ライジング斬 ザ・サムライガンマン
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ジャンル | 3Dアクションゲーム |
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対応機種 | プレイステーション |
開発元 | ウェップ・システム |
発売元 | ウェップ・システム |
人数 | 1人 |
メディア | CD-ROM |
発売日 | 1999年3月25日 |
価格 | 5800円(税抜き) |
ライジング斬 ザ・サムライガンマン(RISING ZAN THE SAMURAI GUNMAN)は、ウェップ・システムから1999年3月25日に発売されたプレイステーション用の3Dアクションゲーム。
目次 |
[編集] 概要
このゲームは主人公が修行先で手に入れた日本刀と自分で改造したハンドライフルを使ったアクションゲームで、「ヘリコプターのように日本刀を振り回すとジャンプの飛距離が伸びる」などの不条理なアクションが評判となった。
銃と剣を同時に使ったゲームで有名なのは、プレイステーション2のデビルメイクライシリーズだが、『ライジング斬』の方が時代を先取りしていたと言える。
影山ヒロノブがテーマソング、『サムライガンマン 斬 ザ・ザーン』を歌っている。
特異な世界観や、笑いを誘う不思議なアクション、後述の特徴、そしてソフトの帯に「やっちゃった」と書かれていることから真性バカゲーとされている。
[編集] ストーリー
時はゴールドラッシュ時代のアメリカ。金脈を求めジパングから悪の組織『虐殺武闘団 邪火龍(ぎゃくさつぶとうだん ジャッカル)』が現れ、金脈を占領した。保安官ジョニーも崖から落とされ、重傷を負ったが、九死に一生を得る。
ジョニーは忍び稼業をしていた老師「マスター・スズキ」に懇願し、ジパングへ渡って修行。自らの名前を『斬』と改め、『生涯無敵流』を開眼、単身アメリカへ戻る。
かつての故郷は邪火龍に制圧され、人々は恐怖に震えていた。ジョニー改め斬は、気合を込めると伸びる日本刀と、改造したハンドライフルで、一人立ち向かうのであった。
戦え!スーパーウルトラセクシィヒーロー…その名は斬!
[編集] 解説
英語はまともだが、日本語はやる気の無い単語の羅列で馬鹿馬鹿しくなっている。
例えば力士が喋る時には「お前のようなXX(ピー)野郎を、わしの道場に入れる訳にはいかん!」と言う字幕に対し、「どすこいどすこい(ぴー)どすこいどすこい!」と、台詞(音)は日本語になっていないのである。他にも、「ゴワスゴワスゴワス!」や「カブキカブキカブキ!」などの字幕と合致していない珍妙な台詞が全編に渡って繰り広げられる。また、野球のように敵の撃った弾を刀ではじき返すシーンがあるなど、不条理さも存在している。
[編集] システム
全部で9種類のステージが用意されている。ライフゲージが0になるとゲームオーバー。刀と銃の両方を使って攻撃をするが、銃に弾切れなどは無い。
「スピリッツゲージ」というゲージがあり、「真刃斬り(マッハぎり)」などのコマンド技を使用すると減っていく。ある程度ゲージが溜まっていないとコマンド技を出すことが出来なくなる。コマンド技を使わないと自然に回復していく。
その他にも「ヒーローメーター」というものがあり、敵を倒す、敵に捕まっている人間を救助する、「漢(おとこ)イベント」を成功させることで上昇する。一定以上溜まると「ハッスルタイム」に突入することが出来る。「ハッスルタイム」に入ると主人公が倍速で移動したり、コマンド技が使い放題になるなどの効果が得られる。
ステージをクリアすると、「TIME(クリアにかかった時間)」、「LIFE(終了時のライフ)」、「KATANA(刀を使った割合)」、「GUN(銃を使った割合)」、「SEXY(敵の攻撃を弾いて攻撃する、ダメージを受けずノーガードで連続攻撃をすることなどで上昇)」、「TODOME(後述の『トドメ・ファイナル』で得たポイント)」を総合して主人公のヒーローとしての評価が下される。評価は「CHICKEN」、「HERO」、「ULTRA SEXY HERO」など5種類ある。
[編集] 漢(おとこ)イベント
1ステージに1回(無いステージあり)挿入され、主人公の身に降りかかってきたピンチをボタン連打で切り抜ける。方向キーやLRボタンも含めて、合計12のボタンを連打しなければならないため気合が要求される。成功すれば「ヒーローメーター」が増加するが、押し負けたり時間切れになったりすると失敗となり、ダメージを受けてしまう。
ちなみに成功しても失敗しても、主人公を苦しめていた機械やロボットが結局は故障して爆発するなど、ストーリーが分岐するようなことは起こらない。せいぜい直後の会話が変化する程度である。
[編集] トドメ・ファイナル
敵のボスキャラにダメージを与えて体力をゼロにすると、「トドメ・ファイナル」と呼ばれるトドメのシーンが入る。時間制限内でどれだけ連打を決めるかによって「TODOME」ポイントが決定され、ステージクリア時の評価に影響が出る。
また、トドメを刺している間は影山ヒロノブによるテーマソングが流れる。