両替
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両替(りょうがえ)は、通貨間あるいは同一通貨の紙幣・硬貨間で、等価または手数料を収受して交換すること。 日本円と米ドルの交換など他通貨(外貨)との交換は、特に「外貨両替 (foreign exchange)」と呼ばれる。
日本では、国際空港や銀行を除いて外貨を取り扱うことがほとんどないため、日本円相互の交換を指すことが多いが、他の国では外貨両替を指すことも多い。とくに大都市や観光地では、外国人旅行者相手の外貨の両替を業とする両替商が少なからず存在する。
また、パチンコ店でゲームの結果客が獲得した玉またはメダルを、店外の景品交換所で現金と替えることができる特殊景品に交換することもいう。
両替の語源は江戸時代に両替商で、「一両小判を、丁銀および豆板銀(銀六十匁前後)、または一文銭(銭四貫文前後)に換(替)えた」ことに由来する。
[編集] 同一通貨間の両替
同一通貨の場合は、1万円札を1000円札10枚に交換するなど、等価のより小さい単位の通貨に変更することが多い。この場合「(お金を)崩す」、「(お金を)細かくする」ともいう。
最近では、同一通貨間の両替でもかなりの金融機関が手数料を徴収するようになっている。手数料は49枚または50枚程度までは無料であることも多い(なお、「50枚」は硬貨を包装するときの単位となる枚数である)。
[編集] 外貨両替
銀行や両替商での外貨両替は、報道で報じられる為替レートに対して10%ほどの手数料(コミッション)を加算していることが多い。 もし、報じられた為替レートが1ドル = 110円であれば、
- 円からドルに対しては1ドル = 120円程度で両替される。
- ドルから円に対しては1ドル = 100円程度で両替される。
詳細は為替レートを参照。 また、金券ショップでの外貨両替は、外貨「販売」または外貨「買取」と称して行われている。これは、金券ショップはあくまでも「古物商」であり、両替商の許可は取っていないからである。