博学者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
博学者(博識家とも)(英:polymath)は、ギリシャ語ではpolymathēs (πολυμαθής)という。πολυは”更に多くの、多くの”とμαθ-, ”学ぶ、理解する”の合成語である。[1]様々な事柄や分野に通じていて、優れた学識を持った人のことである。[2]
博識家はまた、その人が知識や学習が百科事典並みであるか、多様、または広範囲な人として描写される。[3]
多くの辞書では、この用語の意味は、現実的である、そしてより公共的である、そして非公式に使われる言葉である。と一貫しており、とても博識である誰かを、名詞として博学者(形容詞的には博学的に(polymathic))という言葉で簡単に表現でき、特に、一つの分野に制限されていない知識を持ち合わせている人間に使われる。
目次 |
[編集] 関連する用語
より特徴的な二つ目に意味する用語としてルネサンス人がある(この用語は20世紀初めに始めて英語で記録された)[4]。一方、この用語は、ラテン語やイタリア語ではHomo universalis、Uomo Universaleといい、英語では、universal person、universal manと訳される。 これらの表現は、自らの可能性(芸術や科学の両方を範囲とし、必要とされている学術分野を学ぶ事に制限すること無しに)を発展させるために、ユニバーサル・ラーニング(universal learning)[5]を習得することが出来るルネサンスの人間主義の考えに由来している。 今日、誰かがルネサンス人と呼ばれた時は、ただ様々な分野での広い好奇心や表面的な知識だけを持っているのでは無く、(少なくともいくつかの)分野で知識がより深く、熟練しているか、完成されている。[6][7][8][9]専門家の業績の熟練度に匹敵するレベルである。[10]
[編集] ルネサンスの理想
多くの著名な博学者が、ヨーロッパのルネサンス時代に住んでいた。そして、教育の方法は典型的なヒューマニズムの考えが典型的だった。この時代の紳士やクールティエは、幾つかの言語を話し、楽器を演奏し、小説を書くなどの充足が期待されていた。
ルネサンス時代、バルダッサーレ・カスティリオーネは、彼の著書クールティエの本(The Book of the Courtier)で、博学者になるためのガイドを記している。
[編集] 有名な博学者
- レオン・バッティスタ・アルベルティ:「しばしばルネッサンス博識家の原型であると思われる」[16]
- サミュエル・テイラー・コールリッジ:「コールリッジは、どんな思索家よりも、普遍的な知識が無敵であり間違いなく博識家であった」"[17]
- ベンジャミン・フランクリン:「知的な究極のクレオール…。啓蒙スタイルの正真正銘の博識家、彼は、政治と文学と同様、自然科学の研究によって大西洋の両側において著名になった」[18]
- アレクサンダー・フォン・フンボルト:「アレクサンダー・フォン・フンボルト、プロイセン人の博識家」[19]
- トーマス・ジェファーソン:「トーマス・ジェファーソン(1743-1826). 博学者で三代アメリカ大統領である」[20]
- ジョン・フォン・ノイマン:"「人類は、しばしばフォン・ノイマンのような博識家を生み出せない。その時、人類の歴史で最大の危機の中心に彼を据え置いたのである」"[23]
- リチャード・ポズナー:「リチャード・ポスナーは博識家でワンマンのシンクタンク、常に前の列に座って、そして教師の質問の答えを知っていた子供の大人バージョンである。[25]
- ハーバート・サイモン:「サイモンは心理学とコンピュータ・サイエンス、科学の哲学における仕事で有名な非常に著名な博識家で、人工知能のリーダーである。経済学でのノーベル賞を受賞した。」"[27]
- ハーバート・ジョージ・ウェルズ:「50年前に英国の博識家とアマチュア歴史家は...[28]
[編集] 出典
- ^ この言葉は、17世紀の初めに英語で初めて記録された用語である。Harper, Daniel (2001). "Online Etymology Dictionary" 2006-12-05閲覧.
- ^ Encarta dictionaryCambridge dictionary[1]
- ^ [2][3]Oxford concise dictionary[4](See [5] for examples of actual use)
- ^ Harper, Daniel (2001). "Online Etymology Dictionary" 2006-12-05閲覧.
- ^ [6]
- ^ Encarta dictionary
- ^ [7]
- ^ [8]
- ^ [9]
- ^ [10]
- ^ Eliot, George [1871] (2004). in Gregory Maertz (ed.): Middlemarch. Broadview Press. ISBN 1-55111-233-7. Note by editor of 2004 edition, Gregory Maertz, p. 710
- ^ Shand, John (2006). Central Works of Philosophy, Volume 2: Seventeenth and Eighteenth Century. McGill-Queen's Press. ISBN 0-7735-3018-5. , ch. 3, "G. W. Leibnitz: Monadology," by Douglas Burnham; p. 61
- ^ Johnston, Robert K.; J Walker Smith (2003). Life Is Not Work, Work Is Not Life: Simple Reminders for Finding Balance in a 24-7 World. Council Oak Books. ISBN 1-885171-54-4.
- ^ Moore, A. W. (2001). The Infinite. Routledge. ISBN 0-415-25285-7. p. 34
- ^ 白取春彦 (1997). この一冊で「哲学」がわかる!. 三笠書房. ISBN 4-8379-2075-6. p. 156
- ^ Brand, Peter; Lino Pertile (1999). The Cambridge History of Italian Literature. Cambridge University Press. ISBN 0-521-66622-8. "Leon Battista Alberti (1404-1472), more versatile than Bruni, is often considered the archetype of the Renaissance polymath." p. 138
- ^ Newsome, David (1999). The Victorian World Picture. Cambridge University Press. ISBN 0-8135-2758-9. p. 259
- ^ Jehlen, Myra; Michael Warner (1997). The English Literatures of America, 1500-1800. Routledge. ISBN 0-415-90873-6. p. 667
- ^ Holloway, Sarah; Stephen Rice, Gill Valentine (2003). Key Concepts in Geography. Sage Publications, Inc.. ISBN 0-7619-7389-3. p. 27
- ^ Kennedy, Barbara A. (2006). Inventing the Earth: Ideas on Landscape Development Since 1740. Blackwell Publishing. ISBN 1-4051-0187-3. "p. 132
- ^ Barfield, Owen A. (1999). A Barfield Reader. Wesleyan University Press. , p. 47
- ^ Chorley, Richard J.; Robert P Beckinsale (1991). The History of the Study of Landforms Or the Development of Geomorphology. Routledge. ISBN 0-415-05626-8. : "Lomonosov was a true polymath—physicist, chemist, natural scientist, poet and linguist...."p. 169
- ^ Howard Rheingold (2000). Tools for Thought: the history and future of mind-expanding technology. MIT Press. ISBN 0262681153. , [p. 66
- ^ Euronet website
- ^ [11]
- ^ Steve Trautlein (2002-12-06). "Work hard, play hard (review of Double Lives by David Heenan)" Japan Today. 2006-10-25閲覧.
- ^ Brown, James Robert (1999). Philosophy of Mathematics: An Introduction to a World of Proofs and Pictures. Routledge. ISBN 0-415-12275-9. , p. 51
- ^ Whitman, Alden (1972): 「42の教授の世界史」 ニューヨークタイムズ 1972年7月18日23ページ