東京都道318号環状七号線
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東京都道318号環状七号線（とうきょうとどう318ごうかんじょうななごうせん）は、東京都大田区平和島を基点に、練馬区、北区、足立区、葛飾区などを経由して江戸川区臨海町に至る、主要地方道（都道）である。東京都市計画道路幹線街路環状第7号線（とうきょうとしけいかくどうろかんせんがいろかんじょうだい7ごうせん）として整備されたことから、環七通り（かんななどおり）あるいは環七（かんなな）の通称で広く知られる幹線道路である。実際に東京23区内を環状に廻る一般道としては最も外側に位置する（環八通りは計画当初から東京23区の西側半周のみ）。
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[編集] 沿革
旧東京市が1927年（昭和2年）に策定した「大東京道路網計画」、昭和2年8月1日内務省告示「大東京都市計画道路構図」に建設計画が盛り込まれ、まず西側の区間から片側二車線以上の道路として、ルート上の既存道路の「環状道路」への指定替えや拡幅、および主要区間の建設工事が始められた。1940年（昭和15年）には第二京浜国道（現在の国道1号）との交差点として松原陸橋（現在の大田区）が供用開始されているが、この陸橋は日本で最も古いインターチェンジ型の交差点としても知られている。
戦時体制に入って建設計画は凍結されたが、戦後はGHQの指示もあって1946年（昭和21年）3月に策定された「戦災地復興計画方針」で都市計画道路として復活し、東京オリンピックの開会式が開かれる駒沢競技場や、戸田漕艇場と羽田空港とを結ぶ主要道路となることから、その招致活動に合わせて新神谷橋（北区と足立区の境）までの工事が急がれることとなった。この区間は東京オリンピックが開催された昭和39年（1964年）までに開通している。
これより東側、特に鹿浜橋（足立区）から東の区間は開通が遅れ、何れも1960年代後半以降の供用開始となった。最後まで残ったのは葛飾区内の青戸八丁目から奥戸までの区間で、1985年（昭和60年）1月に供用開始され全線が開通した。最初の構想から58年かかったことになる。総工費は用地取得費の増大と工事の遅れによりおよそ1兆2000億円にまで膨れ上がり、全線開通当時は東京都の財政悪化の一因とまで言われ批判を浴びた。
[編集] 概要
- 起点:東京都大田区平和島6丁目
- 終点:東京都江戸川区臨海町4丁目
- 総延長:約52.5km
[編集] 通過する自治体
[編集] 主な重複区間
- 東京都道307号王子金町江戸川線
- 足立区西新井「西新井一丁目」～同区大谷田「大谷田橋」
[編集] 交差している道路
- 国道357号（東京湾岸道路）（東京都大田区） - 環七大井ふ頭交差点
- 東京都道316号日本橋芝浦大森線（海岸通り、大田区）- 中之島橋
- 首都高速道路1号羽田線（大田区） - 平和島出入口
- 国道15号（第一京浜、大田区） - 大森東交差点
- 補助27号（沢田・東邦医大通り、大田区） - 沢田交差点
- 東京都道421号東品川下丸子線（池上通り、大田区） - 春日橋交差点
- 国道1号（第二京浜、大田区） - 松原陸橋交差点
- 東京都道・神奈川県道2号東京丸子横浜線（中原街道、大田区） - 南千束交差点
- 東京都道312号白金台町等々力線（目黒通り、目黒区） - 柿の木坂陸橋交差点
- 東京都道416号古川橋二子玉川線（駒沢通り、世田谷区） - 駒沢陸橋交差点
- 国道246号（玉川通り、世田谷区） - 上馬交差点
- 東京都道・神奈川県道3号世田谷町田線（世田谷通り、世田谷区） - 若林交差点
- 東京都道423号渋谷経堂線（淡島通り、世田谷区） - 若林陸橋交差点
- 東京都道413号赤坂杉並線（井ノ頭通り、世田谷区） - 大原二丁目交差点
- 国道20号（甲州街道、杉並区・世田谷区） - 大原交差点
- 東京都道431号角筈和泉町線（水道道路、杉並区） - 泉南交差点
- 東京都道14号新宿国立線（方南通り、杉並区） - 方南町交差点
- 東京都道・埼玉県道4号東京所沢線・東京都道5号新宿青梅線（青梅街道、杉並区） - 高円寺陸橋下交差点
- 東京都道433号神楽坂高円寺線（大久保通り、杉並区） - 大久保通り入口交差点
- 東京都道・埼玉県道25号飯田橋石神井新座線 早稲田通り（中野区） - 大和陸橋交差点
- 東京都道440号落合井草線（新青梅街道、中野区） - 丸山陸橋交差点
- 東京都道442号北町豊玉線（練馬区）
- 東京都道8号千代田練馬田無線（目白通り、練馬区） - 豊玉陸橋交差点
- 東京都道439号椎名町上石神井線（千川通り、練馬区）- 桜台陸橋
- 東京都道441号池袋谷原線（要町通り、板橋区） - 武蔵野病院前交差点
- 国道254号（川越街道、板橋区） - 板橋中央陸橋交差点
- 国道17号（中山道、板橋区） - 大和町交差点
- 首都高速道路5号池袋線（板橋区） - 板橋本町出入口
