日産・フロンティア
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フロンティア (FRONTIER) は、日産自動車の海外向けピックアップトラックであり、北米で生産されている。
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[編集] 概要
初代フロンティアは、D22型系・ダットサントラックの北米仕様であり、他の地域向けのD22型は、欧州向けが「ピックアップ」、大洋州およびイギリス向けが「ナバラ」、南アフリカ向けが「ハードボディ」となる等、地域ごとに車種名が異なっている。
生産拠点は、アメリカの日産北米会社、ブラジルのルノー・アイルトン・セナ工場に併設された日産ブラジル自動車、タイのサイアム日産モーターリミテッド、スペインの日産モトールイベリカS.A.、中国・河南省の鄭州日産汽車公司のほか、大洋州、中東向けなどは日産車体が担当し、ダットサントラックの後継として、日産の主力車種の一翼を担っている。
また、モータースポーツの分野でも、ダカールラリーをはじめとするラリーレイドや、スタジアムレースへの参戦が続けられている。
[編集] 歴史
[編集] 初代 D22型系 (1998年-2004年)
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上記の年号はモデルイヤーで、生産年では1997年-2004年。
D22型系フロンティアは、1986年5月から1997年まで生産されたD21型系・ハードボディートラックを置き換えるべく、1998年モデルとして、1997年2月のシカゴオートショーで発表された。生産拠点は、テネシー州、スマーナ工場である。
この頃の日産は、経営再建前の低迷期であり、その影響は新型車開発にも影を落としていた。D21型系に比べ、強度の向上と、多少のサイズアップを伴ったモデルチェンジであったが、その構成に大きな変化は無く、当初のラインアップは、レギュラーキャブ(シングルキャブ)の2WDと4WDのみで、エンジンも直列4気筒、2.4LのKA24DE、一種類であった。この時点では、V6エンジンのVG30EからVG33Eへの切り替えが間に合わなかった。
1999年に、待望のキングキャブ(エクステンドキャブ)とV6、3.3LエンジンのVG33Eが追加されが、やや遅きに失した感があり、D21系末期からの販売台数の落ち込みは容易に回復せず、トヨタ・タコマは言うに及ばず、ビッグスリーのコンパクトピックアップにもシェアを奪われていた。
2000年、クルーキャブ(ダブルキャブ)の導入という新たな変化があった。ダブルキャブは、日本やアジアではおなじみのタイプであるが、北米市場向けのコンパクトピックアップとしては、初めての導入となった。それ以前のダブルキャブは、フルサイズピックアップのうち、特にヘビーデューティーなものにしか存在せず、主に業務用であった。
2001年、それまでの地味な印象を払拭し、攻勢に転ずるべく、フェイスリフトを行う。若年層に訴える、より大胆なスタイルへと変更され、民生ディーゼルから供給を受けていたUDエンジン搭載の大型車を除き、MA09ERT以来、2機種目となる、機械式スーパーチャージャー付のVG33ERを設定した。
2004年、フレームをはじめ、全てを一新したD40型系に置き換えられ、北米向けシングルキャブはこの代が最後となった。
[編集] 2代目 D40型系 (2005年-)
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2004年1月、北米国際オートショーに、D40型系フロンティアを出展。同年、2005年モデルとして登場。
2003年に登場したフルサイズピックアップ、「タイタン(A60型)」および、フルサイズSUV、「アルマーダ(TA60型)」のプラットフォームをベースとする。生産拠点はテネシー州スマーナ工場。
同年に登場した3代目「パスファインダー(R51型系)」、および「エクステラ(N40型系)」とパワーユニット、ドライブトレイン、シャシーの多くを共用している。
キングキャブおよびクルーキャブ(ダブルキャブ)の設定があり、搭載エンジンはVQ40DE型のみ。
なお、「ナバラ」は、直列4気筒、ディーゼルターボエンジン搭載となる。
2008年、シカゴオートショーに北米スズキ向けにOEM供給される「イクエーター」を出品。D40系フロンティアをベースにオリジナルのフロントマスクを与えられたモデルとなっていて、発売は2008年秋ごろの予定である。
[編集] モータースポーツ
2000年、南アフリカオフロード選手権に南アフリカ向け「ハードボディ」が参戦。Dクラスドライバーズタイトルを獲得。
2001年1月 第23回パリ・ダカールラリーに参戦。
この年、南アフリカオフロード選手権に「ハードボディ」が参戦。生産車クラスおよびスーパートラック・クラスTのドライバーズタイトル2冠を達成。
2002年1月 第24回トタール・アラス・マドリード・ダカール・ラリーにVQ35DE型エンジンを搭載して、VQ35DE搭載エクストレイル、およびVQ35DE搭載R50型テラノともに参戦。
2002年3月 第72回ジュネーブモーターショーに欧州向け「ピックアップ」のマイナーチェンジ車を出品。
