天津 (お笑い)
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天津 tenshin |
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立ち位置: | 木村(左)向(右) | ||
事務所: | 吉本興業 | ||
国籍: | 日本 | ||
出身地: | 日本・兵庫県(木村)、広島(向) | ||
活動時期: | 1999年 - 現在 | ||
受賞歴 | |||
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天津(てんしん)は吉本興業大阪本社所属の漫才コンビ。baseよしもと出演中。1999年2月結成。コンビ名の由来は、コンビ名を決める日に木村が「天津甘栗」というTシャツを着ていたから。
目次 |
[編集] 特徴・概要
- 主にbaseよしもとで活動中。一時期「オタク漫才」を前面に押し出していた。(次項に詳述)
- 同期にはレギュラー、千鳥、インパルス、森三中、POISON GIRL BANDなどがいる。
- M-1グランプリでは2002年から毎年、準決勝に進出している。
- 高校時代は『岡野』というコンビ名で広島ローカルに出演したことがある。
- 2008年第38回NHK上方漫才コンテスト決勝進出
- 2008年からはオタクキャラに頼らない普通の漫才をすることが多くなった。また共にピンでの活動が増えている。
[編集] メンバー
木村卓寛(きむら たくひろ、1976年5月22日 - )。ツッコミ担当、立ち位置は向かって左。兵庫県姫路市出身。大阪NSC21期生。姫路獨協大学法学部法律学科卒業。B型。身長169cm。
- 過去に麒麟・田村と牛若丸・二宮と3人で住んでいた。木村の母親がこの家に遊びに来たとき、トイレに行こうとして間違って田村の部屋に入ったという。
- 一時期は「すべりキャラ」が定着し、麒麟のラジオグーグーモンキーズで、「両親がおもんないからしょうがない村卓寛」と名付けられたことがある。
- 相方がインパクトがある上に周りにインパクト芸人多く、ほとんど目立つことはなかった。
- 橋幸夫のものまねが得意である。しかし京都大学医学部のイベントで大爆笑をさらった以外では、滑り傾向にある。
- 2007年5月22日、高校時代から交際していた長身(約170cm)の女性と結婚。式は地元の姫路で行われた。
- 最近は「エロ詩吟」(後述)で大ブレイクし、ピンで多数の番組に出演している。実際、父親は詩吟の師範代であり、自身も師範代の資格を持っている。
- 2008年5月7日、爆笑レッドカーペットでレッドカーペット賞獲得(「満点大笑」無しでの稀なケースでの受賞)。
向清太朗(むかい せいたろう、1980年2月27日 - )。ボケ担当。立ち位置は向かって右。広島県福山市出身。大阪NSC21期生。B型。身長164cm。
- 彼曰く「アキバ系」ではなく「ポンバシ系」である。ダイナマイト関西でのキャッチフレーズは「完全!ポンバシ系宣言」。また、「ホンバシ系・向」として第4・5回R-1ぐらんぷりに出場。萌えとは何かをレクチャーするネタで、2年連続で準決勝まで進出した。
- 売りは、チビ・デブ・メガネ・オタク・ワキガのモテナイ5大要素を全て持つキャラ。
- はりけ〜んず・前田登と仲がよい。
- 彼とそっくりな母と弟がいる。
- 初めて秋葉原に行ったとき、店員に「この前予約していたやつ、入りましたよ」と言われたことがある。
- 2007年度 吉本ブサイクランキング6位。
- 「萌えジャージ」を着用し始めた頃、大師匠のオール巨人に「スーツを着ろ」と、こっ酷く注意されたのも関わらず、その忠告に従わなかったため、逆鱗に触れたことがある。にも拘らず、その後も、ことあるごとにオール巨人批判を繰り返し、一時期はかなり険悪な状態であったが、今田耕司らの仲介でわびを入れ、何とか和解した。2008年に入ってからは、スーツを着て漫才をすることも多い。
[編集] 出囃子
beyond the mountain / BRAHMAN
[編集] 向・オタク漫才の歴史
[編集] 2003年・次世代のホープ
- 2003年頃は、麒麟・笑い飯の次世代のホープは天津・千鳥・ダイアンという位置づけで期待されていた。この頃演じた漫才は普通のしゃべくり漫才やコント漫才であった。コント漫才では、例えば向が「料理のことで木村を見下すキザな男」など変わったキャラを演じていたが、決してオタク関連のものではなかった。そもそも、自分がオタクであることを公言していなかった。この頃のフリートークの中には「日本橋を歩いていたらオタクに間違われた」というものがある。つまり、自分はオタクではないと言っていたのである。
[編集] 2004年・オタク漫才の萌芽
[編集] 2005年・オタク漫才全盛
- ただし2005年3月頃はまだネタ中では「自分はオタク」とはっきりとは言わず、明らかにオタクっぽいボケをするにもかかわらず木村が「お前オタクか?」と聞いても否定するというつくりになっていた。