- 東京都道455号本郷赤羽線（北区） - 姥ヶ橋交差点
- 東京都道460号中十条赤羽線（北区） - 馬坂交差点
- 国道122号（北本通り、北区） - 神谷陸橋交差点
- 東京都道449号新荒川堤防線（足立区）
- 東京都道・埼玉県道107号東京川口線（足立区） - 環七鹿浜橋交差点、都市農業公園南交差点
- 首都高速道路川口線（足立区） - 鹿浜橋出入口
- 東京都道・埼玉県道107号東京川口線・東京都道・埼玉県道239号足立川口線（足立区） - 鹿浜交差点
- 東京都道・埼玉県道106号東京鳩ヶ谷線（鳩ヶ谷街道、足立区） - 椿一丁目交差点
- 東京都道・埼玉県道58号台東鳩ヶ谷線（尾久橋通り、足立区） - 江北陸橋下交差点
- 東京都道307号王子金町江戸川線（江北バス通り、足立区） - 西新井一丁目交差点
- 東京都道461号吾妻橋伊興町線（尾竹橋通り、足立区） - 満願寺前交差点
- 埼玉県道・東京都道103号吉場安行東京線（旧日光街道、足立区） - 島根交差点
- 国道4号（日光街道、足立区） - 梅島陸橋交差点
- 埼玉県道・東京都道102号平方東京線（整備中、足立区）
- 首都高速道路6号三郷線（足立区） - 加平出入口
- 東京都道314号言問大谷田線（足立区） - 綾瀬警察署前交差点
- 東京都道307号王子金町江戸川線（足立区） - 大谷田橋交差点
- 東京都道467号千住新宿町線（葛飾区） - 亀有二丁目交差点
- 国道6号（水戸街道、葛飾区） - 青戸八丁目交差点
- 東京都道468号堀切橋金町浄水場線（葛飾区） - 青砥駅東交差点
- 千葉県道・東京都道60号市川四ツ木線（奥戸街道、葛飾区） - 奥戸陸橋下交差点
- 東京都道315号御徒町小岩線（蔵前橋通り、江戸川区） - 総武陸橋下交差点
- 国道14号（千葉街道、江戸川区） - 鹿本中学校前交差点
- 国道14号（京葉道路、江戸川区） - 一之江一丁目交差点
- 首都高速道路7号小松川線（江戸川区） - 一之江出入口
- 東京都道・千葉県道50号東京市川線（新大橋通り、江戸川区） - 葛西工業高校前交差点
- 東京都道・千葉県道10号東京浦安線（葛西橋通り、江戸川区） - 長島町交差点
- 都市計画幹線街路第16号線（東京都道450号新荒川葛西堤防線支線）（永代通り、江戸川区） - 中葛西交差点
- 東京都道450号新荒川葛西堤防線（江戸川区） - 堀江団地交差点
- 国道357号（東京湾岸道路、江戸川区）- 臨海公園前交差点
- 首都高速道路湾岸線（江戸川区） - 葛西出入口
[編集] 道路の特徴
- 全線片側2車線以上であり、ほとんどの幹線道路や鉄道との交差は立体交差であるため、夜間や明け方など交通量の少ない時間帯に限ってはスムーズに流れている走りやすい道路である。立体交差は約30か所整備されている。しかしながら、重要幹線道路であるがゆえに日中の交通量は非常に多く、一箇所でも交差点容量が不十分だったり工事による車線規制があったりすると、その地点を先頭に大渋滞となる特徴を持っている。（例：大原二丁目、大原内回り右折レーン、梅島陸橋、青戸八丁目、加平二丁目）
- 先行開通した西側区間は、安全上高速走行に不向きな設計であることや、近隣への騒音対策のため、最高速度制限が40km/hに指定されている。ちなみに東側および大森東交差点から先の海側は50km/hに指定されている。
- 甲州街道の交差点である大原交差点は、東京都の一般道で最も交通量が多い交差点となっている。平日昼間12時間交通量は、2路線合計で約10万台。（平成17年度道路交通センサス）
[編集] 大型貨物車の規制
環七通り以内都心全域は土曜日午後10時から日曜日午前7時まで首都高速道路、湾岸道路を利用しての単なる通過や許可車を除いて大型貨物車の通行が禁止されている。交通規制
[編集] 神田川・環状7号線地下調節池
東京都杉並区、中野区の地下には、大雨の際に神田川から取水し雨水を貯めておく地下調整池がある。
- 竣工年 - 1995年1月
- 延長 - 4.5km
- 深度 - 40m
- 東京都公式サイト 神田川・環状七号線地下調節池の効果
[編集] 関連項目
- 東京都市計画道路の環状線
-
1号線： 国道1号・国道20号・都道401号・都道403号（日比谷通り・晴海通り・内堀通り・永代通り） 2号線： 都道484号・都道50号・都道405号・国道17号（豊洲大橋・新大橋通り・マッカーサー道路・外堀通り） 3号線： 都道319号・都道8号（環状3号線・外苑東通り・新目白通り・目白通り・言問通り・三ツ目通り） 4号線： 都道418号・都道302号・都道25号・都道437号・都道457号・都道305号・都道476号（外苑西通り・抜弁天通り・早稲田通り・目白通り・不忍通り・道灌山通り・明治通り・丸八通り） 5の1、5の2号線： 都道305号・都道435号・都道306号（明治通り・御苑通り） 6号線： 都道317号（山手通り） 7号線： 都道318号（環七通り） 8号線： 都道311号（環八通り） 東京湾環状線： 国道357号（東京湾岸道路） 外環の2：
