月光条例
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『月光条例』(ゲッコージョーレイ、Moonlight Act)は、『週刊少年サンデー』にて2008年17号より連載開始した藤田和日郎によるファンタジー漫画作品。
目次 |
[編集] 概要
当初は「月狂条例[1]」というタイトル案が挙がっていたが、諸事情で変更となったという[2]。
[編集] あらすじ
何十年かに一度、真っ青な月の光が「おとぎばなし」の世界をおかしくする。
おかしくなってしまった「おとぎばなし」の世界を正すべく、「月光条例」の使者である「鉢かづき姫」は「読み手」の世界に助けを求めやってくる。
偶然「月光条例」の極印が刻まれ執行者となった岩崎月光は、おかしくなってしまった「おとぎばなし」を正すための戦いを始めることに……。
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[編集] 登場人物
[編集] 「読み手」の世界の登場人物
- 岩崎 月光(いわさき げっこう)
- 本作品の主人公。現高校の男子生徒。超が付くほどのひねくれ者で、口も悪い上に粗暴粗野だが、その性根は真っ直ぐで行動力に優れている。腕っ節が強く、非常に喧嘩っ早く頭があまりよろしくない。苦手なモノは、「お月サマ」、「本当のコトを言うコト」、「演劇部(エンゲキブ)」、「オヤジさん(父親)」の4つ。
- 偶然鉢かづき姫を救った際に月光条例の極印が刻まれ、執行者となってしまった。
- 演劇部(エンゲキブ)
- 岩崎月光の幼馴染。現高校の女子生徒。月光と幼馴染であるがゆえに、月光の秘密を大量に知っており、それをネタに月光を脅すことが多々ある。
- 「演劇部」はあだ名であり、その名のとおり演劇部に所属している。演技力には定評があり、学内での人気も非常に高い。
- なお、本作品の語り部は彼女である。
[編集] 「おとぎばなし」の世界の登場人物
[編集] 月光側
- 鉢かづき姫(はちかづきひめ)
- おとぎばなし「鉢かづき姫」の主人公。大きな鉢を頭に被った日本昔話のお姫様。通称「鉢かづき(ハチカヅキ)」。来るべき「月打」に備えて、鉢に極印があり、執行者の武器となるための修行を欠かさずに行ってきていた。おとぎばなしの世界が「月打」でおかしくなってしまい、生き延びた「一寸法師」を連れ、「読み手」の世界へと助けを求めに来る。
- 武器を呑み込むことにより、呑み込んだ武器と同じ姿になることが出来る能力を持ち、鉢を回転させて飛行する事も出来る。また、格闘の心得を持つ。
- 一寸法師(いっすんぼうし)
- おとぎばなし「一寸法師」の主人公。鬼の一人・太郎丸の助けによって鉢かづき姫と共に「読み手」の世界へとやってきた。物語の中においての最終的な地位が「中納言」であるために、基本的に他者を見下す性格をしている。自分の小さな躯体を気にしており、いつも強がっている。
[編集] 月打に巻き込まれたおときばなしの住民達
- はだかの王様(はだかのおうさま)
- おとぎばなし「はだかの王様」に登場する主人公。不遇な状況になったにも関わらず、鉢かづき姫を「読み手」の世界へ行くための手立てをしてくれた。
- 太郎丸(たろうまる)
- おとぎばなし「一寸法師」に登場する鬼の一人。月打を免れて、鉢かづき姫と一寸法師を「読み手」の世界へ行くための手助けをしたが、二人の兄嫁に捕まった。だが、後に「一寸法師」の世界にやってきた月光一行により無事救出された。
- なお、名前は同作者の読み切り作品『からくりの君』に登場するからくりと同名である。
- 兄嫁(あによめ)
- おとぎばなし「鉢かづき姫」に登場する脇役で、鉢かづき姫の恋人の兄嫁達。青き月光に照らされたことにより凶暴化し、薙刀・三節棍・釵を手にして鉢かづき姫を襲うが、太郎丸によって阻まれた。薙刀を持った一人が「読み手」の世界まで追いかけるが、月光によって正気に戻される。その後、残りの二人は月光一行が太郎丸を救出する際に再び道を阻んだが、鉢かづき姫により倒された。
