シェルドン・グラショー
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シェルドン・グラショー(Sheldon Lee Glashow, 1932年12月5日 – )はマサチューセッツ州ブルックライン出身の物理学者。ボストン大学の、数学と物理学の教授である。
1960年ごろ、グラショーは電弱相互作用に関する初めての理論を提案し、これは後にアブドゥス・サラムとスティーヴン・ワインバーグによって発展された。この研究により、3人は1979年度のノーベル物理学賞を受賞した。またジョン・イリオポロス、ルチャーノ・マイアーニらとの研究で、チャームクォークの存在を予言した。
グラショーはニューヨークのブロンクス科学高校でワインバーグとともに学んだ。1954年にコーネル大学より学士号を取得し、1959年にハーバード大学のジュリアン・シュウィンガーの下で博士号を取得した。グラショーは超弦理論の懐疑論者であり、実験的な証明ができない点を問題視している。またグラショーはBulletin of the Atomic Scientists誌のスポンサー委員を務めている。