円より子

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参議院議員　円より子
生年月日	1947年 2月10日（61歳）
出生地	神奈川県横須賀市
出身校	津田塾大学英文学科卒業
学位・資格	英文学士
前職	評論家
所属委員会内閣役職	参・国家基本政策委員会幹事参・財政金融委員会理事
世襲	無
選出選挙区	比例区
当選回数	3回
所属党派	民主党
党役職	副代表東京都総支部連合会会長
会館部屋番号	参・議員会館738号室
ウェブサイト	MADOKA YORIKO／円より子ネット

円より子（まどかよりこ、本名：山﨑順子（やまざきよりこ）、1947年 2月10日 - ）は、日本の政治家。参議院議員（3期）。民主党副代表、民主党東京会長。

[編集] 経歴

神奈川県横須賀市生まれ。香川県立高松高等学校から転入して東京都立大泉高等学校、津田塾大学英文学科卒業。ジャパンタイムズ編集局勤務を経て、フリージャーナリスト・作家として活動する。

女性のための政治スクール、現代家族問題研究所、ニコニコ離婚講座、ハンド・イン・ハンドの会、離婚110番などの活動を行っている。

[編集] 日本新党繰上補充事件

1992年、参議院議員選挙で比例代表区に日本新党名簿7位として立候補したが、日本新党の当選枠が4人だったため落選した。翌1993年、同党の比例名簿順位5位だった松崎哲久が除名処分で比例名簿から除外され、さらに、比例上位で当選していた細川護煕・小池百合子両参議院議員が同年7月の総選挙立候補で失職となったため、円が繰り上げ当選により参議院議員となった。この際、除名された松崎が除名処分による比例名簿からの除外は無効だと主張し、自らの当選と円より子の当選無効の訴えを起こしている（日本新党繰上補充事件）。高裁では松崎の主張が通り円が当選無効とする判決が出たが、最高裁では高裁判決が破棄され円の当選を有効とする判決が出た。

[編集] 投票ボタンの押し間違いによる反対投票

2008年 6月11日、「原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律の一部を改正する法律案」と「ハンセン病問題の解決の促進に関する法律案」に対して、他の議員の全てが賛成票を投じる中、一人だけ反対票を投じた^[1] ^[2]。円は投票後に記者団に対して「申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と釈明の発言を行い^[3]、「自らの意志とは異なる投票を行った」と主張した。しかし投票ボタンは賛成が白色、反対が緑色とそれぞれ別色のボタンであり、誤ったボタンが押されることのないようになっている。

投票結果が発表される際、最初に結果を確認する議長は反対に1票があることに驚き戸惑った様子を見せ、結果が発表され本会議からはどよめきが起こった^[4]。

両法案は一括しての議題・採決であったため、一度の投票で二つの法案に対する投票となる。

[編集] 略歴

1979年　現代家族問題研究所を開設、代表に就任。
1981年　ハンド・イン・ハンドの会（離婚女性を支援する会）を結成、代表に就任。
1984年　離婚110番を開始。
1989年　フェミニズムとエコロジーを掲げる政党「ちきゅうクラブ」の推薦人となる。
1992年　第16回参議院議員通常選挙（比例区・日本新党公認）落選。
1993年　参議院議員当選（繰上げ）。
1994年　日本新党解散、新進党結成に参画。
1997年
- 新進党離党に伴い、フロム・ファイブ結成に参画。
1998年
- フロム・ファイブ解散、民政党結成に参画。
- 民政党解散、民主党結成に参画。
- 第18回参議院議員通常選挙（比例区・民主党公認）2期目当選。
2003年　民主党副代表に就任。
2004年
- 参議院財政金融委員長に就任。
- 第20回参議院議員通常選挙（比例区・民主党）3期目当選。
2005年　党参議院議員団副会長に就任。
2006年　党副代表、党東京都総支部連合会会長に就任。
2008年　参議院国家基本政策委員会幹事、財政金融委員会筆頭理事。

[編集] 政治的主張

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2000年、戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法律案を福島瑞穂参議院議員らと共に提出。
2000年、保健婦助産婦看護婦法の一部改正案でお産の現場に男性の進出を認める男性助産師の認可を、産む側の性である女性の羞恥心やプライバシー権は、日本国憲法第22条で規定された職業選択の自由より尊重されるべきであるなどと主張し、当時民主党の助産師問題ワーキンググループ座長として阻止した。その結果、現在の極端な助産師不足と産婦人科医の極度な過密労働を産んだとともに、妊婦のたらい回しや産科閉鎖など、お産の安全が脅かされたとの意見もある。
2003年、静岡空港建設反対の国会議員署名活動で署名者に加わっている^[5]。
2003年、超党派の「ねん母と子支援議員連盟」事務局長（会長：丹羽雄哉衆議院議員）として「母子家庭の母の就業の支援に関する特別措置法」を成立させた。

