学園革命伝ミツルギ

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学園革命伝ミツルギ
ジャンル	学園, ギャグ
漫画
原作・原案など	河田雄志
作画	行徒
出版社	ジャイブ
掲載誌	月刊コミックラッシュ
レーベル	CR COMICS
発表期間	2005年3月号 - 連載中
巻数	5巻（以下続刊）
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『学園革命伝ミツルギ』（がくえんかくめいでん - ）は原作・河田雄志、作画・行徒の漫画作品。『月刊コミックラッシュ』（ジャイブ）2005年3月号より連載中。当初は短期集中連載（全6話）の予定であったが、読者アンケートで好評だったため正式連載に昇格して現在に至る。

なお、単行本の表題には記載されていないが連載開始時は「レジェンド・オブ・4人」、第8回以降は「 - 5人」のサブタイトルが付けられており、各話のエピソードタイトルも必ず「〜4人」もしくは「〜5人」となっている。

注意：以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。

[編集] ストーリー・概要

少子化に伴い高校の統廃合が進む中、私立波亜怒雲（パードゥン）高校、通称「パー高」の生徒会長に就任した美剣散々は校長よりパー高を魅力有る学園にすべく「革命」を断行するよう要請される。その日以来、美剣率いる生徒会は「革命」を旗印に大胆なリストラクチャリングの断行に着手するのだが……。

少女漫画系統の作画と不条理系ギャグのミスマッチが特徴。掲載話数（1号につき2話掲載の場合もある）ごとにエピソードタイトルが付けられているが、1話がさらに複数の節（MISSION）で区切られていることも多く、この節にも「〜4人」（第1〜第7回）もしくは「〜5人」（第8回〜）の節タイトルが付けられている。

[編集] 登場人物・キャラクター

[編集] 私立波亜怒雲高校（パー高）

これと言って特徴の無い（強いて言えば生徒会は会長の美剣以下、奇人変人が揃っており非常に個性的な）私立高校。同じ区内にある瓶底高校・帝海大付属帝海第三高校との存亡を賭けた新入生確保に腐心している。

[編集] 生徒会

美剣散々（みつるぎちるちる）: 3年1組・生徒会長。自身の美貌と才能に絶対の自信を持ち、校長の命により「革命」を推し進める。しかし、生徒会が予算を独占し一般のクラブ活動予算を大幅に削減していることもあり一般の生徒からは気まぐれな独裁者にしか見えない。第19回で一旦、卒業するがいわゆる「サザエさん方式」により第20回では再び3年生に（他の生徒も同様であり、落第で留年した訳ではない）。; 中性的な顔立ちや和装が女性用の着物であることから女性と思われがちであるが、男子用の制服を着用していることなどから男性説もあり、本編中で性別を断定する描写はされていない。; フルーツの香りの練り消しが好物（？）で幼少の頃に思わず食べてしまい、入院したことがある。
中二階堂三一（なかにかいどうさぶいち）: 3年2組・生徒会副会長。巨乳が好き。出臍に指輪をはめ込んで抜けなくなったため空港の金属探知機に必ず引っかかったり、身体検査の日に間違えて妹のパンツを穿いていたなど様々な伝説を打ち立てている。それ故に、女生徒からは「キモイ」と敬遠されており生徒会が設置している目安箱への投書も中二階堂を誹謗する内容がほとんどを占める。; 小学生の頃はリトルリーグで正捕手をしており、度を超したささやき戦術が得意だったことから「八王子の天かける毒の虹」と呼ばれていた。
姫宮京（ひめみやみやこ）: 2年・書記。旧家の出身で非常にマイペースな性格。美剣に絶対の忠誠を誓っている。自家用ジェットを所有するなど財力は生徒会メンバーでは断突だが重度の浪費家でもあり、バレンタインデーには美剣にチョコレートでなく現金をプレゼントしている。; 口さえ開かなければ外見だけは理想的な美少女であるため、パー高の生徒以外には非常に人気があり追っかけが多数付いている。
緑川青羽（みどりかわあおば）: 1年・会計。生徒会の中で唯一の常識人で、ツッコミ役に徹するが他の生徒会メンバー（特に中二階堂）の奇行のせいで同類扱いされるなど気苦労が多い。日々メンバーに振り回されているが、キレると意外と暴力的につっこむことも。姫宮曰く、可愛いという理由で先輩には意外とモテるらしい。; 愛犬・ペロをとても可愛がっていたが、校内でのペット同伴解禁を議論した際に姫宮のペットであるライオンにかみ殺されてしまった。ペロはその後も心霊写真などで何回か登場している。
妻先ドリル（つまさき - ）: 1年・会計監査。生徒会の「校内変な人アンケート」で栄えある1位（2～5位は美剣・中二階堂・姫宮・校長）に輝き、中途で生徒会に加入した。緑川による第一印象の通り、外見は美少女だが奇行が目立つ。普段は全く発言せず、言語化できない意味不明の独り言をつぶやいているが、ごく稀にプラカードで意思を表明する。タコやイカなどの軟体類が好物のようで、タコ焼きやスルメのみならず生ダコをかじっていたりもする。; 壁面のシミと会話が可能であったり、リコーダーを吹くだけで超音波を発生させて窓ガラスを割るなど様々な超常現象を引き起こす。また、飛行機が苦手らしく乗ると必ず白目を剥いて気絶し、計器異常を誘発する。; 家は神社で、両親と双子の妹・ステルスの4人家族。

