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ブラックマヨネーズは、小杉竜一と吉田敬の2人による日本のお笑いコンビ。吉本興業所属。1998年4月結成。2005年M-1グランプリ王者。略称はブラマヨ。
[編集] メンバー
- 2人とも生まれも育ちも京都市であるが大阪弁を多用する。
[編集] 概要
- 吉田の多少屈折した世界観をもつ独特のボケに、小杉がハイテンションかつ絶妙なツッコミを入れるスタイルの正統派上方漫才コンビである。
- フリートークでの天才的なセンスは早くから認められていたものの、漫才やコントのネタになると途端に勢いを失うため、実力をもちながら売れずに終わることを心配されていた。しかし2005年頃、「ラジオのフリートークのような漫才がやりたい」という吉田の提案で、吉田が1人でネタを作る方法から2人の前にノートを置き、その場の思いつきを会話形式で書き込んでゆく方法に変更。その結果、掛け合いが軽快な、一種のぼやき漫才を彷彿とさせる、現在のスタイルが確立されていった。
- 「ハゲの小杉」「ブツブツの吉田」と、2人の特徴的な風貌はキャッチコピー化している。
- ブラマヨファンであることを公言できない女性ファンが多いとの説から、こっそり応援できるようにと公式グッズのクリアファイルには2人の顔が内側に印刷されており、表面は黒字にロゴのみで一見わからないようになっている。
- ファンの間では今も伝説の番組として語り継がれている「ブラックマヨネーズのずぼりらじお」内で2003年に作成されたMARS16(大阪のファッションブランド)とのコラボレーションTシャツが近年話題になり、希少価値からかオークション等で高値で取引されている。
- コンビ名の由来は、「Mr.Children」のように正反対でアンバランスな意味の単語を組み合わせたもの。マヨネーズという身近なものの名前を入れることで「マヨネーズを見るたびに自分たちのことを思い出してくれたら」という願いも込められている。
- 2005年度M-1グランプリ優勝直後、地元・関西ではさらに注目を集めたものの、関東方面では彼らの個性と芸風が地味に見られ、また主に風貌の面で女性層や児童層のファンの獲得が難しかったため、東京での仕事もさほど増えず全国的なブレイクには至らなかったが、2007年に入ってから彼等のキャラが浸透して来たらしく、若干ながら全国区でのテレビ出演が増えて来ており、2008年4月より、吉田・小杉共に東京在住になった。
- そういったことも現在ではネタとして活用し、未だにM-1でグランプリを獲ったときのこと(「紳助さんが『4分の使い方抜群やね』と言った」など)を引っ張っては周囲に突っ込まれるというスタイルを確立した。
- コンビ仲がよく、吉田の携帯メモリのNo.0は小杉、小杉の携帯メモリのNo.1は吉田である。吉田は小杉の代わりがいないという意味でNo.0、小杉は何かあった時に一番に連絡を取りやすいことからNo.1に登録している。
- ヨシモト∞など2人だけのフリートークではハイテンションで魅力が輝く吉田であるが、東京の番組などで先輩芸人と絡むときは、上下関係に律義で生真面目な性格が顔を出し、ただいじられて終わってしまう場合が多い。しかし、ダウンタウンが司会のリンカーン (テレビ番組)の人気コーナー「説教先生」に出演した時は、ブラマヨ本来のキャラクターで大先輩の芸人達を相手に切れ味するどい芸風を披露していた。
- 小杉は高祖父がアメリカ人で、16分の1アメリカ人の血が流れている。
- 松本人志がその才能を認める芸人のうちの一組であり、自身のラジオ番組「松本人志の放送室」で、「ダウンタウンの影響を受けたコンビが多い中、その影響ではないところから出てきた」と好評し、放送作家の高須光聖は、「何度見ても笑える漫才」と大絶賛した。現在、フリートークをやらせたら日本一面白いコンビという声もある。
[編集] 略歴
- 1994年、大阪NSC13期生の同期として出会う。在学中から、小杉は「関西キング」、吉田は「ツインテール」いう別々のコンビを組んでいたが、小杉の元相方が結婚を期に引退。これをきっかけに吉田が小杉を誘う形で、1998年にコンビを結成した。
- 小杉が解散してから小杉の母親が「アンタ、吉田君と組み」ときっかけを作った。
- この発言の後、吉田のコンビを組むプロポーズに小杉がOKした。
[編集] 受賞歴
[編集] M-1グランプリ
