小野寺丈

小野寺丈（おのでらじょう、1966年 1月29日 - ）は東京都出身の俳優。日本大学藝術学部映画学科中退。萬画家の石ノ森章太郎は実父。弟は石森プロ社長の小野寺章。

大衆演劇の「梅沢武生劇団」に一時、籍を置いた後、自身の名を冠した劇団「Joe Company」を結成。ほぼ全ての公演で自ら主演・脚本・演出を務める傍ら、テレビでの端役を中心に次第に映像作品への活動範囲を広げ、現在に至る。　

1999年、タレントの白石さおりと結婚。

現在、父が生前残したプロットを元に、『サイボーグ009』の完結編となる小説『2012 009 conclusion GOD'S WAR』を執筆中。

[編集] 出演

真・仮面ライダー序章（1992年、東映ビデオ）宮下準一と共同
サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER（2001年、テレビ東京）
- ラスト3話に相当する「Conclusion God's War～序章～」を大西信介と共に担当

2012 009 conclusion GOD'S WAR（2006年～、角川書店）※全体の構想と第2章の初稿は石ノ森章太郎が手掛けたため、石ノ森との共著という扱い。

本人は「自分の存在価値とプライドにかけて「石ノ森」の息子とは公言しないようにした」との要旨の発言（2008年NHKBS2「とことん石ノ森章太郎」にて）をしており、これは一般的な日本語の文脈理解からすれば、「父親のコネクションやネームバリューには頼らない」と理解されるものであるところ、大学在学中は同窓の爆笑問題が、「仮面ライダーのマスクのデザインを最終決定したのは自分だ」と、むしろ「石ノ森章太郎の息子」というのを自慢げに話していた（日テレ系「爆笑大問題」にて）と発言しており、結婚した白石さおりも同番組においてそれを認める内容の発言をしている。また、主宰する劇団｢Joe Company｣の公演打ち上げを東京都練馬区の石ノ森邸で行った事も少なからずあり、更に父親との繋がりを活かし、1989年11月の新宿シアターモリエールでの劇団公演「トライアングルビジョン」の上演台本の執筆を父、並びにさいとう・たかを、藤子不二雄Aの三氏に依頼、その際、フライデーに売り込み的な記事が掲載された事もある。映像関連の仕事も、父親と何らかの関わりのある作品が目立つのは否めない。

劇団｢Joe Company｣は現在、自身のプロデュース公演を主体にしているが、かつての小劇場ブームの頃は所属劇団員を抱えたカンパニー公演システムを採用していた。しかしながら実態としてはむしろ、大衆演劇や演歌歌手などの舞台に見られるワンマンスタイルの座長公演に近いものであり、劇団員にも自らを「座長」と呼ばせていた。主に萩本欽一、小松政夫･伊東四郎などに代表される70年代のテレビギャグを髣髴とさせるベタな笑いとペーソスを主題にした作劇、外連味を強調した演出と派手な舞台装置で、ある程度の動員はあったものの、当時の小劇場ムーブメントの中において、戯曲としての作家性や舞台の質が評価される事は皆無であり、同劇団出身の著名俳優も存在しない。

TBSの名物番組だった三宅裕司のいかすバンド天国に、自らメインボーカルを務めていたバンド（バンド名不詳）の出演の際、Joe Companyの劇団員をバックのパフォーマーに引きつれて登場した。オンエアされたか否かは不明である。

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