- そしてその後、2005年夏にかけてネタの部分でもさらに急速にオタク色が濃くなっていった。この期間のネタはもっぱら「もしもオタクが○○だったら」という設定のものばかりになり、オタク先生、オタクコンビニ店員、オタク銀行強盗、オタク美容師、などのネタができあがった。とりわけオタク美容師のネタは十八番だったらしく、大舞台では好んで演じていた。(天津にはオタク漫才を始める前にも美容師の別のネタがある)極めつけとしてオタク業界そのものの規模を数字で語るしゃべくり漫才まであった。
- さらに2005年8月頃、ネタの冒頭で向が「オタクだにゃん!」という自棄気味のつかみギャグをはじめた。これによってオタク漫才のイメージが完全に定着した。オタク美容師、オタクコンビニ店員、オタク銀行強盗、オタク外科医など、「オタク○○」というネタの路線は2005年いっぱいまで続けられ、向が単独でおたくイベントと号した「オタッキー&翼」というイベントを行うほどであった。この2005年後半がオタク漫才全盛期である。
[編集] 2006年・オタク漫才の終焉
- ところが2006年に入って、天津のネタはまたも方向転換を果たす。今度は野菜オタク・お菓子オタク・携帯オタクなどという、「○○に夢中な人」という意味での「○○オタク」という設定をやり始めたのである。依然冒頭で「オタクだにゃん」をやりオタクとは銘打っているものの、もはやオタク漫才とはいえないような大きく傾向の異なったネタとなり、ステレオタイプ的なオタク関連から離れる傾向が見られる。その一方では、向が単独で前述の濃いオタク要素が満載の「オタッキー&翼」を再度開催するなど、幅広い芸風を見せ始めている。
[編集] 2007年・オタク漫才の発展
- 2007年に入ると向のオタクボケに対し、木村がそれ以上に「濃度」の高いオタク発言で返し、ボケを封じると言う新たな展開を見せ始めた。
[編集] 木村・エロ詩吟
木村は詩吟の技を生かした「エロ詩吟」というネタを持っている。吟じる一吟の合間には(下ネタで引いている空気を察して)「あると思います。」「吟じます。」と言ってネタにリズム感を与えている。エロネタにも関わらず、近年では、女性の支持者が多く周囲を笑いの渦に巻き込んでいる。その為、2008年5月の放送の爆笑レッドカーペットでレッドカーペット賞を獲得した。
- 元々はレギュラー出演しているラジオ番組「ゴーK!」で行っていた詩吟コーナーで、ネタの受けがイマイチであることから、共演者の麒麟にテレビ番組「エンタの神様」で使えるような「あるあるネタ」での詩吟をやってみてはどうかという提案を受け、そのうちの「SEXあるある」が大受けした事に始まっている。
- 「ブラマヨ・チュートのまる金TV」で披露した際には、ブラックマヨネーズの吉田敬に「木村家一番のドラ息子ですね~」と芸を絶賛。そして最後に優勝を獲得。
- 2007年のオールザッツ漫才で披露した際、ケンドーコバヤシから「木村で人生初めて笑った」と言われるぐらいウけはよかったが、同番組内で土肥ポン太の紹介時に、ネタに対してお詫びのテロップが流れた。
- 2008年1月の新春「ブラマヨ・チュートのまる金TV」に再出演し、お得意の「エロ詩吟」を再披露。この時、他局で禁止になったネタを少々変えて再披露。披露後に実は、今まで師範である父親にエロ詩吟の事を隠してて、つい最近TVを見ていた父親にエロ詩吟の事がばれたと告白。父親からは決して流派の名前をTVで公開するなと注意を受けた。同年3月に同じ番組で両親から詩吟の完成度が悪いという事で父から直接稽古を受けた。
- 強烈かつストレートな下ネタであるため、本来の面白さが発揮される機会が極めて限られるのが大きな弱点である。関西ローカルでの話題が飛び火し、全国ネットの「あらびき団」、「爆笑レッドカーペット」等へのピンでの起用の機会が増えているが、ここでは時間帯などを考慮しエロを抑え、比較的ソフトでノーマルなあるあるネタをチョイスした「あるある詩吟」を披露している。
- また、爆笑レッドカーペットに出演したときは今田耕司に「普段エロ詩吟をしているので、出てきた瞬間ヒヤヒヤした」といわれている。
[編集] 出演番組
[編集] TV
- 痛快!エブリデイ(関西テレビ、隔週火曜日)
- よしもとサンサンTV(サンテレビ、不定期)
- 爆笑オンエアバトル(NHK総合) 成績 オンエア率3/9 最高KB 449KB
- 爆笑レッドカーペット(フジテレビ)
- 『天津』としてのキャッチコピーは「オタク系萌え萌え漫才」。
- 木村のみの『天津 木村』としてのキャッチコピーは「ビギン・ザ・詩吟」。
- エンタの神様(日本テレビ)キャッチコピーは「♂(おとこ)の詩吟哀歌」
- ザ・ベストハウス123(フジテレビ)※木村のみ
[編集] ラジオ
- もえもえポンバシ系(ラジオ大阪、2008年4月 - )※向のみ
- サウンドキングダム(MBS-R、水曜日)※向のみ
- サウンドキングダムdeep(MBS-R、水曜日)※向のみ
[編集] 過去の出演
- テレビ
- ラジオ
- ゴーK!(MBSラジオ)
- ヨシモト*chatterbox!(YES-fm)
- baseよしもとガンラジ(ラジオ大阪)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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