ムーバブルフレーム
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ムーバブルフレーム、ムーバルフレーム (Movable Frame) は、メカニックデザイナーの永野護によって提案された、ロボットの架空の機構。フレーム構造の一つ。
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[編集] 『重戦機エルガイム』におけるムーバルフレーム
ムーバルフレーム (Movable Frame) は、アニメ『重戦機エルガイム』に登場する、架空の機構。ヘビーメタルのフレーム構造。
機体の骨格をフレームによって構成し運動性の向上をはかる目的で採用された。また、規格を共通させることによって生産性を高める役割も持っている。フレームのサイズによってS型、M型、L型に分類されており同じサイズであれば装甲・装備の変換を容易に行うことができるために汎用性が高い。
[編集] 「ガンダムシリーズ」におけるムーバブルフレーム
ムーバブルフレーム (Movable Frame) は、「ガンダムシリーズ」のうち、『機動戦士ガンダム』に始まる宇宙世紀を舞台にした作品に登場する、架空の機構。モビルスーツのフレーム構造の一つ。ムーバルフレームともいう。
RX-78ガンダムを含む従来のモビルスーツは外骨格(モノコック構造)で設計されており、装甲そのものが骨格として機体を支える構造をとっていた。骨格となる装甲そのものの強度で機体を支えることが出来、安価に大型モビルスーツを生産できる反面、骨格を外部側にとることで各関節稼動部の可動範囲や強度に制約が生まれるというデメリットも同時に内包していた。この問題を解消すべく機体を支える骨格を内包し、装甲の支持無しに機体を支えるフレーム構造がムーバブルフレームである。
足首の可動に合わせて脛部の装甲が可動するなどの機構をもっており、これは以降のモビルスーツ開発に多大な影響を与えることになった。なお骨格が装甲を兼ねるモノコック構造に比べ、外装と骨格が別れたムーバルフレームは構造上重くなるはず(例えば1930年代の戦闘機の場合、鋼管フレーム構造の機はセミモノコック構造の機体より重い)だが、これは材質が旧来の超硬スチール合金からチタン合金セラミック複合材やガンダリウム合金に変更されたことで、むしろ軽量化されている。
可変モビルスーツや可変モビルアーマーはこの技術を根本に設計されており、機体の支持を装甲ではなく駆動フレームで支持するため、可変機構を容易に搭載することが出来た。むしろこのムーバブルフレーム無しに可変機構の発展はありえなかったといえる。
従来から存在する可変モビルアーマーにアッシマーなどがあるが、変形に要する時間が長く、その変形に要する時間を1秒以内に短縮する事が出来たのも、ムーバブルフレームを搭載したギャプランからである。 戦闘中で攻撃・防御ともに行えない変形時間の短縮は急務であり、ムーバブルフレームの導入はごく自然なものであったといえよう。
同時期にアクシズではムーバブルフレームに依らない独自の可変モビルスーツ、ガザシリーズを開発している。元は作業用に開発されたものだったが、その能力や生産性の高さのために正式採用され、大量に量産されている。変形機構は搭載されているもののその変形は簡易な物で、それがムーバブルフレーム非搭載だったためか、元が作業用だったためかは定かではない。
ちなみに、本来は連邦独自の設計概念であったが、ガンダムMk-II強奪によりエゥーゴに技術が流出し、以降ほとんど全てのモビルスーツがこの設計をとることになる。そのためムーバブルフレームは第2世代以降のモビルスーツの必須条件と呼ばれるようになった。
[編集] 『機甲戦記ドラグナー』におけるムーバブルフレーム
ムーバブルフレーム (Movable Frame) は、アニメ『機甲戦記ドラグナー』に登場する、架空の機構。メタルアーマーのフレーム構造。
メタルアーマーのフレーム構造は全てムーバブルフレームであるとされている。
[編集] 関連項目
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