ヨハネス・ゲオルグ・ベドノルツ
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ヨハネス・ゲオルグ・ベドノルツ(Johannes Georg Bednorz、1950年5月16日 - )は、酸化物高温超伝導体の発見の発見によって、カール・アレクサンダー・ミュラーとともに1987年度のノーベル物理学賞を受賞したドイツの物理学者・鉱物学者である。彼はノルトライン=ヴェストファーレン州ノイエンキルヒェンでアントン・ベドノルツとエリザベス・ベドノルツの間に生まれた。
ベドノルツは1968年にミュンヘン大学で鉱物学の研究を始めた。
1982年、ベドノルツはIBMのチューリッヒにある研究所の研究員として採用され、カール・アレクサンダー・ミュラーの超伝導の研究に参加した。
1983年、ベドノルツとミュラーは遷移金属酸化物でできたセラミックスの電気学的研究に本格的に取り組み、LBCOとして知られる、バリウム・ランタン・銅の酸化物に超伝導性を持たせることに成功した。この酸化物の転移温度は35ケルビンで、これまでの記録より12ケルビンも高いものだった。
1987年、ベドノルツとミュラーはノーベル物理学賞を受賞した。