有隅昭二
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
有隅 昭二(ありすみ しょうじ、1968年5月26日 -)は、福岡県粕屋郡出身の元プロ野球選手、現在はプロ野球審判員である。審判員袖番号は37。
目次 |
[編集] 来歴・人物
小学校5年生から野球をはじめ、九州産業大九州高校を経て九州産業大学を2年で中退しヤクルトスワローズの練習生となる。1989年にドラフト外選手として採用され、正式に入団。一軍出場のないまま、1991年には打撃投手に転向し、翌1992年よりセ・リーグ審判部に入局した。
2005年シーズン終了時までの通算出場試合数は693、オールスター1回出場。
[編集] エピソード
- 2006年4月21日、東京ドームでの巨人-阪神戦で、試合途中に不整脈が原因で倒れた渡真利克則球審が退場後、控え審判として待機していた有隅が三塁塁審として途中出場し、三塁塁審の井野修審判が球審に廻る形で穴を埋めた。
[編集] 有隅審判絡みのトラブル
- 2006年8月10日、横浜スタジアムでの横浜-阪神戦で5回ウラ打者石井琢朗に対し、カウント2-3から投手安藤優也の投じた低めのワンバウンド投球が後ろに転がり、それを暴投(パスボール)とジャッジし、捕手矢野輝弘からバットに当たったとして、ファウルだとして猛抗議を受ける。責任審判の渡田均一塁塁審は、「4氏審判協議の結果、確認できない」として、有隅の判定を維持した。なお、TV中継などのスロー再生では、投球がワンバウンドしてからバットに当たったことが確認でき、明らかに有隅の誤審である。また、セ・リーグも阪神からの抗議文書を受けて、回答では誤審の存在を否定しなかった。