[編集] 一般生徒

川野竹士（かわのたけし）: 天文部部長。パー高の知名度を上げるべく新天体発見を託され、生徒会メンバーが姫宮の別荘で遊びふけっている中で熊に襲われるなど悪戦苦闘しながら部費の15年ローンで生徒会が勝手に購入した望遠鏡を駆使し、見事に新天体を発見する。しかし、その新天体は「波亜怒雲高校星」でなく「美剣散々星」と命名された。
夏木春花（なつきはるか）: 2年2組。心霊現象に悩まされ、思わず生徒会設置の目安箱に投書してしまったことが原因で生徒会メンバーに自宅へ押しかけられるが、妻先ドリルが寝ながら浮遊するのを目撃し本人もよくわからない内に心霊現象から解放される。
沢井（さわい）: 1年2組。生徒会の目安箱に「彼女が欲しい」と投書し、生徒会で対応を協議。その結果、体育館に全校生徒が集まる中で「沢井君の彼女になりたい人」を公募するも誰も名乗り出ない公開処刑状態に置かれ、大事なことを決める時は他人に頼るべきではないとの教訓を得る。
堀内太志（ほりうちふとし）: サッカー部主将。野球部・柔道部・女子バレーボール部・女子テニス部・男子テニス部の主将と合同で、生徒会が予算を独占し一般クラブ活動の予算を大幅に削減していることに異議を唱え合同で生徒会に予算の増額を要求。その際、生徒会側は「最も自信のあるクラブがスポーツ名門校・帝海第三のクラブと練習試合を行い、勝ったら予算を増額する」との案を提示。その結果、サッカー部がこれに応じるが期日が2日後であったため帝海第三側から準備が整わないことを理由に拒否されてしまう。対応に苦慮した生徒会は急遽、大学生をかき集めて帝海第三のユニフォームを着せ試合当日に間に合わせるのだが……。
菊地彩子（きくちあやこ）: 女子テニス部主将。運動部の連名で生徒会に予算増額を要求した1人。マラソン大会では姫宮とペアを組まされる。
中谷カナ子（なかたにカナこ）: 2年。姫宮の同級生で流行らないラーメン屋の一人娘。大学進学を希望するも家計が苦しい中、商店街を回っていた生徒会一同に店へ押しかけられ美剣の提案で「陰からそっと見守る心配性のお姉さんラーメン」に店をリニューアル。これが口コミとネットで評判となり、予想外の大繁盛に。
黒田慎二（くろだしんじ）: 1年。緑川の同級生で、マラソン大会でドリルとペアを組むことになってしまい散々、手を焼かされる。

[編集] 教職員

藤原万床（ふじわらばんしょう）: 校長。少子化に伴う高校の統廃合が進む中、区内のライバル校2校との生き残りを賭けてパー高を魅力有る学校にすべく生徒会に学園改革を託す。中二階堂に匹敵する変人。妻子とは別居中。友人もいないためいつも孤独。
皆川夏子（みながわなつこ）: 中二階堂が理想とする美人で巨乳の教育実習生。緑川のクラスである1年2組を受け持つが、3年生の中二階堂は本来の授業をサボって1年2組の授業に出席。さらに「皆川先生にもっと構って欲しいから」との理由で不良行為を始めるが、喫煙により停学となった間に実習期間が終了してしまった。
大石　力（おおいし　ちから）: 中二階堂の担任で彼の20年後を想像させる人物。独身。学校内で一番ヒマな大人。

[編集] その他のパー高関係者・キャラクター

前頭三十郎（まえがしらさんじゅうろう）: 作詞家。1938年、石川県金沢市生まれ。1988年にパー高の校歌を作詞するが、校内・校外を問わず不評のため生徒会の合作による新校歌（但し、旧校歌の男子パート・女子パート部分だけは残される）に取って代わられた。変わりダイコンの収集が趣味らしい。
ォッパィーくん: パー高のマスコットキャラクター「パーくん」のデザインを決める際に中二階堂が提案したが即時に却下されたキャラクター。以後もたびたび中二階堂の妄想に登場する。ちなみに「パーくん」のデザインには緑川の顔がそのまま採用され、パー高周辺では緑川個人の知名度が（飽くまでも「パーくん」として）飛躍的に上昇した。
川原・J・哲士（かわはら・ジャパン・てつじ）: パー高OBで、ベストセラーを連発している推理小説家。学園祭で講演を開催し、成功裡に終わるのだが……。

[編集] 瓶底高等学校

パー高と同じ区内にある有名進学校。

米谷麦夫（よねやむぎお）: 瓶底高校3年・生徒会長。常識的な人物であるため、彼なりにパー高生徒会には手を焼かされがちである。
妻先ステルス（つまさき - ）: 妻先ドリルの双子の妹。瓶底高校1年。姉と違って一般人と普通にコミュニケーション可能。変わった家族のため苦労人。一卵性のため文字通り瓜二つだが、髪型は姉と異なる。

[編集] 帝海大学付属帝海第三高等学校

パー高と同じ区内にあるスポーツ強豪校。

権堂木目（ごんどうもくめ）: 帝海第三高校3年・生徒会長。小学生の頃、リトルリーグの強豪チーム・五反田ファイターズの4番打者だったが、対戦相手の八王子バナナーズで捕手をしていた中二階堂の度を超したささやき戦術が原因で（試合自体は圧勝であったにも関わらず）「うんこ弁慶権堂」の仇名を付けられ、中学卒業までその仇名で呼ばれ続けていたことがトラウマ。; 現在は、母親に頭が上がらないことと私服のファッションセンスがダサいことが弱点だが、彼女はいる。
粒島豆子（つぶしままめこ）: 2年・生徒会副会長。常に沈着冷静で、会長の権堂が醜態を晒した場合のフォローアップも完璧にこなす。
西本草助（にしもとくさすけ）: 2年・書記。権堂の機嫌を損ねないよう常に気を遣っている。