大友宗麟-心の王国を求めて
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本来の表記は「大友宗麟~心の王国を求めて」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。 |
「大友宗麟~心の王国を求めて」(おおともそうりん~こころのおうこくをもとめて)は2004年1月4日にNHK総合にて放送された特別枠の時代劇。地上波では同年1月12日の成人の日に再放送されたのみ。他、CSで再放送されている。
2003年2月に製作発表したときのタイトルは「大友宗麟~平和を求めた戦国大名」だったが、改題された。
視聴率は関東で11.4%、関西は10.8%、地元の大分県では30.8%であった。
目次 |
[編集] スタッフ
- 原作:遠藤周作『王の挽歌』(新潮社)上巻:ISBN 4101123330 下巻:ISBN 4101123349
- 脚本:古田求
- チーフディレクター:望月良雄
- チーフプロデューサー:木田幸紀
- 音楽:千住明
[編集] キャスト
- 大友義鎮→宗麟:松平健
- 矢乃の方:財前直見
- 露(矢乃の方の侍女→宗麟正室):宮本真希
- 楓の方(服部右京亮正室→宗麟側室):麻生祐未
- 臼杵鑑速:田村亮
- 田原親賢(矢乃の方の兄):村井国夫
- 入田親誠:阿藤快
- 仲屋宗悦(宗麟の御用商人):大鶴義丹
- 大友晴英→大内晴英:坂上忍
- 一万田鑑相:石田太郎
- 吉岡長増:塩野谷正幸
- 吉弘鑑理:壌晴彦
- 服部右京亮:河西健司
- 大友義統:仁科克基
- フランシスコ・ザビエル:ラス・ブレザー
- たに:占部房子
- 臼杵治元:竹田寿郎
- 市川兵庫:大和屋疎石
- 高橋鑑理:佐和タカシ
- 小少将:北川えり
- 豊臣秀吉:片岡鶴太郎
- 千利休:林与一
- 大友義鑑:細川俊之
- 戸次鑑連:佐藤慶
[編集] ストーリー
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
天正15年(1587年)、大友宗麟は千利休の仲介により、大坂城にて豊臣秀吉に謁見を許された。危険を冒し大坂に来たのは、長年支配していた豊後国を島津氏に攻められ、存亡の危機に立っていたからである。いずれは大友氏の廃絶も目論む秀吉の尊大な態度を前にして、宗麟は、過去の様々なことを思い出し始める…
豊後国の守護という名家の嫡男・義鎮は、側室との間の子・塩市丸を跡継ぎにしようとする父・義鑑に理不尽な扱いを受け、廃嫡されかかっていた。それを不満に思う家臣が義鑑を暗殺したため、無事当主に擁立された義鎮であったが、戦国乱世の中で次第に心はすさんでいく。その中で、城下を歩く小汚い異人に義鎮は目が止まる。正室・矢乃の方が罵倒したその人物こそ、フランシスコ・ザビエルであった。
[編集] 評価
それまで大河ドラマ化の要望もたびたび出されながら無視され続けた「九州地方を舞台とした戦国時代時代劇」であったため、戦国時代ファンからの期待は高かったとされる。しかし、原作は文庫本上下巻という長大な話で、それを2時間弱にまとめること自体無理があり、結果として小説のあらすじを追っかけただけの主題不明な話になってしまい、期待を裏切る内容となってしまった。耳川の戦い等の重要な合戦シーンはナレーションのみで省略された。
にも関わらず、製作それ自体が珍しい「九州を舞台にした時代劇」だったため、地元民の関心は高く、大分県では視聴率は30%を越え、主人公・宗麟とは少ししか縁のない福岡県でも18%に達したという。大分県の臼杵磨崖仏や宇佐神宮等の名所がロケ地に使われた。