2002年4月 ブラジルパラナ州サン・ジョゼ・ドス・ピニャイスのアイルトン・セナ工業団地にあるルノー工場にて生産開始。
この年、南アフリカオフロード選手権に「ハードボディ」が参戦。クラスT(スーパートラック・クラス)4勝を挙げ、ドライバーズタイトルを獲得。クラスD(プロダクション部門)ドライバーズ、マニュファクチャラー選手権でもタイトルを獲得。
- 9月 カレドン400 総合優勝
2002年12月-2003年1月 第25回テレフォニカ・ダカール2003に前年同様VQ35DE型を搭載して参戦し、総合5位完走を果たす。
2003年9-10月 ファラオラリー T2クラス(改造車部門)に参戦。 FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップにスポット参戦。
- 6月 第4戦 ORPIモロッコラリーにて優勝を飾る。
- 10月 最終戦 UAEデザート・チャレンジに参戦。リタイヤ。
南アフリカオフロード選手権に「ハードボディ」が参戦。クラスT「スーパートラック」ドライバーズタイトルを獲得。クラスD(プロダクション部門)ドライバーズ、マニュファクチャラー選手権でもタイトルを獲得。
- 3月 第1戦 ニッサン・ディーラー400 総合優勝
- 5月 第2戦 ニッサン・シュガーベルト400 総合優勝
- 6月 第3戦 トヨタ1000デザートレース 1-2フィニッシュ、クラスD 2位、クラスE 2位
- 8月 第5戦 総合優勝、4位、5位
また、米国オフロード・レーシング(CORR)に参戦。ドライバーズポイントシリーズ4位。
2004年1月 第26回テレフォニカ・ダカール2004にVQ35DEを搭載し、パトロール、R50型パスファインダーとともに参戦。総合7位入賞。
2004年9月 第12回「4x4 24時間atエッソンヌ」T1クラスに「ナバラ」が参戦するがリタイヤ。
2004年11月 ヨーロッパ・バハカップ最終戦 バハ・アンタ・ダ・セッラ・ポルタレグレ500に参戦。総合優勝および3位を飾る。
FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップにスポット参戦。
- 4月 開幕戦 第23回ラリーオプティック2000チュニジアに参戦。
- 6月 第2戦 ORPIモロッコラリー2004に参戦。
- 8月 第5戦 第2回ラリー・オブ・オリエントにて総合優勝を飾る。
- 10月 第6戦 UAEデザートチャレンジにて総合2位を飾る。
南アフリカ・オフロード選手権に「ハードボディV6」が参戦。クラスTドライバーズタイトル獲得。クラスDもドライバーズタイトル獲得。マニュファクチャラーズタイトルを4年連続で獲得。
- 4月 第2戦 ニッサン・シュガーベルト400 総合優勝、クラスTおよびクラスDで優勝を飾る。
- 6月 第3戦 トヨタ1000デザートレース 総合優勝、クラスTおよびクラスDで優勝を飾る。
- 7月 第4戦 2004サンシティ400オフロードレース 総合優勝、クラスTおよびクラスDで優勝を飾る。
- 8月 第5戦 レソト・サン400 1-2-3フィニッシュ、クラスTおよびクラスDで優勝を飾る。
- 9月 第6戦 マフィケング500 1-2フィニッシュ、クラスTおよびクラスDで優勝を飾る。
- 10月 第7戦 トヨタ・ディーラーズ400 1-2フィニッシュ、クラスT優勝を飾る。
- 11月 最終戦 カーニバルシティ・カジノ400 総合3位、クラスT3位を飾る。
CORR(the Championship Off Road Racing)ルーカスオイル・シリーズに参戦。
- 7月 第6~8戦 ルーカスオイル・ハートランド・パーク トピカ・オフロード・チャンピオンシップ(3連戦) カンザス州トピカ 3戦ともプロライトクラス3位入賞。
- 2004年12月-2005年1月 第27回テレフォニカ・ダカール2004にD22型をベースにVQ40DEを搭載し参戦。総合4位完走を果たす。
- 2005年4月 日産エジプトモーター(エジプト 2004年設立)でD22型「ピックアップ」の生産・販売を開始。
- 南アフリカ・オフロード選手権にD22型「ハードボディ」が参戦。ドライバーズタイトルおよびマニュファクチャラーズタイトルを獲得。
- 3月 開幕戦 ニッサン・シュガーベルト400 総合2位を飾る。
- 4月 第2戦 日産ディーラー400・イン・ウェスタンケープ 総合優勝、クラスF優勝を飾る。
- 6月 第3戦 トヨタ1000デザートレース 総合優勝、クラスF優勝を飾り、チーム賞も獲得。
- 7月 第4戦 サンシティ400 総合優勝、クラスF優勝および総合3位、クラスD2位を飾り、マニュファクチャラーズ・チーム賞も獲得。
- 8月 第5戦 レソト・サン400 1-2フィニッシュを飾り、マニュファクチャラーズ・チーム賞を獲得。
- 9月 第6戦 フォード/モトライト・リンポポ400 1-2フィニッシュを飾る。
- 11月 最終戦 フォード・カーニバルシティ400オフロードレース 1-2-3フィニッシュを飾る。
- オフロードレーシング選手権(CORR)ルーカスオイルシリーズ プロライトクラスに、鋼管パイプフレームにFRPボティを架装し、KA24改エンジンを搭載して参戦。
- 5月 開幕戦・第2戦 I-96スピードウェイCORRラウンズ 開幕戦優勝、3位
- 6月 第3戦・第4戦 第3戦1-2フィニッシュ