フィル・コリンズ
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フィル・コリンズ | |
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フィル・コリンズ(2005年) |
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基本情報 | |
出生名 | フィリップ・デヴィッド・チャールズ・コリンズ(Philip David Charles Collins) |
出生日 | 1951年1月30日(57歳) |
出身地 | イングランド ロンドン |
ジャンル | アダルト・コンテンポラリー, ロック, ジャズ, ソフト・ロック |
担当楽器 | ドラム ピアノ |
活動期間 | ソロ: 1980年 - 2004年 ジェネシス: 1970年 - 1996年, 2006年 - 現在 |
レーベル | ヴァージン アトランティック |
共同作業者 | ジェネシス ブランドX フラミング・ユース |
公式サイト | philcollins.co.uk |
フィル・コリンズ(Phil Collins、本名:Philip David Charles Collins 、1951年1月30日 - )は、イギリスのロック/ポップミュージシャン。
バンド活動と並行してソロでも活躍し、1980年代から1990年代にかけて数々の大ヒットを記録した。
目次 |
[編集] バイオグラフィ
1970年にプログレッシブ・ロック・バンド、ジェネシス(Genesis)にドラマーとして参加。リーダー的存在だったピーター・ガブリエル脱退後はヴォーカリストも務めた。その後、バンドはポップス路線を進み、「ターン・イット・オン・アゲイン(君のTVショウ)」、「アバカブ」、「インヴィジブル・タッチ」などの数々のヒット曲を生み出した。1996年にジェネシスを脱退する(その後のジェネシスには新ヴォーカリストとしてレイ・ウイルソンが加入)。
ソロとしても多大な成功を残している。1984年には映画『カリブの熱い夜』の主題歌「見つめて欲しい」(ちなみに原題はどちらもAgainst All Odds)をリリース。アース・ウィンド&ファイアーのリードボーカル、フィリップ・ベイリーとのデュエットで知られる「Easy Lover」(1985年)や、ダイアナ・ロス&シュープリームスの「You Can't Hurry Love」(邦題「恋はあせらず」)のカヴァーなどをリリースしている。1980年代はソロ/バンドが共に全世界で大ヒットを連発。一方でロバート・プラントのアルバムをプロデュースし、彼のツアーでもドラマーを勤めた。1985年のライヴ・エイドでは、ロンドンで演奏後にコンコルドで大西洋を渡り、アメリカのステージでも演奏。イギリスとアメリカのステージでレッド・ツェッペリンをはじめスティング、エリック・クラプトンと競演するなど、「世界で一番忙しい男」と評された。
また、こうしたメジャーシーンでの活動と並行してジャズ・ロック・バンドのブランドXにも参加し、当時の米国シーンにおけるクロスオーバー・ドラマーたちにも全くひけをとらない、卓越したドラミング・テクニックを披露している(現在は脱退)。ブランドX名義で作品を発表する以外に、ベーシストのパーシー・ジョーンズと共にブライアン・イーノなどのアルバムに参加したこともある。
一方で5歳の時から演劇界でも活躍しており、テレビドラマ『特捜刑事マイアミヴァイス』や映画『アルマーニ』(ジョルジオ・アルマーニについての映画。共演としてダナ・キャランなどのファッション界の大物は勿論のこと、アーノルド・シュワルツネッガーやマーティン・スコセッシ、更にリッキー・マーティンなどがいた)にも出演。また、観客役のエキストラで『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』にも出演している。
近年はスイスに移住。ディズニー映画『ターザン』(1999年)の音楽を担当。主題歌「You'll Be in My Heart」はヒットを記録、アカデミー歌曲賞を受賞し、作品は後に舞台化もされブロードウェイなどで上演される。2002年にはエリザベス女王在位50年を記念するコンサート「Party in The Park - Golden Jubilee」に出演。ここで共演したクイーンやポール・マッカートニー、エリック・クラプトンらと「Queen's House Band」なるバンドを即席で結成。イギリスのファンを前に久々のドラム・パフォーマンスを見せた。
2006年、米国Rockstar Games社のゲームソフト「グランド・セフト・オート・バイスシティ・ストーリーズ」に自身が声優を務める実在のキャラクターとして出演。
2007年、ジェネシスを再結成し、ヨーロッパ、アメリカをツアー。一部の曲でキーを落として歌うなどしたが、コンサートの定番だったチェスター・トンプソンとのドラムデュエット等で、卓越したドラムテクニックが健在であることをアピールした。
2008年4月25日、表舞台からの引退を表明。 かつて在籍したジェネシスの再結成ツアーを終えたばかりのコリンズはこの日、今後アルバムのリリースやツアーに出る意思がないことを発表。この先は人生をのんびりと楽しめるよう、裏方的な役割に回るつもりだと言う。今後も作曲は続けるつもりだというが、より多くの時間を大好きな趣味に没頭するために使おうと考えているようである。ちなみに彼の趣味とは、アラモの戦い(1836年、当時メキシコ領だったテキサス州サンアントニオにて、テキサス独立軍とメキシコ共和国軍との間で行われた歴史的戦争)にまつわる記念品を集めることだという。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] アルバム
- 1981 Face Value (夜の囁き) (全英1位・全米7位)
- 1982 Hello, I Must Be Going (フィル・コリンズ 2) (全英2位・全米8位)
- 1985 No Jacket Required (フィル・コリンズIII) (全英・全米1位)
- 1989 ...But Seriously (バット・シリアスリー) (全英・全米1位)
- 1990 Serious Hits … Live! (全英2位・全米11位)
- 1993 Both Sides (全英1位・全米13位)
- 1996 Dance Into The Light (全英4位・全米23位)
- 1998 Hits (全英1位・全米18位)
- 2002 Testify (全英15位・全米30位)
- 2004 Love Songs (全英9位・全米51位)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク