坂東三津五郎 (10代目)
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十代目坂東三津五郎（じゅうだいめ ばんどう みつごろう、昭和31年(1956年)1月23日-）は、歌舞伎役者、日本の俳優。東京都中央区生まれ。本名、守田 寿（もりた・ひさし）。前名の五代目坂東八十助でも広く知られる。青山学院大学文学部中退。身長公称162cm、血液型B型。
長男に二代目坂東巳之助、従妹（母の妹の子）に女優池上季実子がおり、また長女が2008年春より芸能活動を開始(芸名守田菜生)する。
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[編集] 来歴・人物
"踊りの神様"とよばれた七代目坂東三津五郎の養子で博識で知られた八代目坂東三津五郎の長女と、九代目坂東三津五郎との間に出生。守田家で74年ぶりに授かった男児だったので『寿』と命名されたという。他に妹がふたり。なお、守田家は江戸三座のうち守田座座元の家系であり、歴代の座元の名、守田勘弥の継承権を持つ。
近年では十一代目市川海老蔵襲名公演において、病気罹患の十二代目市川團十郎のピンチ・ヒッターとして代役出演する活躍を見せた。
[編集] 略歴
- 1956年1月23日 東京都生まれ。父は九代目坂東三津五郎（当時は四代目坂東八十助）。
- 1962年9月 歌舞伎座『黎明（れいめい）鞍馬山』の牛若丸役で五代目坂東八十助を襲名し初舞台を踏む｡（同時に、祖父が八代目坂東三津五郎を、父が七代目坂東蓑助を襲名）
- 1999年 父の九代目坂東三津五郎が死去。
- 2001年1月『寿曽我対面』曽我五郎、『喜撰』喜撰法師で十代目坂東三津五郎を襲名する。
- 2006年 日本芸術院賞受賞。
[編集] 主な出演
[編集] 歌舞伎
- 蘭平物狂
- 魚屋宗五郎
- 勧進帳
[編集] 舞台
- 砂利（2007年）ダンダンブエノ
[編集] テレビ
- 鬼平犯科帳（フジテレビ）
- 風の隼人（1979~1980年・NHK、百城月丸役）
- 水戸黄門 第14部（1984年 TBS・C.A.L.）第37話「野望を断った天下の名刀・高松」 讃岐高松藩主松平頼常役
- 武田信玄（1988年・NHK、諏訪頼重役）
- ワーズワースの庭で（1993年~1994年・フジテレビ）
- ワーズワースの冒険（1994年~1997年・フジテレビ）
- 警部補・古畑任三郎 第5話「汚れた王将」（1994年・フジテレビ、犯人・米沢八段役）
- 功名が辻（2006年・NHK、明智光秀役）
[編集] 映画
[編集] エピソード
- 私生活では二度の結婚・離婚を経て現在独身。
- 初婚は1983年に元宝塚歌劇団で雪組・花組で男役準トップスターを務めた寿ひずるを迎え菜生を含む女児ふたりと、二代目巳之助を授かるが後に離婚した（当時、三津五郎の実家の家族らと寿との結婚以来の諸々の確執や、近藤サトほか三津五郎に複数の女性関係等の噂などが取沙汰された）。また三人の子の親権は三津五郎が、養育権は寿がもったエピソードもあるがこれは寿が離婚で子の姓が変わるといじめなど不利益にならないかという心配や、寿が若くして実父と死別（宝塚在団中）したつらい経験から子を手放したくない旨三津五郎に申し入れていたといわれる。
- 寿と離婚成立後近藤サトと1998年に再婚したが、2000年に離婚。近藤との間には子はない。
- 生まれは日本橋小伝馬町だが、育ちは青山で、少年時代は近所の根津美術館や青山の都電車庫（現在その跡地にこどもの城が建っている）などでよく遊んでいたと自著で記している。
- また、同い年で幼馴染の十八代目中村勘三郎との交友ぶりはよく知られ、勘三郎の企画に名を連ねることが多い。
- 自他共に認める大の城郭建築好きで知られ、三津五郎も「日本国内で行ったことのない城は、ひとつかふたつだけ」とコメントしているほどである。（『NHK大河ドラマ・ストーリー功名が辻 前編』NHK出版、2006年 101ページより）
