |
決算期 | 3月 |
主要株主 | 東急不動産 68.1% 中央三井グロースキャピタル投資事業有限責任組合 25.0% 東急コミュニティー 2.4% 東急リバブル 2.4% |
外部リンク | www.tokyu-hands.co.jp |
株式会社東急ハンズ(とうきゅうハンズ、英称:TOKYU HANDS INC.)は、東急グループの流通関係企業の1つである。
ただし、同じ流通業の東急百貨店ではなく、東急不動産の関連企業となる。いわゆる「ホームセンター」の1つに挙げられるが、通常のホームセンターとは違い、比較的大きな商品は控え雑貨店に近く細かい品揃えである。都市型店舗を展開している。
TOKYUポイント加盟店。
目次 |
[編集] 概要
住まいと生活に関連する商品を多く扱っている店舗である。 東急不動産は1976年(昭和51年)、遊休地利用を図るため、新規事業としてホームセンター事業に参入する。同年11月に第1号店となる藤沢店が開店した。
その取り扱う品目は非常に多岐にわたる。一般的にはファンシーショップやバラエティーグッズの店という面でも知られるが、その本領といえるのは、プロが利用するような特定業界向けの工具や素材・材料類をアマチュアの工作マニア達に提供するという商品展開や、その商品に対する知識や応用を幅広く知る店員が詳しく案内することである。
それまで見たことはあっても、入手手段さえ分からなかったような工芸用道工具類や金属材料・樹脂材料などが、どちらかといえば場違いな市街地の小ぎれいな店頭に並べられ、適量小分けして販売された様子は一種のカルチャーショックを与えたともいえ、郊外型ホームセンターなどが同様な品揃えに力を入れる先鞭を切る役割を果たした。
また、こうした高機能の商品を初心者が使用するにあたって、的確なアドバイスを施せるスタッフを充実させることによって顧客層を開拓する戦略も採っている。他にも吉田カバンなどの鞄からシルバーアクセサリー、手品の小道具(マギー審司は東急ハンズで購入していると公言している)まで扱うジャンルが多く、東急ハンズから流行になった商品は数知れない。
売り場構成は、ワンフロアに1つの分野の商品群を展開するのが特徴である。新宿進出に際して、高島屋側は東急ハンズにワンフロアとしてのテナント展開を打診したものの、ハンズらしさが失われるという理由で、1階~7階までの一部フロアを縦に打ち抜く形の店舗となった。
- ただし、北千住店、川崎店、移転後の町田店のように、1フロアあるいは2フロアでの出店となっている店舗もある(公式ページ参照)。
1フロアに1分野の商品群を展開するこの店舗形態は、渋谷店(1978年開店)に起源がある。もともと渋谷店の敷地は東急不動産が長年所有していた土地であったが、坂道に面した狭い区画で、一般的な業態の店舗のビルが建てにくい状態であった。しかし、傾斜地であることを逆に利用し、通常の1階を3分割しフロアの区切りを多くして(数字に加えアルファベットを使ってフロアを表現する。例:「6B」と表記し「6階Bフロア」と呼ぶ)、ワンフロアに1つの分野の商品群を展開するフロア構成になったと言われている。なお、傾斜地を活用してフロアの区切りを多くした店舗は、渋谷店のほかにも三宮店(1988年開店)と横浜店(1990年開店)がある。
2004年4月14日からポイントカード(HANDS CLUB CARD)のサービスを開始している(名古屋市内の2店舗を除く)。そのため、文具フロアで一定の購入価格の度に配られていた割引チケット(ハンズ文具チケット)は、2005年3月31日に使用を終了している。
インターネット通販事業は、従来は楽天などが運営する仮想商店街へのテナント出店にとどめてきたが、2005年6月1日からインターネット通販事業(ハンズネット)のサービスを開始した。
また、従来標準の売場面積(5,000㎡)の約1~2割程度に過ぎない400~1000㎡の売場面積の新型店舗「ハンズビー」を2008年6月にJR札幌駅のビルに開店することが明らかとなった。
[編集] その他
東急ハンズ株式の25%(360万株)を保有していた東京急行電鉄は、2004年9月30日に全株式を中央三井信託銀行系列の投資事業有限責任組合へ譲渡した。但し、東急不動産を含めた東急グループが現在も東急ハンズの発行済株式の75%を保有している。
なお、名古屋市内の2店舗は、近鉄グループである三重交通の関連会社、株式会社三交クリエイティブ・ライフが運営しており、その他の東急ハンズで利用可能なサービスの一部(ハンズクラブカードのポイントシステムなど)が利用不可となっている。
[編集] 店舗
[編集] 現行の国内店舗
東急ハンズの店舗については、当項目を参照
[編集] POSシステム
[編集] 海外店舗
- Hands Tailung (台隆手創館)
[編集] 関連店舗
- 「homeyroomy(ホーミィルーミィ)」(東急ハンズの新業態) - ららぽーとTOKYO-BAY内
- 「outparts(アウトパーツ)」(バッグ&トラベル専門店) - 丸の内店(丸の内オアゾ内)、船橋店(ららぽーとTOKYO-BAY内)
- 「natulabo(ナチュラボ)」(ヘルス&ビューティ専門店) - 丸の内店(丸の内オアゾ内)、池袋店(メトロポリタンプラザ内)、仙川店
- 「ハンズセレクト」(家庭用品専門店) - 青葉台店(青葉台東急スクエア内)
[編集] 出店予定店舗
[編集] 過去に存在した店舗
- アトレ大井町(東京都品川区) - 2002年2月23日~2003年2月16日の期間限定で出店。
- 藤沢店(神奈川県藤沢市) - 1976年11月に開店した東急ハンズ第1号店、2006年12月31日に閉店。
- かつて台北市西門町のビルに出店していた。
[編集] その他
- 以前、新潟駅南口プラーカ3・3Fに「HANDSON'S(ハンソン)」と称した店舗があり、店舗ロゴ・造作からよく似た存在として知られていた(親指マーク)。新潟県地盤の「山下の家具」が東急ハンズと業務提携をして運営していたが閉店。そのため、東急ハンズと同様の商品を取り扱っていた。
- 沖縄県那覇市にも「HANDYMAN」という小型店舗を那覇タワー(現ゼファー那覇タワー)内のMAXY(マキシー)という商業施設に出店していた。(開店は1984年秋だが閉店時期は不明)
- 古参店舗である藤沢・渋谷・二子玉川の3店舗には大きな変化があった。1号店である藤沢店は2006年末を持って閉店となり、2号店の二子玉川店は現在、二子玉川駅周辺再開発事業の進捗に伴い営業休止中。さらに3号店である渋谷店は、入居している西渋谷東急ビルが外部に売却され、現在はそこに家賃を支払い営業しているといった状況である。
[編集] 関連項目
- 東急グループ
- ロフト (雑貨店)
- 無印良品
- カルトQ - フジテレビで放送していたクイズ番組。「東急ハンズ」というテーマを取り扱ったことがある。
- タカシマヤタイムズスクエア - 新宿店が入居している。