佐田岬灯台
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佐田岬灯台(さだみさきとうだい)は愛媛県西宇和郡伊方町、四国西端に突き出た佐田岬半島の先端に建つ灯台である。
光達距離は約35 kmで、対岸の佐賀関(約14 km)まで十分達する光力を備えている。1966年にはレーマーク・ビーコンが併置され、豊後水道と伊予灘(瀬戸内海)の間を往来する船舶の安全に寄与している。
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[編集] 歴史
1918年、対岸の関埼灯台からレンズ・灯器類一式を同灯台から移設し点灯したのが始まり。
- 1918年(大正7年)4月1日 - 初点灯。
- 1923年(大正12年)3月30日 - 光源を750 W電球に変更。
- 1966年(昭和41年)5月1日 - 無線方位信号所設置。
- 1976年(昭和51年)3月31日 - 黄金碆照射灯初点灯。
- 1993年(平成5年)4月1日 - 無人化。
- 1998年(平成10年)3月20日 - 光源を1000 W白熱電球から250 W放電灯に変更。
[編集] 黄金碆
佐田岬の南沖合い650 m付近にある岩礁。潮流が速く座礁が絶えないことから1950年9月に灯柱が立てられた。しかし保守作業が大変危険を伴うものであったことから、1976年に佐田岬灯台から岩礁を照射する方式に変更された。
[編集] 概要
- 位置 - 北緯33度20分35.0秒東経132度0分53.7秒
- 構造・塗色 - 白色、塔形、コンクリート造
- 高さ(地上~塔頂部) - 18 m
- 標高(平均海面~灯火) - 48.7 m
- 灯質 - 群閃白光 毎20秒に3閃光
- 実効光度 - 25万カンデラ
- 光達距離 - 19海里(約35 km)
- 明弧 - 265度から214度まで
- 無線方位信号 - レーマーク・ビーコン
- 設置年月日 - 1918年(大正7年)4月1日
- 所在地 - 愛媛県西宇和郡伊方町正野
- 所管事務所 - 第六管区海上保安本部
[編集] 交通
伊方町三崎まで
伊方町三崎よりタクシーで30分、徒歩15分。