- 三匹のこぶた(さんびきのこぶた)
- おとぎばなし「三匹のこぶた」の主人公達。青き月光に照らされたオオカミから逃げるために「読み手」の世界へとやってきた。兄弟が次々に食べられ、一匹だけになったところで月光に助けられる。
- オオカミ
- おとぎばなし「三匹のこぶた」に登場するオオカミ。青き月光に照らされたことにより凶暴化し、三匹のこぶたたちを追いかけ「読み手」の世界へとやって来た。途轍もない量の息で建物を破壊することができ、その威力は金閣寺や国会議事堂をも破壊するほど。が、その盲点を突いた月光によって倒され正気に戻った。
- 三条大臣の姫(さんじょうだいじんのひめ)
- おとぎばなし「一寸法師」に登場する一人で、一寸法師の恋人。通称「姫」。月打を受けた鬼の金棒に取り憑かれ、凶暴化して「鬼」となり、醜くなった自らの顔を隠すため蝶番の面で覆っており、牛車を牽いている。取り憑かれ月打状態となってしまった結果、自分を陥れた一寸法師を非常に不愉快に思うようになってしまい、一寸法師に復讐を果たすべく「読み手」の世界へとやってきた。どんな願いも叶う「打出の小槌」を持っており、その力で次郎丸から奪った金棒をクレーターができるほどに強化させた。だが、後に「一寸法師が好き」という強い思いで自我を取り戻し、鬼の金棒の粉砕により元の姿に戻る事が出来た。
- 次郎丸(じろうまる)
- おとぎばなし「一寸法師」に登場する鬼の一人。兄・太郎丸と同様に月打を免れていたが、取り憑かれた三条大臣の姫に捕まってしまい、牛車に乗せられていた。
- なお、太郎丸と同じく同作者の読み切り作品『からくりの君』に登場するからくりと同名。
- 鬼の金棒(おにのかなぼう)
- 上記の次郎丸が持っていた武器。青き月光に照らされ1つ目の妖怪の様な外見になり、意思を持つようになった。一人称は「オイラ」或いは「俺」。自分が暴れたいが為に三条大臣の姫を使い手として取り憑くが、月光に倒されて跡形もなく粉々に砕け散る。
[編集] 用語
- 月光条例(げっこうじょうれい)
- 「おとぎばなし」の世界でたった一つの条例。「月打」でおかしくなった世界を正すために、「おとぎばなし」の世界の長老が作り出した。条文内容はただ一つ、「青き月光でねじれた『おとぎばなし』は猛き月光で正されねばならない」のみ。
- 条例の「執行者」は、使者から執行者の証である三日月形の「極印」を授けられ、使者である「鉢かづき姫」を武器として扱って、「月打」によっておかしくなった登場人物を正気に戻すため戦うこととなる。
- 月打(ムーンストラック、げつだ)
- 何十年かに一度起こる不可解な現象。青き月光が「おとぎばなし」の世界を照らすと、「おとぎばなし」の世界の住人がおかしくなってしまい、殺戮と破壊の限りを尽くすようになる。登場人物を正気に戻さなければ、登場人物が不在となった「おとぎばなし」は消滅してしまう。「月打」によっておかしくなった「おとぎばなし」の住人が正気に戻ると、その登場人物が行った悪事は全てなかったこととなり、破壊されたものや負傷した人々などは全て元の状態に戻る。
- なお、青き月光に照らされなかった者は正気を保ち続ける。
[編集] 作中で登場したおとぎばなし
以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 脚注
- ^ イギリスで19世紀に制定された月狂条例 (Lunacy Act)より
- ^ BACKSTAGE vol.26
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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