杉山とく子
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杉山 とく子(すぎやま とくこ、本名及び旧芸名;杉山 徳子、1926年8月16日 - )は、日本の女優。東京都出身。
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[編集] 来歴・人物
実践女子学園第二高等女学校卒業後、保母や千葉新聞社の広告部員として働く。東宝のニューフェイスに応募し、1946年に舞台芸術アカデミーへ。2年の養成期間を経て、1948年、俳優座に入入り、同年に『遠くへの羊飼い』で舞台デビュー。1949年には「白鳥は悲しからずや」で映画初出演。日活映画『キューポラのある街』では吉永小百合の母親役を演じ、長く中堅女優として活躍した。
テレビドラマとして放送された『男はつらいよ』では車つね役で出演し、映画シリーズとなっても毎回違う役柄でコンスタントに出演した。近年はドラマ『渡る世間は鬼ばかり』で野田ハナ役を演じた。66歳になって自ら埼玉県の老人ホームに居を移し、ドラマの収録は老人ホームから通っていた。2004年に芸能活動から引退。
[編集] 主な出演作品
[編集] 映画
- 白鳥は悲しからずや(1949年)
- キューポラのある街(1962年) ‐ 石黒トミ 役
- 男はつらいよ 望郷篇(1970年) ‐ 三浦富子 役
- 遊び (映画)(1971年) ‐ 少女の母 役
- 小林多喜二(1974年) ‐ 田ロタキの母 役
- 同胞(1975年) ‐ 斉藤富美 役
- 男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく(1978年) ‐ 後藤留吉の母 役
- 男はつらいよ 寅次郎かもめ歌(1980年) ‐ 国勢調査のおばさん 役
- 森は生きている(1980年) ‐ お婆さん 役
- 遙かなる山の呼び声(1980年) ‐ 房子 役
- 男はつらいよ 寅次郎紙風船(1981年) ‐ 宿の女将 役
- 男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋(1982年) ‐ かがりの母 役
- 幻の湖(1982年)
- 男はつらいよ 寅次郎恋愛塾(1985年) ‐ 小春 役
- キネマの天地(1986年)
- マルサの女(1987年) ‐ 食料品店のおばさん 役
- 嵐が丘(1988年)
- あげまん(1990年) ‐ 料亭の女将 役
- 男はつらいよ 寅次郎の告白(1991年)
- 怖がる人々(1994年)
- 絵の中のぼくの村(1996年) ‐ ウシバンバ 役
[編集] テレビドラマ
- 赤い疑惑(1975~1976年)
- 水戸黄門 (1976年) ‐ かね 役
- 渡る世間は鬼ばかり(1990~2005年) ‐ 野田ハナ 役
- 家族って(1990年)
- 家裁の人(1993年)
- ひとり家族(1994年)
- ぽっかぽか(1994~1996年) ‐ 八木タカ 役
- 幽霊ママ(1998年)
- ガッコの先生(2001年)
- 月曜ミステリー劇場
- 「西村京太郎トラベルミステリー」(1993年)
- 「カードGメン・小早川茜」(2003年)
- でっかい青春(1967~1968年) ‐ 下宿屋の女将 役
- 事件記者チャボ!(1984年)
- 大都会 PARTII(1977~1978年)
- はだかの刑事(1993年)
- 緑の夢を見ませんか?(1978年)
- さすらい刑事旅情編(1992年)
- せつない(1998年)
- 土曜ワイド劇場
- 「タクシードライバーの推理日誌」(2000年)
[編集] 参考文献
- 『キネマ旬報』2006年10月上旬号