これまで2001年から2004年まで、全て準決勝敗退に終わっていたが、2005年のM-1グランプリには5度目の挑戦で、初めて決勝に進出し、優勝を勝ち取るという、わずか1度のチャンスをモノにするという大きな結果を残した。オーソドックスな漫才の強さ、ネタの完成度が高く評価され、M-1グランプリ本戦で見せた2本のネタは半年以上前にできており、5月の「うめだ花月」でのイベントを最後にネタを封印していた (この影響か、同年夏に出場した『爆笑オンエアバトル』ではこれまでと同じパターンのネタを披露しオフエアとなっている)。出番は5番手で登場、ボウリングの球の扱い方についてのネタでファーストラウンドを1位で通過すると、最終決戦は3番手を選び、ケンカの強い男を目指そうというネタを披露し、優勝を果たす。
2006年度のM-1グランプリには、連覇を目指して出場が噂されていたが、「今の環境では自分たちの納得できる漫才を披露することはできない」という理由から出場辞退している。
- 優勝後に受けたインタビューで吉田の「結果求めんとやったのがよかった」というコメントが、誤って「結果求めてやったのが良かった」と新聞に載ってしまった。
- 優勝してから吉田が天狗になっている、というキャラクターを通し始めた。しかし最後には小杉に「おまえ、いつまでM-1、M-1言うとんねん!」と一喝されて黙り込んでしまうというキャラ設定である。
[編集] 出演歴
[編集] テレビ番組
- レギュラー
- 準レギュラー
[編集] 過去の出演番組
- テレビ
- ラジオ
[編集] テレビCM
[編集] ラジオCM
[編集] 映画
[編集] PV
キンモクセイ「金木犀の花」(吉田のみ)
[編集] 連載
- マンスリーよしもと「ブラックマヨネーズ吉田のぶつぶつ」
- 週刊ヤングサンデー「ブラックマヨネーズのニュースプロファイリング『時事マヨ』」(現在、既に連載終了している。)
- 週刊プレイボーイ「ブラックマヨネーズのオレのが不幸や!選手け~ん」(現在、既に連載終了している。)
- YOOH!「ブラックマヨネーズの今月のヨシモト∞大阪な人」
[編集] ライブ
- 2001年
- 05月29日 - ブラックマヨネーズの吠えて吠えてうるさい(baseよしもと/大阪) ※初単独
- 10月18日 - ブラックマヨネーズのホワイトケチャップ(baseよしもと/大阪)
- 12月06日 - ブラックマヨネーズのブラッキンマヨネイズ(baseよしもと/大阪)
- 2002年
- 02月21日 - ブラックマヨネーズのチャンピオンビーチ(baseよしもと/大阪)
- 04月11日 - ブラックマヨネーズの春よっしー春こっすー(baseよしもと/大阪)
- 06月10日 - ブラックマヨネーズの攻めて攻めてしつこい(baseよしもと/大阪)
- 09月02日 - ブラックマヨネーズの夏よっしー夏こっすー(baseよしもと/大阪)
- 12月08日 - ブラックマヨネーズの吠えて吠えて名古屋(吉本栄3丁目劇場/愛知)
- 11月04日 - ブラックマヨネーズのキレてキレて泣いた!(baseよしもと/大阪)
- 2003年
- 01月16日 - ブラックマヨネーズの雪よっしー餅こっすー(baseよしもと/大阪)
- 2004年
- 03月28日 - 「爆風」(うめだ花月/大阪)
- 11月21日 - ブラックマヨネーズのヘイヘイライブ(うめだ花月/大阪)
- 2006年
- 02月26日 - ブラックマヨネーズのイボ猪最強説(うめだ花月/大阪)
- 02月27日 - 陣内智則&ブラマヨ吉田 うだうだうしゃべります(うめだ花月/大阪) ※吉田のみ
- 03月27日 - 陣内智則&ブラマヨ吉田 うだうだうしゃべります(うめだ花月/大阪) ※吉田のみ
- 04月24日 - 陣内智則&ブラマヨ吉田 うだうだうしゃべります(うめだ花月/大阪) ※吉田のみ
- 05月21日 - ブラックマヨネーズのソロロイベント(うめだ花月/大阪)
- 06月23日 - ブラックマヨネーズのソロイベント(うめだ花月/大阪)
- 06月26日 - 陣内智則&ブラマヨ吉田 うだうだうしゃべります(うめだ花月/大阪) ※吉田のみ
- 07月22日 - ブラックマヨネーズの、ザ・ソロイベント(うめだ花月/大阪)
- 07月31日 - 陣内智則&ブラマヨ吉田 うだうだうしゃべります(うめだ花月/大阪) ※吉田のみ
- 10月30日 - 陣内智則&ブラマヨ吉田 うだうだうしゃべります(うめだ花月/大阪) ※吉田のみ
- 11月27日 - 陣内智則&ブラマヨ吉田 うだうだうしゃべります(うめだ花月/大阪) ※吉田のみ
- 2007年
- 09月18日 - 小杉ライブ~吉田とケンカした訳やないよ~(うめだ花月/大阪)
- 09月26日 - 陣内智則&ブラマヨ吉田 うだうだうしゃべります(うめだ花月/大阪)
[編集] 外部リンク