2003年 6月6日、インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律案に対し、反対票を投じる。^[6]
2008年 5月14日、「街中に氾濫している美少女アダルトアニメ雑誌やゲームは、小学生の少女をイメージしているものが多く、このようなゲームに誘われた青少年の多くは知らず知らずのうちに心を破壊され、人間性を失っており、既に幼い少女が連れ去られ殺害される事件が起きている」として、「美少女ゲームの販売を規制すべき」とする内容の請願の紹介議員に、下田敦子参議院議員とともになった。（これはカスパルによる請願とされている）。しかし、美少女ゲームをプレイした人間は、その多くの者の精神が異常をきたすという科学的根拠や、幼い少女の誘拐殺人との因果関係を示す根拠は全く示されてはいなかった（もっとも、彼女自身は、戦後一貫して青少年の殺人・強姦事件の件数が減少していることは事実として認めている^[7]）。

これを受けて、公式サイト『まどかより子ネット』内の掲示板^[8]には、様々な年代の投稿者から数千件以上の批判的な意見が寄せられている^[9]。ネット上では、柳澤伯夫厚生労働相の「女性は子供を産む機械」という発言の時よりも批判的なコメントが圧倒的に多く寄せられていたが^[要出典]、2008年06月06日、公式掲示板が停止された（但し、当初、下記外部リンクより、閲覧・書込み可能であった。後日、不可に。）ことを受け、後述の請願提出者が掲示板^[10]を開設した。

今回の請願内容とほぼ同一の請願書は以前ジュベネイル・ガイド、カスパル等の組織の請願によってなされている。請願は日本国憲法第16条の請願権に基づいており、国会への請願は議員の紹介によってなされなければならないとされている^[11]。円はブログにて「誰でも請願を通じて国会に苦情を訴え、これが公の場で議論されるようにすれば、透明で開かれた政治が行われる」という考えを示していた^[12]。

2008年05月27日、「アダルトアニメ・ゲーム・漫画等の表現規制に反対することに関する請願書」と題した請願が、円議員事務所側に提出された^[13]。（その後、同事務所に請願提出者による確認により、趣旨に賛同できない^[14]との理由で今後も受理されない事が確認されている）

環境犯罪誘因説、ゲーム脳、および説明責任も参照

[編集] 議事妨害

1999年 8月11日の参議院本会議において、犯罪捜査のための通信傍受に関する法律の反対演説（牛タン戦術）を2時間8分を行った。当時の国会における演説時間としては戦後最長であった。

国内におけるフィリバスター（議事妨害）の最長記録は、1929年の帝国議会（衆議院）における武富濟の5時間30分。

戦後の最長記録は、2004年 6月3日の参議院本会議における森裕子（民主党）の3時間1分。

[編集] 主な著書

『愛に渇いた人々』（白石書店）
『円テーブルの家族』（文化出版局）
『主婦症候群』（ちくま文庫）
『夫、あぶない』（ちくま文庫）
『ターニングポイント』（新潮社）
『ママ、笑ってごらん』（ネスコ・文藝春秋）
『40歳からの夫と妻の向き合い方』（大和書房）
『夫と妻がもっとわかりあうために』（大和書房）
『子育てが終わった夫婦のための本』（大和書房）
『ママの離婚』（ちくま文庫）
『妻たちの静かな反乱』（ちくま文庫）
『どういう子に育てたいですか』（主婦と生活社）
『夫婦が離婚する理由、しない理由』（大和書房）
『一人でも変えられる』（日本評論社）
『30代は二度こない子どもとキャリアどちらもほしい』（ミネルヴァ書房）

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

[編集] 外部リンク

MADOKA YORIKO／円より子ネット（公式サイト）
円より子ネット公式掲示板（08年６月６日現在、アクセス集中との理由で停止されているものの、稼動はしている（下記））
円より子ネット公式掲示板　避難所URL]（08年６月１０日現在、消滅している）
参議院議員円より子Blog（08年５月２３日現在、突如として閉鎖されている）
美少女アダルトアニメ雑誌及び美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの製造・販売を規制する法律の制定に関する請願(第169回国会受理請願一覧)
請願情報

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