井草
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井草(いぐさ)とは、東京都杉並区にある地名。現在の住居表示では一丁目から五丁目まである。当地域の人口は 13,674人(2006年7月1日現在、住民基本台帳による。杉並区調べ)
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[編集] 地理
杉並区の最北部に位置する。地域の西部から北部一帯は概ね千川通りに接し、これを境に練馬区富士見台・南田中・下石神井に接している。南部は西武新宿線沿いに接しこれを境に、杉並区下井草・上井草になる。東部は中野区上鷺宮に接する。
地域のほぼ中央を環八通りが縦貫している。また、地域のほぼ中央を新青梅街道が横断している。さらに地域東部を南北方向に旧早稲田通りが通っている。
地域内の多くは閑静な住宅街である。当地域内には南部に西武新宿線下井草駅・井荻駅・上井草駅の各駅がある。地域東部は、下井草駅・中部は井荻駅・西部は上井草駅がそれぞれ利用される。
井草四丁目の環八通りそばに、旧通産省機械技術研究所跡地を利用して、1996年に井草森公園が開園した。これに隣接して、同年に不燃ゴミ圧縮施設杉並中継所(通称:杉並中継所)というゴミの処理施設が作られた。この施設が作られた頃から井草など近隣の住民がのどや目に痛みを訴える、いわゆる「杉並病」が認められるようになり、マスコミに大きく取り上げられ社会的な問題となった。現在杉並区では、この杉並中継所を不要なものとしていく方向で進めているとしている[1]。
[編集] 歴史
[編集] 地名の由来
諸説がある。
- 善福寺池(旧上井草村)、妙正寺池(旧下井草村)周辺の低湿地で、藺草が生えていたことから[2]。
- 池の草と呼ばれた葦がたくさん生え茂っていたので、池の草→葦草(いぐさ)から[2]。
- 善福寺池と妙正寺池との間の草原にあるため、池(井)と草原の草から[2]。
- この地を開拓した長左衛門という人物が井口姓を名乗り、「草分け長左衛門」と呼ばれたことから[3]。
[編集] 主な施設
- 井草森公園(いぐさのもりこうえん)
- 不燃ゴミ圧縮施設杉並中継所
[編集] 脚注
- ^ 2003年に杉並区が発表した「一般廃棄物処理基本計画」による。それによると、杉並中継所に関する取り組みは重点目標としている。参考サイト: 杉並区役所 環境マップ
- ^ a b c 。森泰樹『杉並風土記・上巻』杉並郷土史会、1977年。
- ^ 竹内誠編『東京の地名由来辞典』東京堂出版、2006年。ISBN 4490106858
[編集] 外部リンク
- ザ下井草(地域情報サイト)