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吉川・松伏号 - Wikipedia

吉川・松伏号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

三郷・吉川・松伏号  東京駅にて2007年撮影 H658-05406
三郷・吉川・松伏号  東京駅にて2007年撮影 H658-05406

吉川・松伏号(よしかわ・まつぶしごう)は、ジェイアールバス関東が運行し、東京都から埼玉県三郷市を経由し吉川市北葛飾郡松伏町を結ぶ昼行高速バス路線である。

本項では、深夜便ミッドナイト吉川・松伏号(旧「ミッドナイト三郷・吉川号」)についても記載する。

目次

[編集] 概要

当初は日中便も設定されていた 松伏バスターミナルにて2003年撮影 H654-03410
当初は日中便も設定されていた 松伏バスターミナルにて2003年撮影 H654-03410

茨城県岩井市(現・坂東市)が東京と高速バス直行便(常総ルート)で結ばれたことから、比較的近い(坂東市岩井地区と松伏町は茨城急行自動車の路線で結ばれている)埼玉県松伏町が直行路線の開設をJRバス関東に要望していたものである。このため、松伏町では高速バスとジャパンタローズ路線バス南越谷駅南口~松伏町役場前~松伏バスターミナルを運行)の結節点として「松伏バスターミナル」を整備するなど、運行計画段階からJRバス関東への協力を行っていた。

運行開始当初は、これまでのJRバス関東にはなかった「地域内高速バス」として注目されたものの、上り便は他の常磐道各方面路線と同じく、恒常的な渋滞にかかるデメリットを抱えていた。また、短距離路線ということもあって、全区間の所要時間に対する渋滞によるロスタイムの比率が高く、たとえ越谷へバスで行って鉄道に乗り換えたとしても、渋滞に巻き込まれたバスより早く到着できる可能性も高いことから、渋滞に巻き込まれるイメージが先行してしまい、利用者から敬遠され、乗車率は振るわなかった。

平日朝の上り便は乗客数が1桁という状態が続き、日中便も概ね10人前後の乗客数でしかなかった。何度か経路変更・運転系統の変更を試みたものの、夜の東京発以外は乗車率が振るわなかったため、徐々に減便され、2005年平成17年)にはついに片道1本だけになってしまった。しかしながら、夜間は座って帰宅を考える通勤客の固定的な利用もあったため、路線の完全廃止とはならず、2006年(平成18年)には深夜便も松伏まで延長され、現在に至っている。

なお、現在は座席指定予約制(高速バスネットでの取扱あり)をとっている。

[編集] 停留所

通常便
東京駅八重洲南口(22:30発)→二街区→五街区→三郷団地(東武バスセントラル三郷営業所前)→公園前→高久町田→育暎保育園入口→吉川駅前→中野尻→ルネサンス吉川入口→吉川団地→吉川団地北→市民交流センターおあしす前→吉川市立旭小学校入口→東さいたまテクノポリス→田島→ふれあいセンター→松伏役場前→内前野→ゆめみ野→松伏バスターミナル
深夜便(旧「ミッドナイト三郷・吉川号」)
東京駅八重洲南口(24:00発)→二街区→五街区→三郷団地(東武バスセントラル三郷営業所前)→公園前→高久町田→育暎保育園入口→吉川駅前→中野尻→ルネサンス吉川入口→吉川団地→吉川団地北→市民交流センターおあしす前→吉川市立旭小学校入口→東さいたまテクノポリス→松伏バスターミナル

[編集] 運行回数

通常便と深夜便の各片道1本が運行される。

[編集] 運賃

東京駅から、二街区~公園前は(550円) 高久町田~ルネサンス吉川入口は(650円) 吉川団地~市民交流センターおあしす前は(700円) 吉川市立旭小学校入口・東さいたまテクノポリスは(750円) 田島~松伏バスターミナルは(850円)となっている。 ※なお、深夜便は、運賃が倍額となる。

[編集] 歴史

  • 2000年(平成12年)10月1日 - 開業。1日18往復。当時は常磐自動車道流山ICから流山有料道路松戸野田有料道路を経由していた。
  • 2002年(平成14年)3月1日 - 三郷団地・吉川駅経由に変更。常磐自動車道三郷ICから一般道経由となる。
  • 2003年(平成15年)8月1日 - 三郷団地内の経路を変更。松伏発着便を18往復から12往復に減便、代わりに吉川折り返し便を3往復新設。同日深夜より深夜便「ミッドナイト三郷・吉川号」を運行開始。
  • 2004年(平成16年)8月1日 - 松伏発着便を12往復から5往復に減便。減便した7往復分のうち3往復は吉川折り返し便として存続、吉川折り返し便は6往復に。松伏発は午前のみ、東京発は午後のみとなった。深夜便はそのまま存続。
  • 2005年(平成17年)4月1日 - 大幅減便。東京発松伏行きは夜間の片道1本だけとなる。深夜便はそのまま存続。
  • 2006年(平成18年)10月1日 - 深夜便を松伏まで延長。

[編集] 使用車両

40人乗りトイレハイデッカー車が使用される。

運行当初から、他の路線の間合い運用により運行していたため、担当する支店も東京館山宇都宮小諸長野原と多岐にわたっており、特に東京支店担当便では、「ドリーム号」や「昼特急」用のダブルデッカー車も運用に入ることがあった。現在は東京支店・宇都宮支店が担当している。

[編集] 関連項目


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